プロシップ(3763)、株価、業績分析、強みと成長可能性
- 2021.10.24
- 株式投資

プロシップ(3763)の業績、売上高等を分析、考察しています。
まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。
株価関連情報
(調査日時:2021/10/22)
時価総額:264億円
PER(予):20倍
PBR:2.7倍
株価チャート(10年)
株価チャート(5年)
株価チャート(1年)
売上高推移
(単位:百万円)
2016年:3,566
2017年:4,112
2018年:4,347
2019年:4,443
2020年:5,052
2021年:5,351
緩やかではありますが、着実に売り上げを伸ばしています。
営業利益推移
(単位:百万円)
2016年:1,245
2017年:1,544
2018年:1,441
2019年:1,534
2020年:1,470
2021年:1,719
営業利益も伸びはそこまでないものの毎年確実に利益を出し続けています。安定しています。
当期利益推移
(単位:百万円)
2016年:817
2017年:1,061
2018年:1,010
2019年:1,086
2020年:1,036
2021年:1,192
当期利益も安定して10億円台を推移しています。2021年に利益面ではこれまで以上に成長をしています。
ROE推移
(単位:%)
2016年:12.4
2017年:14.9
2018年:12.6
2019年:12.5
2020年:11.2
2021年:12.0
ROEも安定して、10%台を推移。申し分ないです。
有利子負債推移
(単位:百万円)
2016年:-
2017年:-
2018年:-
2019年:-
2020年:-
2021年:-
もちろんこれだけ儲かっている企業ですので、有利子負債もありません。
現金等推移
(単位:百万円)
2016年:2,309
2017年:4,112
2018年:3,914
2019年:4,275
2020年:5,241
2021年:5,418
2016年ごろから着実に現金が増えています。この伸びは素晴らしいです。50億円近く保有しているので、キャッシュリッチです。
キャッシュフロー推移
営業活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:1,027
2017年:1,244
2018年:1,137
2019年:884
2020年:1,677
2021年:908
投資活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:-409
2017年:1,141
2018年:-1,164
2019年:-121
2020年:-254
2021年:-150
過去に比べると、投資額も減っている傾向が見て取れます。ビジネスモデルとしては完成に近いのでしょうか。
財務活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:-243
2017年:-582
2018年:-168
2019年:-404
2020年:-455
2021年:-582
フリーキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:617
2017年:2,385
2018年:-27
2019年:763
2020年:1,422
2021年:758
事業内容
株式会社プロシップは、連結子会社1社、関係会社(子会社2社)およびその他関係会社1社より構成されており、業務用アプリケーションパッケージシステムの開発・販売・運用を主な事業としています。
事業の内訳としては、パッケージソリューション事業とその他の事業(システム受託・開発・運用)に分かれています。
それぞれの事業内容について詳細を見ていきます。
パッケージソリューション事業
総合固定資産管理ソフトにおける営業・システム導入・保守までを行う事業です。
また、連結子会社の株式会社プロシップフロンティアを始めとする計3社にソフトウェアの開発委託をしております。
固定資産・リース・賃貸借契約管理等を中心とした会計系ソフト、および販売管理等のProPlusシリーズの開発・販売、およびコンサルティングとカスタマイズを行っています。
ProPlusシリーズは、業種問わず累計で延べ4630社(2018年3月末まで)の顧客に導入されており、証券取引所の定める全33種の業種に導入実績があります。
ProPlusシリーズとは、上場企業の経営を支えるです。
投資家の方々はよく耳にするかもしれませんが、上場企業は決算を出さなければなりません。そして、決算を出すにあたっては様々な知識と時間が必要です。IFRS・JGAAP・各種税計算・管理会計など、これらはどれも専門性があり、また制度改正が度重なるため、管理することがとても難しいものです。これらの悩みを解決し、業務の効率化を測るソフトがProPlusシリーズです。
また、固定資産業務と会計制度などを熟知した営業が、企業の経理部などの利用部門に直接、コンサルティングと提案活動を行うことで、パートナーとの強力な信頼関係を築いています。
その他事業
システム受託開発事業では、ユーザーからの受託により、基幹業務システム及び情報系システム等の設計から開発・運用までを行っています。
システム運用管理事業では、ユーザーからの受託により業務アプリケーション系およびシステムインフラ系のシステム運用を行っています。
また、当事業は連結子会社の株式会社プロシップフロンティアが行っています。
考察
固定資産の管理など、あまり表立って理解がしにくい専門的な領域ですが、この企業の素晴らしさは、過去の数字の実績を見れば明らかでしょう。
固定資産の管理は、会計上必須の領域であり、今後も無くなることはないので、安心して持ち続けることができる企業と言えると考えられます。
なぜ、プロシップが社会に必要とされるサービス提供ができているかというと、各社のニーズや制度の変更などに対応できる機動力が当社のシステムにはあると考えられます。
大手企業はERPというシステムでさまざまな業務を管理していることが一般的ですが、それでは柔軟に固定資産管理の領域で対応できないこともあるかと容易に想像ができます。
その痒いところに手が届くサービスとして、ある程度特化したシステムをパッケージで提供するという戦略性の高さがこの企業魅力ではないでしょうか。
今後はクラウドへの展開や、業界により特化したソリューションの提供など、まだ成長余地はありそうだと思います。
テンバガー可能性
「B」
※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。
当該領域はBtoBのSaaSということで、とにかく安定して成長している点が非常に魅力的なポイントです。株価の水準も200億円台と割高ではないため、もう少し人気銘柄となれば、可能性はあると考えられます。
一方で、テーマとしてはかなり玄人向けのテーマなので、業績を着実に伸ばしていき、後から多くの人が気づくというような形になるのではないでしょうか。
※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。
効率的に株式投資を学ぶ方法
個別の銘柄を細かく全てチェックする時間がない方には、いくつか効率的に勉強する方法があります。
方法①:著名な投資家の本を読むことで投資の本質を学ぶ
王道ですが、株式投資の本質を理解しておくことで、闇雲に銘柄をチェックする手間が省けます。
初心者の方は、早い段階で本質的な考え方や思考方法をウォーレンバフェットをはじめとした著名投資家の本を読み、インプットしておくことが長期で役に立つものだと信じています。
参考記事:【投資本・決定版】株式投資の本質を勉強するため、おすすめ10冊
方法②:無料のセミナーに参加して、学習すべきポイントだけをつかむ
無料提供という範囲の中で、とりあえず学習するべきポイントだけを抑えてしまうという方法です。
投資やお金に関する基礎を身につけることは、年齢の若い早いタイミングで身につけておくべき長期で役立つ教養となります。
関連サイト:
・株式投資を学ぶならファイナンシャルアカデミー
【公式】https://www.f-academy.jp/

・投資の達人になる投資講座
【公式】https://toushi-up.com/

・女性のためのマネーセミナー【スクロール】
【公式】https://www.scroll-moneyseminar.com/

・【女性限定】マンツーマンでお金のトレーニング「ABCash」
【公式】https://www.abcash.co.jp/

方法③:SBI証券アプリのスクリーニングでとにかく絞り込む
さまざまな指標を組み合わせてスクリーニングすることで、効率的に個別の銘柄に巡り会うという方法です。
3,600以上ある銘柄も上手なスクリーニングの方法で、素晴らしい銘柄と巡り会うことができます。