Facebookが買収した人工知能スタートアップ、GrokStyleはどんな会社か。

Facebookが買収した人工知能スタートアップ、GrokStyleはどんな会社か。

GrokStyleの事業内容

GrokStyle社のサイトを見ると、既に買収後で詳細が書かれていなかったが、事業内容はシンプルでした。

We built state-of-the-art AI and visual search technology to help consumers readily find, explore, and decide on purchases.

引用:当社HP

AI技術とビジュアルサーチ技術を用いて、消費者が商品を探したり、購買の意思決定につながるようなアプリを作っていたことが伺えます。

実際にどのようなアプリだったかは、公式ツイッター上にデモっぽい動画があったのでこちらから確認できます。

 

GrokStyleのサービス何が優れているのか。

技術的にどこが優れているのかという点は、理解がなかなか難しいが、Facebookとイケアなど名だたる企業が認めた会社ということだけあって、画像認識技術がとても優れているのではないかと思います。

アプリで、画像を撮影、認識し、候補となる商品を推奨する一連のプロセスにおいて、その正確性が他の企業に比べて優秀だったのではないでしょうか。

このアプリの使用場面はどういう場面か、想像してみました。

・カタログを開いて商品を見ているときに、撮影してモバイルで購入する。

・店舗や友人の家で、素敵な家具などの商品を見つけた時に、撮影してそのままオンラインで購入する。

・TVのCMや映画の場面なので、良さそうな商品が画面に出てきたら撮影して、商品を探し、オンラインで購入する。

何が良いかって、もし画像認識技術が高く撮影した商品をそのまま正確に割り当てることができれば、このアプリを持つことで、店舗に行きながら、購入はオンラインで済ませてしまうことができるという点です。

つまり、小売店ではレジに並んで、決済をする必要がなく、ウィンドウショッピング目的がメインであって、数日後に自宅にデリバリーされるような仕組みが可能になるということです。

このような世界が実現できれば、店舗はもはや決済する必要はなく、在庫も持つ必要がありません。

店員も多く配備する必要がなく、いわゆる商品の展示だけすれば良いような世界が実現できるのでしょう。

Facebookがどういう意図を持って、買収したのか。今後、このような技術を活用して、どのような展開を計画しているのか、大変興味があります。