断食、ファスティングのやり方、効果を調べて、6日間に渡って実際に体験。

ファスティング、断食は本来あるべき姿への原点回帰か。
断食、ファスティングに関わる紹介動画を、まずは紹介したい。この動画は科学的な検証をもとに、断食・ファスティングの効果について紹介している動画。
要点を簡単にまとめると以下の通り
・断食、ファスティングには、古来より人間に備わっている遺伝子の発現を促し、健康を促進する可能性を秘めている。
・動物には、元来より飢えに対しての対処法が備わっているが、食べ過ぎに対処する方法は限られている。人間も同様である。
・ドイツ、ロシアでは断食、ファスティングの効果についての研究が盛んに行われている。
・ドイツは断食を専門に扱うクリニックや医療機関があり、患者の容体が改善した事例も数多く存在している。
・がん治療における化学療法は、副作用があり問題となっている。断食をした患者は化学療法による副作用が緩和されるケースがある。しかし、これは臨床試験前の段階であり確証はない。
・絶食をしたマウスと普通に食事をしたマウスの両者に対して、人間の値で3倍程度の化学療法を施し、副作用に対する耐性を検証した。絶食をしたマウスは元気であり、普通に食事をしたマウスは全体で衰弱が見られ、35%が亡くなった。
全ての動物の中で、人間だけに存在する食べ過ぎという現象は異常なのだろう。
現在の一般的な人の生活は、毎日3食しっかり食べ、飢えを感じることはほぼ無い。一部の人は食べ過ぎによる肥満が進行し、食欲に歯止めが効かなくなっている。
本来あるべき姿と比較しても、食べ過ぎという現象は異常事態なのである。
この異常事態から、原点回帰するという意味で、断食・ファスティングを実施することは効果があるのではないかということが仮説として考えられる。
なぜ断食・ファスティングの効果は注目されていないのか。
なぜこれまで断食、ファスティングは日本においてあまり注目されなかったのか。世界的にもドイツ、ロシアなどの一部地域に限られているような気がする。
大きなビジネスが関わって、そこが抵抗勢力となっている可能性が高いのでは無いか。
それらは、巨大な食のマーケットであり、製薬会社や医療機関などの医療マーケットではないだろうか。
仮定の話として、もし断食・ファスティングによって症状が緩和することが定説となれば、自己免疫による回復が期待できるので、薬に頼らない治療が実現できる。
影響として、製薬会社の売上は減り、製薬会社からのスポンサーや売上によって利益を得ていた医者や医療機関も望んでいない状況となる。
断食やファスティングが一般的になれば、食事の量も回数も減り、食品メーカーは売上は減る。
食品メーカーはどうやって消費者に食欲を喚起させ、中毒性を持たせて、頻繁に購入してもらうかを考えて売上を伸ばしている。
断食・ファスティングがあまり注目されていないのは、利益を失うプレイヤーが多くいて、彼らがとてつもない大きな力を持っているからとも考えられる。
医薬品関連などはスポンサーがつきやすいが、断食、ファスティングとなるとスポンサーが容易につくイメージが湧きにくい。
考えられるとすれば、医療費を削減したい国のスポンサーが考えられる。
コストが掛からずに、手軽に健康が増進され、自己免疫力を高めることができるのであれば、断食・ファスティングほど魅力的な治療方法はないと考えられる。
断食・ファスティングのやり方は?
まず初めに、自分の健康状態が良いかの確認と長期的な休暇が取れるかどうかを確認することが重要。
断食・ファスティングは自己流で始める前に一通り、やり方についてはネット上の専門家が推奨している情報や可能であれば、断食・ファスティングを実践している宿泊施設や寺院に行くことをお勧めする。
私自身は、ネット上の情報を一通り調べた上で、日常生活に支障をきたさない期間に実践した。
以下はやり方について参考となるサイトや記事。
ファスティングとは?5つの効果でカラダが変わる「理論と方法の総まとめ」
ファスティングの方法を具体的な食事メニューとともに紹介していて、分かりやすい。一読の価値あり。
初心者のための、簡単プチ断食ダイエットのやり方ファスティング(断食)を成功させるためのポイント
All Aboutが提供する記事。細かい方法について、記事を数多く提供しているため、初心者の人向け。
1日目、2日目、断食・ファスティングを身を体験。
ここから以下は個人的な体験談ですので、参考程度にしていただければと思う。本来3日間の予定だったが、思った以上に長期でできそうだったため、最終的には6日間となった。
準備期間として私が始めたのは、1日前に軽く昼食で蕎麦を取ってから開始した。夜は、晩御飯を食べずにリラックスして過ごす。
以下、1日目、2日目に関して体験談として箇条書きで紹介する。
・1日目は比較的容易であった、お腹がよく鳴るのと、おならがこれまで以上によく出る。
・夜中に目覚めることが何度があった。睡眠の質は少し劣っている気がする。
・2日目の朝は疲労感があまりなく目覚めることができる。
・2日目の朝はカゴメの野菜ジュースと水分を補給。
・日中の集中力がこれまで以上に高い、以前は途中で眠くなる、注意散漫であったことがあったがそれがない。
・日中の眠気があまり感じられない。以前は食後に強い睡魔に襲われていたが、その睡魔が一切ない。
1日目と2日目は順調であり、これまで以上に集中力が高まっているのと、睡魔がほとんどないことに驚きが隠せない。ここからどうなっていくのか、自分でも楽しみである。
食事を取っていないので、水分補給だけは小まめに取るよう気をつけるようにしたい。
3日目、4日目、ファスティング、断食、実体験の振り返り
3日目の振り返り
急激な眠気が襲って来る時間帯があったこと、夜寝る前に少し頭痛がしたこと以外、特に支障がなく過ごすことができた。
体重は断食を初めてから、既に-1.5kg減量した。日中何度か空腹を感じることがあったが、味噌汁とヨーグルトで何とか乗り越えることができた。
食事:野菜ジュース、ヨーグルト、味噌汁、水
4日目の朝
朝自然と目が覚める。疲労感もあまり感じない。断食を初めて初めてトイレで用を足した、固形物と下痢が混ざったものであったが、これがいわゆる宿便と考えられる。
宿便(しゅくべん、Fecal impaction)とは、便秘により腸内に長く滞留している糞便のことである。必要な場合には治療として浣腸などが行われる。滞留便(たいりゅうべん)とも呼ばれることがある。
食事:スープ、野菜ジュース、水、ヨーグルト
3日目、4日目の断食をしてみて感じる良い効果、悪い効果は、
GOOD
・集中力が増す。読書がスムーズに進む、断食開始から2冊読了。
・日中のほとんど眠気がない。食後の眠気や朝の眠気は胃腸、肝臓などの内臓器官の疲れによるものの可能性が高い。
・空腹であることがあまり気にならない。
・朝の目覚めが良くなった。
BAD
・視界がぼやけることがある。目が疲れやすい。
・下痢になりやすい。(一概に悪いとは言えないが)
・一時的に強い睡魔が襲ってくることがある。
しかし、断食など無理だと思っていたが、やってみると意外にも続けることができるものである。
人間本来持っている力に感動である。栄養を確保できる理由としては、体内にある脂肪、タンパク質を分解して栄養としていることが考えられる。
5日目、断食、ファスティング、効果検証まとめ
さて、断食、ファスティングも今日で5日目に突入。これまでまとものあご飯は食べておらず、基本的にジュース系と水分補給で生活している。
驚いたことに、2、3日目に生じていた食欲が、ほとんどなくなっている。人間の身体はすごいなと改めて感動している。5日目の体験を踏まえた良い効果と、悪い効果を見ていこう。
GOOD
・夜よく眠れるようになった。睡眠の質がよくなって来ている。
・寝起きが良い、スムーズに起きられる、アラーム不要。
・集中力が増した。これまでに経験したことがないほど集中力が持続する。その証拠にこの5日間で本を3冊読了することができた。以前は、集中力が続かなかった。
・日中の眠気がほとんどない。
・落ち着いた気分で、調子がとても良いと感じる、だるさが無くなった。
・顔が痩せた、お腹周りも少し脂肪が落ちた。
・体重2kg減
BAD
・たまに頭痛がある。
・目がショボショボする、視力が少し落ちたか。これは本の読みすぎの可能性高い。
・階段を登ると疲れる、筋肉の衰えを感じる。
全体的には、とても良い効果を得られていると感じている。脳が活発化しているのは、色々と理由はあるだろうが、これまで消化にとてつもないエネルギーを使っていたことの現れだと考えられる。
消化には身体の80%のエネルギーが使われていると言われている。
毎食後に眠くなっていたことや日中の眠気、疲れは度重なる消化によって内臓器官に疲労が生じていたことが原因。そして脳に十分な血液が回っていなかったことが原因なのではないかと思っている。
ファスティング関連の図書の紹介「脳がよみがえる断食力」
断食、ファスティングが科学的にも効果的なのではないかと思って、本を探していた時に一冊購入したので、その本を紹介する。
面白いなと思った点は、以下箇条書きで纏める。
・加工食品ほど、消化に負担がかかる。特にトランス脂肪酸が含まれる食品には気をつけなければいけない。
・消化は膨大なエネルギーを消費する、病気の時は無理に食べない方が良い。
・酵素には二種類、代謝酵素と消化酵素、代謝酵素は臓器や組織細胞の修復に活用されるが、消化酵素が必要になれば、代謝酵素は働きにくくなる。つまり消化にエネルギーを費やさない断食中は代謝酵素が働きやすい可能性あり。
・断食で脳がブラッシュアップされる可能性がある。ある程度の負担をかけると、ステージを上げられるか?
・断食>ケトン体生成>脳内にα派が多く出る。α派はリラックスと集中力を高める効果がある。
・ケトン体が出始めるのが、断食後4日〜1週間後、つまりある程度の期間は必要。
6日目、ファスティング・断食、効果検証、最終日
5日目の夜から身体に異変があった。お腹周りが張り、軽い腹痛が襲ってきた。特に便意がある訳ではなく、腹部周りに違和感がある。
夜中になって、急激に体温が上昇し始めた、体温計で測ったところ38.5度まで上がっている。これはいわゆる好転反応と呼ばれる症状なのかもしれない。5日目は体温の上昇で、ろくに睡眠が取ることができずにいた。
6日目の朝、体温は若干下がった。
6日目から回復食へ移行することに決めた。
食事は、おかゆ、味噌汁、バナナ。
好転反応が終わった後に、どうなるのか、期待である。
ファスティング、断食まとめ
6日間の体験を通じて、メリット、デメリットを再度まとめてみようと思います。
GOOD
・体重は最終日には3.5 kg減った。体重を減らしたい人には効果がありそう。
・寝つきはよくなった。これまで寝る直前に食事をしていたので、それが無くなったせいか、ぐっすり寝れる。
・日中の集中力が上がる。食後の睡魔や倦怠感がないので、集中力は上がります。
・断食後1ヶ月以上経つがリバウンドはしていない。
BAD
・最終日にかけて、謎の高熱が出た。好転反応にしてはだいぶ遅い。1日で治った。
・ご飯を食べる喜びを味わえない。
・エネルギーが減るので、活動量が減る。
最後に、短期的にデトックスとして試すのはありかもしれないが、十分準備して、無理ない範囲でやることを勧める。あくまで個人的な経験談、感想ですので、個々の身体の状態やコンディションによって、反応は変わるので注意していただきた。
断食を経験した友人は、全く苦痛を感じなかったが、断食終了後、いきなり無理をしたせいか、体調を崩していた。
準備期間と回復期間は必ず設けたほうが良いのと、始めは無理をせず、プチ断食や期間を短くして始めることが良さそう。
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