目標を達成するには?目標達成技術を高める方法、プロセスで解説

目標を達成するには?目標達成技術を高める方法、プロセスで解説

目標を達成する技術は、超重要

人生のあらゆるフェーズで重要となってくる技術として、「目標を達成する技術」があります。

資格勉強や専門的なスキルなど様々な技術はありますが、その根底には目標達成の技術があると私は考えています。

これまでの人生を振り返ってみれば、全ての人が間違いなく、様々な目標の達成を繰り返してきているはずです。

例えば、

・学生時代に、受験勉強で志望校に合格するという目標
・部活で大会に出て優勝を目指すという目標
・好きな人と付き合うという目標
・ダイエットに成功するという目標
・英語が話せるようになるという目標
・営業成績で会社トップになるという目標

などなど、挙げればキリがありません。しかし、目標達成するための技術に関してしっかりと学んできた人は意外に少ないのではないでしょうか?

今回は、目標を達成するためにはどのようなプロセスがあり、何が重要なのかを分解して考えていきます。

それを通して、目標を達成するまでに注意しなければいけないポイントは何か、不足している部分はどこにあるのかを理解し、目標達成する力を高める方法に繋げていけると思っています。

目標を達成するには?6つのプロセス

まずは目標を達成するまでのプロセスを簡単に分解してみたいと思います。

1 – 正しい目標を設定する
2- 目標を達成するための方法を調べ、重要な要素を見極める
3- 目標達成に向けた具体的な数字目標に落とし込む
4- 具体的な数字目標を達成するためのアクションを決定する
5- アクションを一定期間忠実に実行する
6- 結果をトラッキングして、分析、検証する

これが目標を達成するまでのプロセスをシンプルに分解したものです。分かりやすいように、以下具体的に身近な例で考えてみましょう。

具体例:ダイエットの目標達成のプロセス

例えば、ダイエットに挑戦している佐藤さんの例を考えてみます。佐藤さんは、健康診断でコレステロール値が異常に高くなっており、このままではまずいと思いダイエットを決心します。

そこで、まずは目標を設定することにします。

1 – 正しい目標を設定する

最初のプロセスとして佐藤さんは

3ヶ月間で、体重を5kg減らす」という目標を自ら設定しました。5kgはチャレンジングだが、頑張れば自分にもできるという程度の目標設定です。

2- 目標を達成するための方法を調べ、重要な要素を見極める

次に、具体的に5kg落とすためにはどうすれば良いのかを調べる必要があります。そして、その方法の中から何が重要な要素なのかを考えてみました。

自分で仮説を立てた後で、実際にネットや本で調べたところ、例えば以下の通り重要なポイントが分かりました。

無闇にジムに通う前に、どのような仕組みで体重が減るのかを理解することができました。

・消費カロリー>摂取カロリーの構造にする
1kgの脂肪を燃焼するためには7,000kcal必要
5kgだと、35,000kcalなので、1日あたり約400kcal消費が必要
・筋肉をつけることで脂肪燃焼が加速される
・有酸素運動と筋トレをセットにすることが一番脂肪燃焼に効果的
・空腹期間を開けた方が脂肪燃焼が加速される

ダイエットにおける本質を見極めたところで、次に経過をモニタリングできるように、数字目標を立ててみました。

3- 目標達成に向けた具体的な数字目標に落とし込む

目標達成するための方法で、重要な要素をいくつかピックアップできたので、それぞれ細かい目標を設定します。

また、それぞれ分解された目標は、数字で設定するように努めました。以下は、佐藤さんがピックアップした分解された目標です。

① 消費カロリー>摂取カロリーの構造で400kcal/1日を達成すること
② 骨格筋量を現状から10%増やす
③ 空腹時間を112時間以上設定する

4- 具体的な数字目標を達成するためのアクション

次に、それぞれの数字目標に対して具体的なアクションを決定します。

①消費カロリー>摂取カロリーの構造で400kcal/1日を達成すること

これを達成するためには、以下のアクションが考えられました。

・毎朝ジムに行くことで、消費カロリーを200kcalアップさせる
・デザートやスナックの摂取を無くすことで、摂取カロリーを200kcal以上落とす

② 骨格筋量を現状から10%増やす

この数字目標を達成するためには、筋肉量の多い部分を鍛えることにした。

・大胸筋をベンチプレスを実施して鍛える
・スクワットを鍛える

最後に

③ 空腹時間を112時間以上設定する

これのアクションは

・夜8時以降の食事の摂取は控える
・夜遅くにご飯を食べた場合は、朝食を抜く

具体的な施策は、メモに残しておき、実行ができているか振り返りができるようにしておきます。

5- 設定したアクションを一定期間忠実に実行する

先ほど目標を分解して、具体的なアクションとして設定されたものは以下の通りです。

【具体的なアクション一覧】

・毎朝ジムに行くことで、消費カロリーを200kcalアップさせる
・デザートやスナックの摂取を無くすことで、摂取カロリーを200kcal以上落とす
・大胸筋をベンチプレスを実施して鍛える
・スクワットを鍛える
・夜8時以降の食事の摂取は控える
・夜遅くにご飯を食べた場合は、朝食を抜く

これらを忠実に実行するために、佐藤さんはTODOリストを活用して、チェックリストを作ることで毎日実行できたかをチェックすることにしました。

週末には、それぞれ出来たこと、出来たことを振り返り、翌週どうすれば改善ができるのかを振り返るようにしています。

6- 結果をトラッキングして、分析、検証する

1ヶ月実行したタイミングで、体重に変化があるかをチェックしたところ、順調に減ってはいるものの、1ヶ月で1kgしか減っていないことが分かりました。

目標と現実にギャップがあることが分かり、原因を分析することにします。

1ヶ月間の行動を振り返ってみると、残業などで夜遅くになった日に、スナックなどの間食を食べてしまっていたことや炭水化物の摂取量をしっかり制限しきれていないことが判明します。

結局設定した施策を忠実に実行できていないことが分かりました

そこで、「なぜ」そうなってしまうのかという原因を特定し、次の改善するためのアクションにつなげることにしました。

目標達成のプロセスには一定の型がある

さて、佐藤さんのダイエット目標達成の例はいかがでしたでしょうか?

無理やりにでも考えられる目標達成のプロセスを紐づけてみたのですが、ここまで細かく考えて目標を達成している人はほとんどいないでしょう。

しかし、この目標達成のプロセスを精緻に分解して実行している人と、全くの無策の人とでは達成のスピードが異なるということを理解できませんか?

佐藤さんの場合は、目標は達成は上手くいかなかったものの、何が原因で達成できていないのかという原因を特定することができています。

この結果と現状のギャップをしっかりモニタリングして、改善を繰り返していけば、いつか目標は達成できるでしょう。

次にそれぞれのプロセスにおける注意点や落とし穴をみていきたいと思います。なぜ、あなたは目標を達成することができないのかというポイントです。

失敗① 正しい目標設定ができていない

ほとんどの人は、目標自体が設定できていないことが多いです。まずは目標を立てることから始めましょう。

最近の目標はなんですか?と聞かれたときに、答えられないようであれば問題だと捉えて、小さなことでも良いので、目標を設定してみましょう。

その際には、期限と具体的な数字など、より具体的であるほど良いです。あまりにも高すぎる目標は、途中で諦めたりしたり、達成を放棄してしまう可能性があるので、適度な設定にしましょう。

失敗② 目標達成までの方法を理解できていない

目標達成のための方法が良くわかっていないまま、走り始めてしまう人も多くいます。

これは、時間を無駄にしてしまうことがあるため、達成の方法がある程度分かっている場合には、調べる必要があります。

例えば、ダイエットを始めようという人が、間違った方法でダイエットをし始めたら結果は出ないので、時間だけが無駄に過ぎてしまいますよね。

初期段階の調べる時間は、後々の何十時間を節約ができるので、面倒だからと言って飛ばさずに、しっかり調査をしましょう。

補足:メカニズムや仕組みを理解する

また、その際に重要となってくるのは、メカニズムを理解するということです。どのような要素があって、どのように結びついているのかを理解することです。

例えば、「体重を減らしたい」という場合には、どのようなメカニズムで体重が減るのかということです。この場合は、「消費カロリー」>「摂取カロリー」の構造となります。

ここを理解できれば、より効率的に達成ができるようになります。

失敗③ 目標を小さく分解できていない

目標は設定したものの、その目標を達成するための小さな目標に分解できていないことが多くあります。

現実的に目標を達成するためには、手前の小さな目標を達成して積み上げていく必要があります。

ここが明確になっていないと、何をやって良いのか分からなくなり、前に進めなくなります。

目標設定と、それまでの道筋や方法が理解できた後には、目標を細かく分解する必要があります。方法が見えてきたら、その方法を実行するための目標にするということです。

イメージとしては以下の通りです。

大目標→ 達成のための方法や構造を理解 → それぞれの方法を小さな目標として設定する

分解された目標も、数字目標を設定するようにします。

ここの数字目標は、なかなか勘所が分からずに難しいと感じるかもしれませんが、仮でも良いので数字で置いておくことが重要です。

実行しながら、数字を調整していきましょう。

失敗④ 具体的なアクションに落とし込めていない

目標も設定できたし、目標も小さく分解ができた、しかし、これでは何も達成できません。なぜなら、具体的に何をするかという計画が立てられていないから。

この失敗ケースは、頭で物事を考えてしまう人、思考先行型の人に起こりがちな、よくあるケースです。

結局のところ何かしらアクションを実行しない限り、何も変わらないということを理解する必要があります。

目標だけ設定して何もしないのであれば、目標を設定せずに無策でも実行できる人の方が前には進めるでしょう。

失敗⑤ 忠実に実行ができていない

目標を達成するために何をやるべきかという計画ができたとしても、それを忠実に、継続的に実行できるかどうかは別問題です。

例えば、ジムに通うと決めたとしても、何人が忠実に何ヶ月もそれを実行できるでしょうか?

私は実はここが一番、目標を達成できる人と、そうでない人の差が出てくるポイントではないかと考えています。

忠実に決めたことを守り実行し続ける人は、それだけで目標達成の才能があります。

決めたことをやり続けることができる、自分との約束を破らない、これがどれだけ難しいことかは、目標達成に向けて真摯に取り組んできた人なら分かることでしょう。

ここは別記事でも取り上げたテーマなので、こちらを参考にしてください。

参考:努力を継続するコツ。正しい努力、毎日の「1%」の積み上げが人生を変える

失敗⑥ 結果をトラッキングできていない

最後のポイントは、結果のトラッキングができているかというポイントです。

目標を達成するためには、正しく結果が伴っているかをモニタリングする必要があります。

結果が出ていないようであれば、原因を分析して、軌道修正する必要があります。

補足:結果の検証は主に3つのポイント

結果が伴っていない原因としては、以下の3つが主に考えられます。

・目標が高すぎて、達成そのものが困難
・計画通り、実行ができていない
・方法が間違っている

ここで、計画通り忠実に実行ができているのであれば、二つに原因を絞ることができるので、決めたことをしっかりやるということは、検証をしやすくするという意味でもとても重要であることが理解できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。重要なポイントはいくつもあることが理解できます。

最初の段階で正しい目標が設定できているかどうか、そして目標達成のために本当に重要な要素は何かを見極めることが、まずは第一段階で重要です。

例えば、佐藤さんが最初の段階で、3ヶ月でマイナス10kgと無理な目標を設定してしまったり、ダイエットのための構造を理解せずに間違った方法を試していては目標は達成ができません。

特に見落としがちなのが、本当にインパクトのある要素は何かということを見極めるということです。

ダイエットの話でいうと、消費カロリーについて注目ばかりしてしまい、摂取カロリーを減らすことを見落としていては体重は落ちないです。

本質的に何が重要なのかというポイントについて一番始めの段階で、少し時間をかけて考えること、仮説を立てることがいかに重要かということが理解できるかと思います。

そして計画を立てた後は、具体的に数字目標に落とし込むということ。これができないと、進捗をトラッキングできません。

そして、何よりも重要なのはアクションに落とし込んで、それらを忠実に実行するということ。このポイントは多くの人が苦戦する部分だと思います。

例えば、毎朝ジムに行くなど、かなり自己規律のある人でないと難易度は高く、こういうアクションを忠実に実行できるかどうかが目標達成に対して直接的に影響を与えてきます。

こういうアクションを継続して消化できるかどうかという点に関しては、自分なりの仕組みと習慣化を作ってしまうことがオススメです。

関連記事:目標達成のコツ、習慣の力を活用、モチベーションを維持し目標達成を目指す。

最後に、実際に結果を検証するというプロセス。やったらやりっぱなしではなく、進捗状況がどうかということを定期的にチェックする必要があります。

あまりにも進捗が悪いようであれば、原因を分析、特定して新たなアクションや数字目標を立てたりなど、次のサイクルに入ります。