サンワカンパニー(3187) 事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性
- 2018.09.30
- 株式投資

サンワカンパニー事業内容
キッチン、洗面台などの建築資材のネット通販、カタログ販売。
サンワカンパニー、注目点は透明性にあり
建築資材の価格不透明性、中間流通業者の層が複数ある複雑なサプライチェーンを解決することができるビジネスモデル。
ネット販売なので、中間流通を飛ばすことが可能であり、かつ価格もワンプライスでの販売なので、業者も、個人での購入も同じ価格であり、透明性が高い。
8割の商品が当社オリジナル商品であり、取り扱い点数の多さも魅力的である。
数字で見るサンワカンパニー
決算年度 2018年度9月(単位 百万円)
売上高 9,329
当期利益 16
営業CF 388
投資CF 163
財務CF △186
現金、現金同等物 954
有利子負債 803
ROE 0.9%
従業員数 140名
株価水準
2019年3月時点
時価総額:約50億円
PER(会社予想)約131倍
分析コメント
業界特有の商習慣を変えるプラットフォームビジネスはポテンシャルがあって面白い。ただし、対象としている業界が巨大なマーケットであるため、一筋縄にはいきにくいだろう。
ネットで評判を聞いても、施工会社や工務店が当社の商品を好ましく思わない事例があるようだ。
というのも、これらの企業は、建築資材を安く仕入れて、利益を上乗せしてビジネスが成り立っているからだ。
最終的に家主である個人や施工主への当社の認識の浸透によって、少しずつ変わっていく可能性はあり、巨大なマーケットであるだけに面白い会社といえる。
今後の成長ストーリーとしては、
・自社製品の自社製品の魅力度が最終消費者に訴求できることができ、
・最終消費者への認知度向上に伴い、
・施工会社や工務店を動かすことができるまでの影響力をもち、
・当社製品のシェアを伸ばすことができる
というシナリオであろう。
新しい仕組みを提示する企業は常に既得権益層からの抵抗は合うものであるが、最終消費者、ユーザーが価値を見いだすことができれば、市場は動かすことができる。
そのためには、魅力的な商品作り、サービス作り、ファンを作ることが欠かせない。
当社の場合はオリジナル製品の占める割合が強いので、感性に訴えかける商品力は肝となる。
そして、ネット通販ならではの価格の優位性を、消費者に認知してもらう必要もある。
多くのユーザーは、施工費用の建築資材に利益が上乗せされていることにあまり気づかずに、不透明な状態でサービスを受けている可能性がある。
当社の製品は、HPを見ていただければ分かるのだが、シンプル、ミニマリスト的なコンセプトである。
物を所有する時代から、体験やシンプルに生きる時代になってきている時代背景にはマッチする商品である。
自社製品の占める割合が多いので、最終消費者への訴求力が高まり、施工会社や工務店が動かざるを得ない状態まで持っていければ面白いことになるだろう。
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