株の売り時はいつがタイミングとして良いのか。【含み損・編】

株の売り時はいつがタイミングとして良いのか。【含み損・編】

本記事では、特の多くの人を悩ませている(私自身も)テーマの一つ、売りのタイミングにいて考えていきたいと思います。

株の売り時の判断は難しい

株は買いのタイミングは、よく注目されるのですが、売りのタイミングとセットで一連の取引が完了します。

実は売り時の判断は非常に難しいイシューの一つで多くの人が試行錯誤をしているポイントでしょう。

難しくしているポイントはいくつかありますが、一つは適正な株価の判断が素人には難しいという点でしょう。

プロは一定のバリュエーション(理論株価の判定)の仕組みを持っているため、ルール化はできるかもしれませんが、素人にそれは難しいでしょう。

答えのない難しい株の売り時ですが、以下、どう考えれば良いかをまとめていきます。

正解はないが、試行錯誤を止めることをしなければ、相対的には良い手法が身につくのではないでしょうか。

損をしている時の売り時

まず、大きく株の売り時のタイミングには二つ、損失が出ている時と、含み益が出ている時があります。

分かりやすい損失が出ている時の売り時のタイミングについて考えていきましょう。

損失が出ている時にも二つパターンがあるでしょう。

①ルールを決めている場合、ルールを決めていない場合

②ルールを決めている場合の株の売り時

ルールを決めている場合の株の売り時

ルールを決めている場合、売り時のタイミングは明確です。例えば基準値の20%下落したら売却するなどです。

ルールに従うことのメリットはとにかく損失を最小限に抑えることができるということと、思考の迷いがなくなるという点に有るでしょう。

もし、ルールがない場合、ずるずると下げてしまい、最悪の場合は長期間に渡って塩漬けになってしまいます。

明確なルールがない場合の売り時

明確な数字のルールがない場合の売り時のタイミングについては、以下が考えられます。

①投資ストーリー仮説が崩れた
②相対的に有望な投資先が現れた
③マーケット全体の雲行きが怪しい

投資ストーリー仮説が崩れた場合

投資ストーリー仮説とは、投資をした当初持っていた仮説です。

「この企業は、こういうタイミングやテーマで業績が上がり、株価も合わせて上昇するだろう」

というような投資仮説です。このようなストーリーによって多くの投資家は投資をしています。

このストーリーが明らかに違うとなったタイミングは売り時と言えるでしょう。

この投資ストーリーが崩れるタイミングとは、企業が何かしら発表をしたタイミングと言えます。

・決算発表の時期に業績から判断する
・その他IRやリリースによって判断する

などです。ここの判断は非常に難しいでしょう。どれぐらいの期間、そのストーリーにしがみつくかは、個々の投資家の判断によるからです。

明らかに業績が悪化しているにも関わらず、企業は新規事業に着手しているというアナウンスをすることもあります。

そのようなアナウンスを信じて保有し続けて、結局その新規事業が成功することもあれば、そもそも発表すらないこともあります。

投資ストーリー仮説の崩壊を判断をする際のポイント

一定の判断のリミットを設けるということ

例えば、最初からこのストーリーが正しいと判断するのは、半年後にしようとか、長くても2年にしよう、とかです。

期待値で物事を考えてみるということ

期待値で考えてみると客観的に考えることができます。

例えば、何かしら新規事業がうまくいくのではないかと仮説を持っている場合、

・新規事業がうまくいく確率
・その時のリターンはどれぐらいか

・新規事業が失敗する確率
・その時の損失はいくらか

を、感覚値で良いので出してみるということです。

期待値計算の具体例

例えば、それぞれ以下の数字で考えたとします。

新規事業がうまくいく確率 10%
その時のリターンはどれぐらいか 株価は今の値を100とすると、200

新規事業が失敗する確率 90%
その時のリターンはいくらか 株価は60

この場合は、
10%*200+90%*60= 20+54=74
したがって、100を大きく割っているので、期待値的には持ち続けることはできないということです。

新規事業のインパクトが200ではなく、1000近くであれば、持ち続けても良いという判断ができます。

投資ストーリーには、どれぐらいのインパクトがありそうかも重要な判断ポイントとなります。

他の銘柄と相対的に比較してみる

リターンが最大となるようなPFを組むためには、他の銘柄と比較して、相対的に魅力的かどうかで、入れ替えも選択肢に入れないといけません。

明らかに、成長力がある銘柄や、株価が割安な銘柄を発見した際には、現状保有している銘柄を売却して、PFに組み入れるという判断も、時には必要です。

この作業は非常に重要なのですが、多くの人は、サンクコストと言って、これまで持ち続けてきた時間や探索にかけた労力によって、保有している銘柄を売却できないことがあります。

サンクコストとは
埋没費用(まいぼつひよう、英: sunk cost)とは、事業や行為に投下した資金・労力のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻って来ない資金や労力のこと[1]。サンクコストともいう。

出典:Wikipedia

サンクコストがあることは理解しつつも、合理的に判断ができ、手放せるかどうかを考えないといけません。

この際にも、コツとしては、客観的に数字で表してみるという作業をしてみるということです。

感情に流されずに、合理的に判断を下す

確率と想定されるリターンを割り出してみて、比較してみることをお勧めします。

これ以上下がるリスクがあるのか、上がるならばどれぐらいのインパクトがあるのか、数字によって割り出してみれば、感情に流されずに客観的に判断ができるきっかけになるでしょう。

マーケット全体の雲行きが怪しい場合

最後にマーケット全体の雲行きが怪しい場合などです。

マーケット全体の雲行きが怪しい具体例としては、直近の新型コロナウィルスなどが良い例です。

個別銘柄へのマーケット全体の影響度を考える必要はありますが、マーケット全体が悪くなれば、個別銘柄が良くても、それ以上に暴落してしまうことがあります。

明らかに投資環境が悪化しているようなら、早めの撤退をするなど判断しておくことが重要でしょう。

マーケット全体の雲行きが怪しい時には、とりあえず早めに現金化してしまい、静観するということも重要です。

その後相場が戻ってきたタイミングで再度エントリーするなど柔軟な戦略が求められます。

参考:検索 コロナショック、日本株の大暴落に僕たちはどのように立ち向かえば良いのか