落ち込まない考え方、ミスや失敗を乗り越え、前進する方法

落ち込まない考え方、ミスや失敗を乗り越え、前進する方法

今回ご紹介する内容は、落ち込まないようにする考え方、身につけ方についてです。

誰しもが落ち込むことはあると思います。

仕事でのミス、失敗、期待と現実とのギャップ、様々な落ち込むきっかけは様々です。

しかし、落ち込むことで何か解決するのでしょうか。一時的ならまだしも、時間をかけて落ち込むことにメリットはあまりないと考えています。

なぜ落ち込むのかというプロセスを理解することで、原因を理解し、落ち込まないようになる方法を紹介します。

落ち込むプロセスとは何か。

どんな時に落ち込みますか。まずはそのプロセスについて理解しましょう。

落ち込むプロセスは大抵同じプロセスを経ています。落ち込むプロセスを理解することで、どこを改善するべきかのポイントが分かります。

期待・理想を持つ

まず落ち込みが発生する前の段階では、何かしらの期待・理想を誰しもが持っています。

具体的な例でいきましょう。A氏は職場でクライアント向けの新規ビジネスのプレゼンを任されました。

ここでの期待・理想は、プレゼンテーションで成功することです。

落ち込む、きっかけ

次に、落ち込むきっかけとなる出来事が発生します。

A氏の場合だと、

プレゼン本番、緊張で頭が真っ白になり、期待通りにプレゼンを上手くできなった。

期待と現実のギャップを認識する

きっかけが起こったことにより、改めて、抱いていた理想・期待と現実とのギャップを認識することになります。

A氏の場合だと、

プレゼン終了後、期待した通りにできなかったことを振り返り、改めてギャップを認識する

ギャップを認識したことによるストレス・疲労が発生する

期待と現実のギャップの大きさに落胆し、頭の中から起こった出来事の考えが離れず、ストレスになる。精神的ストレスから、身体的ストレスにつながる。

A氏の場合だと、

プレゼンは終わったにも関わらず、頭から失敗したことが離れずに、日常業務に手が付かない、余暇も楽しめない。寝つきが悪くなり、身体も疲労感が溜まる。

落ち込み、ネガティブな考え方に支配される。

小さな失敗やミスをきっかけとして、精神的、身体的ストレスが発生したことにより、考え方全体がネガティブな考え方に染まる。

この段階になると、落ち込みはピークを迎えます。

プレゼン以外にネガティブな考えに派生し、肥大化します。

A氏の場合だと、

プレゼンの失敗から、自分には能力がないと思うようになり。仕事ができない人間だと自信を失う。

などが考えられます。

失敗、ミスしても落ち込まない理想のプロセスとは

次に同じ状況でも落ち込まない理想のプロセスについて考えていきましょう。

期待や理想を持ち、きっかけとしての失敗やミスが起こるまでは同じです。

違いは、落ち込むきっかけが発生した後の対処の仕方と考え方の違いです。

期待と現実のギャップ認識

理想のプロセスとしては、落ち込むきっかけが起こったとしても、客観的に起こった出来事を振り返り、認識することです。

この時に、理想的には感情に一切支配されません。

もちろん一時的には、後悔、怒り、悲しみ、落胆などの感情が出てきますが、理想的なプロセスでは、起こった出来事を客観的に認識して、感情に支配されません。

理想的な考え方として、

感情的になったとしても何も解決しない、前進はしない

ということを理解していることが重要です。

落ち込んだところで、何か物事が前進するか、解決するか?

後悔したところで、何か自分にとってメリットがあるのか?

怒りを持ったところで、何か物事が良い方向に向かうのか?

そうやって、自問自答して客観的に考えることで、感情に支配されたところで何も解決しないということを理解することができます。

落ち込まない、何をすれば良かったかを振り返る

起こってしまった過去は変えることができず、感情的になったとしても何も解決しないと理解した後は、前進するためにできることを考えます。

重要な問いかけとして、

・失敗の原因は何か。

・よくできた点、成功要因はないか

・同じ失敗を避けるためには何ができるか。

・自分の力ではどうしようもないことだったか。そうであれば忘れる。

まずは、なぜ失敗したのかという点を考えてみます。

A氏の場合だと、

失敗要因

・事前の準備不足、台本に頼りすぎていたこと。人前で話す練習をもっとするべきであった。

成功要因

・緊張はして、頭は真っ白になる瞬間はあったものの、最後までプレゼンをやり通したことは評価ができる。

同じ失敗を避けるためには

・プレゼン前には必ず人前でプレゼンする擬似プレゼンを1回は最低やること。

・今回は自分の力で回避することができるので、次のアクションにつなげる。

理想と現実のギャップを埋めるための計画を立てる

次に、理想(プレゼンを成功させる)というと、現実(プレゼンで緊張して頭が真っ白になる)というギャップを埋めるための具体的計画を立てます。

失敗要因を踏まえた上でアクションを考えます。先ほど同じ失敗を繰り返さないためにはどうするかということを考えたと思います。

その解決策を、より実行レベルまで落とし込む必要があります。

例えば、人前でプレゼンする必要があると考えるならば、より多く人前でプレゼンする機会を作ることが次のアクションとして考えられます。

より細かいタスクに落とし込むならば、

・次のプレゼン機会を上司に譲ってもらう

・社内勉強会で、プレゼンする機会を作る

・社外での勉強会に参加して、プレゼンする機会を持つ

・社外のプレゼン機会をネット上で探す

などより具体的に実行レベルのタスクにまで落とし込むことができます。

落ち込みがポジティブな考え方になる

さて、ここまで解決方法と実行タスクが見えてきた人であれば、もう落ち込んでクヨクヨせずに、そもそも考え方は変わるはずです。

ここまで、次のアクションが出て、改善されれば、それは成長のきっかけになることに気づくはずです。

つまり、

失敗したことは成長のきっかけ。具体的な課題が見えてきたので、解決すれば成長できる。

そのように考えることができれば、落ち込んでいる暇はなく、むしろ喜ばしいことだと、ポジティブに考えることができます。

この理想のプロセスを身につけた人の成長スピードは圧倒的に早いのがお分かりでしょうか。

前半の具体例で出して、落ち込んでいる人に比べて、後者の理想のプロセスでは、落ち込んでいる時間全てを改善や課題の解決に使うことができるのです。

落ち込んでいる人は、この時間の差や失敗・ミスは課題を認識して前進するチャンスであると認識する必要があります。

簡単なことですが、認知の仕方が変われば圧倒的に行動や考え方も変わります。