CDS(2169)、業績、株価分析、成長可能性

CDS(2169)、業績、株価分析、成長可能性

本記事では、製造業をドキュメンテーション事業などで支えるCDS(2169)の業績、売上高等を分析、考察しています。

まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。

株価関連情報

(調査日時:2021/1/7)

時価総額:94億円

PER(予):12.88倍

PBR:1.47倍

時価総額は100億円以下という水準で、PERも13倍と割高水準とは言えないでしょう。

売上高推移

(単位:百万円)

2016年:8,327

2017年:8,502

2018年:9,155

2019年:10,665

2019年までの実績値では、右肩上りで成長を見せています。成長率は18年から19年にかけてこれまでの成長率から大きく成長しています。16%成長です。

営業利益推移

(単位:百万円)

2016年:1,028

2017年:1,052

2018年:1,297

2019年:1,559

営業利益も同様です。営業利益の成長もそうなのですが、2019年は、営業利益率が16%と高い水準であるところも一つ特徴と言えそうです。

当期利益推移

(単位:百万円)

2016年:581

2017年:670

2018年:853

2019年:993

当期利益も営業利益同様に、順調に成長しています。

ROE推移

(単位:%)

2016年:12.5

2017年:13.2

2018年:15.2

2019年:15.8

ROEは15%台と優秀な水準と言えるでしょう。

有利子負債推移

(単位:百万円)

2016年:315

2017年:590

2018年:670

2019年:650

有利子負債も、6億円と多くはありません。経年でも有利子負債は増やしていないです。

現金等推移

(単位:百万円)

2016年:1,419

2017年:1,277

2018年:1,684

2019年:1,786

現金も17億円近くあるので、十分な水準でしょう。有利子負債を返済しても、11億円近くはあります。

キャッシュフロー推移

営業活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:1,085

2017年:149

2018年:1,138

2019年:1,100

営業キャッシュフローも、プラスで推移しています。2017年の落ち込みが気になりますが、11億円前後という水準です。

投資活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:-358

2017年:-297

2018年:-523

2019年:-663

投資キャッシュフローも、直近は6億円と増やしています。

財務活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:-455

2017年:2

2018年:-206

2019年:-333

財務活動としては、マイナスで推移しているので、資金の返済が続いているのでしょう。

フリーキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:726

2017年:-147

2018年:614

2019年:437

フリーキャッシュフローは、2017年以外はプラスで推移しおり、現金が積み上がっています。

事業内容

CDS株式会社についての概要はこちらに詳細があります。以下、企業理念、事業詳細、強み、事業沿革を確認していきます。

企業理念

「ものづくりの“心”をつたえる」

会社トップページに記載のあるメッセージです。「ものづくり」特に製造業における分野に関わっているビジネスを展開しており、「つたえる」という部分が、製造業メーカーとエンドユーザーをかけ渡しするというメッセージ性があることが理解できます。

《ポイント》

①ものづくりのプロセス(提案→開発→製造→販売→ユーザー)を一貫してサポートできるトータルパートナーである

②自動車業界から医療業界まで、幅広い分野でサポートができる

③エンドユーザーに製品の魅力を最適な方法で、最大限に伝えられる

事業詳細

事業は大きく分けて3つあります。

会社HPより

ドキュメンテーション事業

・製品をプレゼンテーションするための資料作りをサポートする

・文字媒体だけでなく、映像技術(CGやアニメーション)による提案も可能である

・海外向けに翻訳業務も行っており、事業のグローバル展開もサポート

エンジニアリング事業

・3D-CADやCAE(PCを用いた仮想評価&解析)を用いた製品設計

・効率の良い生産を行うための設備設計および提案

・また、FA(産業用)ロボットを用いた生産ラインの提案も行なっている

技術システム事業

・製品開発に役立つシステムの開発

・また、システム運用方法の提案やサポートも行なっている

・試験・解析方法の提案および開発も可能である

CDS株式会社の強み

以下、考えられる強みとなります。

・3D-CADを用いた機械設計が創業初期からの軸

・「お客様の製品を知る」という姿勢を大切にしており、一緒になってより良い製品開発の取り組みを行うこと

・グループ会社が5社あり、それぞれが専門領域で力を発揮することで、お客様のニーズに対し最適な提案が可能

・システム開発にも力を入れており、ものづくりを手助けするITサービスが今後の主力事業となる可能性

事業沿革からわかること

事業沿革についての詳細はこちら

事業沿革の流れとして下記ポイントとなります。

「80年創業、85年技術部を新設→機械設計業務を開始、89年以降国内6カ所に支社を増設、94年カラーマネジメントシステム導入、96年3D画像処理ワークステーション導入、98年3D CADシステム導入、2003年ISO14001取得、2007年に大阪証券取引所ヘラクレス上場、2013年東証一部、名証一部に上場」

・2007年の上場以前に最先端のシステムを導入していることから、積極的に事業投資していること

・2003年にISO14001を取得しており、環境に対するリスクマネジメントがしっかりと行われている

・近年は、新社屋竣工や新工場稼働といった事業の拡大を推進

まとめ、考察

数字的には、時価総額も100億円前後と低い水準であり、業績も2019年までは好調であり、キャッシュも積み上がっていのはGoodでしょう。

製造業を支援する会社は、主にシステム系の技術系の会社が多いのですが、当社の特徴としては、それに加えて、「ドキュメンテーション事業」を抱えているところでしょう。

ドキュメンテーション事業とは、名前からは分かりにくいのですが、製品に関するマニュアルの作成や、翻訳作業など製品を対外的なユーザーにどうやって「伝えるか」、また社内向けにも、どのようにうまく「伝えるか」をサポートする事業です。

同じような業態としては、シイエム・シイ(2185)という会社があり、こちらも同様に事業は伸びています。

事業ごとの業績や詳細に関しては、決算説明資料を読むとよくわかるのですが、ドキュメンテーション事業の利益率が非常に高いことが一つ特徴としてあります。もともとコストがそこまで高くないのが要因としてはあるでしょう。

自社のことを「技術情報統合マネジメント企業」と語っているので、技術情報に関するあらゆるマネジメントをシステム開発を含めて提供していく戦略なのでしょう。

一つ気になるポイントとしては、特定の取引先との取引の多さです。上位3社への売上割合(41.6%)が高いことは有報にも記載がありました。(2019年12月期 有価証券報告書より)

その中でも、三菱自動車工業への売上依存度が高いので、自動車業界の動向、特に三菱自動車については、少なからず影響は受けそうなので、チェックが必要です。

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※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。