BEENOS(3328)、業績、株価分析、強みと成長可能性

BEENOS(3328)、業績、株価分析、強みと成長可能性

本記事では、インキュベーションなどの投資事業や越境EC事業を展開するBEENOS(3328)の業績、売上高等を分析、考察しています。

まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。

株価関連情報

(調査日時:2021/1/27)

時価総額:308億円

PER(予):15.42倍

PBR:2.62倍

時価総額は、300億円とそこまで大きくはないですが、直近でかなり時価総額が成長しております。PER予想単体を見れば、そこまで過熱感はありません。

売上高推移

(単位:百万円)

2016年:19,226

2017年:20,711

2018年:22,768

2019年:25,276

2020年:25,872

2013年度から順調に右肩上がりで売上高を伸ばしています。直近の成長率では、2018〜19年にかけて二桁成長でしたが、それ以外は一桁成長です。2019〜2020に関しては、横ばいという形です。

営業利益推移

(単位:百万円)

2016年:1,200

2017年:1,507

2018年:1,533

2019年:1,707

2020年:3,376

2015年に黒字転換してから、右肩上りで成長しております。特に直近、2020年には、97%成長と飛躍的に利益を伸ばしています。調べれば分かるのですが、当社のインキュベーション事業として、営業投資有価証券の売却益があった影響です。

当期利益推移

(単位:百万円)

2016年:940

2017年:1,011

2018年:922

2019年:1,077

2020年:1,891

当期利益も、直近が著しく伸びていますが、2016〜19年代は、約9〜10億円という推移です。

ROE推移

(単位:%)

2016年:14.0

2017年:12.8

2018年:11.2

2019年:12.6

2020年:16.9

ROEは一定の水準をキープしており、10%台で推移しています。

有利子負債推移

(単位:百万円)

2016年:1,009

2017年:1,230

2018年:1,662

2019年:3,550

2020年:3,621

2018年〜2019年にかけて有利子負債を大きく増やしており、2020年では約36億円近く負債があります。現金との比較で考えると、そこまで心配する水準ではないでしょう。

現金等推移

(単位:百万円)

2016年:6,619

2017年:6,745

2018年:6,175

2019年:5,478

2020年:10,220

現金等は、2020年度で約100億円近くあり、潤沢にあることがわかります。

キャッシュフロー推移

営業活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:1,531

2017年:421

2018年:-44

2019年:-1,769

2020年:5,955

営業キャッシュフローベースでは、営業利益に対して安定はしていません。特に2017年〜2019年についてです。2020年には、大きくキャッシュフローが改善しています。

投資活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:-173

2017年:-206

2018年:-397

2019年:-338

2020年:-578

投資キャッシュフローに関しては、多くても5億円近くなので、一定の規律を持って投資をしていることが理解できるでしょう。

財務活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:1,872

2017年:-168

2018年:-123

2019年:1,433

2020年:-619

2016年、2019年と二桁億円の資金調達をしている模様で、調達をしては、投資をするサイクルがあるのかもしれません。

フリーキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:1,357

2017年:214

2018年:-441

2019年:-2,107

2020年:5,376

フリーキャッシュフローは安定してプラスという訳ではなく、マイナスの年も複数年あります。まだ安定したビジネスの構築途中ということかもしれません。

事業内容

BEENOSはグローバルコマース、バリューリサイクル、エンターテイメント、インバウンド、インキュベーションの5つの事業を展開しています。

「縮小する1億の国内マーケットから、拡大する74億のグローバルマーケットへ」と大きなメッセージが書かれています。企業または個人間での取り引きがあり、日本と海外を繋ぐプラットフォーム事業を展開しています。

では、5つの事業をそれぞれ見ていきましょう。

グローバルコマース

グローバル化を目指す企業や事業者にあらゆる面からサポートします。

具体的なサービスとして、BUYYE、セカイモン、転送コム、FASBEE、BAKUMOという5つのサービスを展開しています。

BUYYE

BUYYEは日本語がわからない方でも日本の通販サイトで商品が買えるというサービスです。

日本語の通販サイトの翻訳、購入、発送を代理で行い、日本の商品に興味のある海外の方へ商品を届けます。

通販サイトはヤフオク、メルカリ、楽天をはじめ、100を超えるショッピングサイトから欲しい商品を探すことができます。

セカイモン

セカイモンは日本の方が海外の商品を気軽に購入できるオークションサービスです。世界最大規模のグローバルマーケットプレイス「eBay Inc. (イーベイ) 」と繋がっており、その商品数は8億点を超えます。英語がわからずとも、世界の珍しい商品を日本から買うことが可能です。

転送コム

転送コムは日本のショッピングサイトで買った商品を世界中に送ることができるサービスです。海外で日本の商品を探しているユーザーと日本のショップを繋ぐような役割を担っています。

転送コムの1番の特徴は「専用住所」を発行するところにあります。専用住所とは、転送コム倉庫内に割り振られたあなた専用の番号です。

この番号を元に海外にいるあなたの住所に正しく物を送ることができます。

FASBEE

FASBEEは日本のアパレル商品を世界中に届ける通販サイトです。連携した出店企業は商品データを登録するだけで、世界約120ヵ国・地域で販売が可能になります。

また、アパレル分野に特定しているため、配送料などの、商品とは別料金でかかる費用を一律にすることを可能にしています。

BAKUMO

BAKUMOは日系ブランド商品を中心に台湾という地域に絞って商品を提供するサービスです。台湾の消費者が商品を実際に使用してどう感じたか、と言った生の声を収集することが可能です。このサービスにより、企業は台湾という地域ニーズをより深く知ることができます。台湾進出を念頭におく企業にとっては、より正確なサンプリングが取れる良い機会となります。

バリューリサイクル

国内の商品を国内外へ2次流通させるサポートを行っています。

JOYLAB、ブランディアという2つのサービスを展開しています。

JOYLAB

JOYLABはお酒の買取専門店です。買取する品種は日本だけでなく世界中の銘柄を取り扱っているため、買取実績が多くあります。初めてお酒を売る方も安心してご利用いただけるサービスを提供しています。

ブランディア

ブランディアはブランド品の宅配買取サービスを提供しています。買い取ったブランド品はヤフーオークション、楽天オークション等で販売しています。また、ハイブランド品に限らず幅広い商品を取り扱っています。

エンターテイメント

国内で人気の高いエンターテイメントコンテンツを海外へ流通させるサポートを行うサービスです。

Groobee、narabee、モノセンスという3つのサービスを展開しています。

Groobee

Groobeeはエンターテイメントに特化したECサイトの作成をサポートするサービスです。お客様の商品を販売、営業、出荷までをサポート。上記で説明した「Buyee」と連携し、世界約120カ国への販売も可能にしています。

narabee

narabeeはライブなど、イベント会場でしか入手できないグッズを、並ばずに買えるようにしたシステムサービスです。ネットで「予約」「受け取り時間選択」「購入」をするたけで、イベント当日にグッズ売り場に長時間並ぶ必要なく商品を入手できます。

モノセンス

モノセンスは人気キャラクター等を用いた商品の開発・製造・販売をサポートするサービスを提供しています。キャラクターの所有権者にロイヤリティを支払い、アクセサリーやハンドクリームといった商品を限定で販売するといったサポートです。

インバウンド

日本旅行を計画する外国人により正確な情報を提供するサービスです。

旅行酒吧(トラベルバー)、マンスリーホテルという2つのサービスを展開しています。

旅行酒吧(トラベルバー)

旅行酒吧(トラベルバー)とは日本旅行に訪れる、もしくは訪れたいと思ってる台湾ユーザーに日本の情報、スケジュール、旅行プランといった、旅行に必要な情報を与えるサービスを提供しています。特徴的なのはサイトの利用者が考えた旅行プランをサイト内で共有できることです。

マンスリーホテル

マンスリーホテルは長期滞在者に焦点を絞ったホテル予約サイトです。2週間からの長期滞在者に対し、リーズナブルなホテルを探して提案してくれます。

インキュベーション

新規事業の開発と育成サポートを行うサービスです。

BeeCruis、Linkusという2つのサービスを展開しています。

BeeCruis

BeeCruisはおもに日本企業の海外進出サポート事業と新規事業の育成サポートを行っています。また、日本の商品を海外の市場へ広げる支援も行っています。

Linkus

Linkusは日本で働きたい外国人労働者と多くの雇用をしたい日本企業をつなぐサポートを行っています。具体的には、企業とのマッチング・ビザ申請・雇用状況把握を行い、外国人雇用の推進をサポートしています。また、コロナ禍で入出国が遅延している外国人労働者の支援のため、2021年3月31日まで無償でこのサービスを受けることができます。

考察

BEENOSの全体の事業内容を理解するには、細かく事業紹介ページを見ていく必要があります。また、これまでの事業沿革をみると、事業展開のスピード感には驚かされる物があります。

2006年のデファクトスタンダード社の株式取得によるバリューサイクル事業を展開しているので、早い段階から個人から中古品を買い取り、モノを循環させるEC事業に目をつけていることが理解できます。

現在は上場しているオークファン社も、2007年にデファクトスタンダートから会社分割によって設立されていることが分かります。

2008年には、日本の商品を購入して海外に発送するtenso株式会社を設立しており、これも今は稼ぎ頭となっています。最近では、デファクトスタンダードの全株式取得による非上場化で、成長を加速させようとしていることが伺えます。

事業の沿革を見ると、常に先手をうち、時代の流れを見極めて、早い段階から投資をする会社の姿勢が見て取れるでしょう。インキュベーション事業として投資事業を行っていることからも、世界の動向や時代の流れを察知するのが早いのだと思われます。

事業全体で見ると、インキュベーション事業で展開している投資関連事業やtenso株式会社が特に好調であることが理解できます。tenso株式会社に関しては、Buyeeというサービスが成長しているのでしょう。このサービスは、事業内容で説明していますが、海外のユーザーが日本の商品を購入することができるというサービスです。

メルカリで出品されている商品も、海外のユーザーが買い取ることができるので、日本のコンテンツや認知度が広まりとともに、ニーズは拡大していくことが予想されます。

中長期的には、コロナの影響を受けている、エンターテインメント事業や、インバウンド事業にも手をかけており、こちらの成長も今後、コロナが落ち着いたタイミングでは、成長が見込めるのではないでしょうか。

先手先手を打つ経営をしている実績があるので、今後の動きにも注目できる企業と言えるでしょう。

もし、投資するための種銭がそんなにないという方は、SBIネオモバイル証券等、余っているTポイントを使って、少額投資から始めるというのも一つの手です。

参考:お金を増やすためには、元手となる種銭を早く作り、複利の効果を享受する

少額でもコツコツ投資をしながら、実践を積み重ねることを前提として、企業調査には、力が入ります。スクリーニングにかける時間も変わってくるでしょう。

参考記事:【まとめ】小型、成長株のおすすめスクリーニング方法、実践編
参考記事:小型成長株、銘柄一覧【注目の新興銘柄40社を独自調査】

※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。