経営とは何か。企業の成長と低迷、衰退を分けるものは何かについて学ぶ。
- 2018.04.15
- 株式投資

企業の成長と低迷、衰退を分けるものは何か。
これまで、私は様々な企業経営者とお会いし、かつ企業分析を個人的にしてきました。
上場企業に関しては、四季報を全て読破しました。
その中の個別企業の分析を通じて、企業経営とは何かについて、色々と考えさせられることがあります。これは一生のテーマにしても良いかもしれないこと。
例えば、なぜ、一部の優れた企業が成長を持続的に継続できる中、一部の企業は成長ができずに低迷してしまうのか。
なぜ、一部のスタートアップ、ベンチャーは加速度的に成長できる中、大半の企業は停滞、倒産してしまうのか。
なぜ、一部の個人は社会人になってからも加速度的に成長できる中、一部の個人は、停滞してしまうのか。
様々なレイヤーにおいて、なぜ成長、衰退が起きてしまうのか。それを一緒に少しでも解明、理解できれば、世の中前進するのではないかと思っています。
企業経営とは何か?単純化して経営を考える。
どのような大きな企業でも、必ず創業者はいて、始まりは必ず小さなところから始まっている。本当に最小単位でビジネスというものを考えると、その本質が見えてくるかもしれない。
ビジネスの本質とは何か。簡潔に答えられますか?私は以下の要素があると考えています。
資本と労働力をインプットして生み出したサービス・商品に対して、価値を感じてくれる顧客を探す。
もしくは新たな顧客を生み出し、最終的に顧客が価値を感じてくれ、対価として金銭を払ってくれる。
そこから利益を生み出し、その利益を下に成長に投資をする一連の活動。
すごく簡単な事例として、レモネードスタンドでレモネードを売るビジネスをしようとするとします。
資本の投入(初期投資)
まず資本として、例えば以下を購入する(投資)
レモネードを売る、スタンドが必要。
レモネードを作るための材料
コップ、お釣りとしてのお金
労働力の投入(初期投資)
労働力としては、あなた自身の労働力を投入。
価値を生み出す(商品開発)
価値を生み出すという観点では、美味しいレモネードを作るという価値創造。
顧客を探す(営業活動)
顧客を探すために、路上で客引きを行う活動
顧客を生み出す(マーケティング)
レモネードを購入すると寄付に繋がると宣伝し、レモネード以外に価値を感じてくれる顧客を生み出す。
対価をもらう利益を生み出す。(会計)
レモネードの販売額に対して、コストを差し引き、利益を生み出す。
利益を下に、更なる成長へ投資を行う。(成長戦略)
利益を元手に、新しくアルバイトを雇う、新たなレモネードスタンドをオープンする。
上の例のように単純な活動であっても、様々な要素が含まれていることが分かります。それぞれがバランス良く回ることで初めて、成長する企業は生まれると言えるでしょう。
例えば、以下の失敗例を見てみましょう。
失敗例(1)
立派なデザインのレモネードスタンドを購入して、スタッフも沢山雇って準備をしたが、路上の客引きが全くできていなく、お客に認知されていない。お客に認知されていないから、レモネードも売れない。
失敗例(2)
客引きはとても上手いスタッフを何名も雇ったが、レモネードの味が薄くて、評判が悪い。商品の品質が悪いのでお客に売れない。
失敗例(3)
レモネードの品質も良く、客引きも上手くお客はきて売上は上がったが、レモネードの価格を安く設定したため、コストを引いたら赤字。
など、これらは単純な失敗例として理解できるのですが、企業経営においては、大きな会社でも見られることです。
企業経営が難しいのは、これら以外にも数多ある要素が複雑に関連している要素を理解して、最適解を生み出すことが求められるのです。
つまり優れた企業は、上記様々な要素を理解し、個別の要素の質を上げると共に、全体での最適解を出すことができる企業と言えるかもしれません。
企業経営における、全体の最適解とは何か?
しかし、ここで疑問が生じてきます。
よし分かった、企業経営とは様々な要素で構成される複雑な活動であると、しかし、それぞれの活動が複雑に絡み合っている中で、全体の最適解とは何を指すのか?
もっともな疑問です。私も明確な答えはよく分かりませんが、一概にこれと言えることはないかもしれません。
というのも、各企業がどのような姿勢で経営を行なっているか次第ということが考えられるからです。
優等生的な回答を上げるとすれば、企業の目指すべき方向に合致するかどうか。つまり、企業におけるミッションを実現するに資するかどうかということ。
何が、企業にとって最適解が分からない突っ走ることって危ういと思いませんか?
そういう意味で、各企業は、ミッションとして方針を掲げているのでしょう。ミッションとは実はとても奥が深いもので、単純に高尚な言葉を語っているものではないのでしょう。
今日はこのぐらいで。。
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