エイジア(2352)、株価、業績分析、強みと成長可能性

エイジア(2352)、株価、業績分析、強みと成長可能性

顧客との関係構築に必要となるマーケティングツールをクラウドで提供しているエイジア(2352)の業績、売上高等を分析、考察しています。

まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。

株価関連情報

(調査日時:2021/1/7)

時価総額:83億円

PER(予):33.23倍

PBR:4.69倍

時価総額は100億円以下ですが、PER、PBRの水準だけをみれば、割高ということが分かります。最近は小型株も投資対象としての裾野が広がっているだけに、個人投資家もフォローして、一部銘柄が人気しているということでしょう。

エイジアもテーマ性がある銘柄なので、その影響はありそうです。

売上高推移

(単位:百万円)

2016年:1,145

2017年:1,330

2018年:1,523

2019年:1,703

2020年:1,875

売上高は順調に伸びています。2016年から2020年へ、7億円近く成長していることになります。成長率という観点でいくと、2016年以降は10%〜16%程度で成長しているので、成長性も高いと言えそうです。

数字だけをみれば、2015年あたりから流れが変わってきた?印象があります。

営業利益推移

(単位:百万円)

2016年:239

2017年:287

2018年:348

2019年:371

2020年:462

営業利益も順調に伸びています。特に2020年に、24%近く成長しているので、直近の数字としては良いでしょう。売上の伸びに対して、利益の伸びの方が高いです。

当期利益推移

(単位:百万円)

2016年:161

2017年:176

2018年:236

2019年:129

2020年:320

当期利益に関しては、営業利益と比べて若干ブレがあります。2019年には、大きくマイナスとなっていますが、2020年には、持ち直しています。

ROE推移

(単位:%)

2016年:14.0

2017年:14.7

2018年:15.8

2019年:9.5

2020年:20.7

ROEの水準としては、14%〜15%がエイジアのアベレージという感じがします。経年で見ても、高い水準を維持できています。

有利子負債推移

(単位:百万円)

2016年:-

2017年:-

2018年:-

2019年:-

2020年:-

有利子負債は、特にありません。IT系のサービスを提供している会社は、軒並み財務は安定しています。

現金等推移

(単位:百万円)

2016年:930

2017年:878

2018年:1,122

2019年:845

2020年:983

現金は2018年にピークで11億円近くありましたが、2019年に大きく減らしています。成長に向けた投資に振り向けたのか、気になります。水準としては、問題ないでしょう。

キャッシュフロー推移

営業活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:185

2017年:239

2018年:349

2019年:209

2020年:440

2016年までは、1億円台で、推移していることが多かったのですが、2017年以降は、2億、3億円と成長していることが見て取れます。現状の水準だと、平均的に3億円程度は営業キャッシュフローがあるのでは思われます。

投資活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:84

2017年:-167

2018年:-54

2019年:-217

2020年:-221

2019、2020年と、過去に比べて積極的に投資をしていることが分かります。

財務活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:20

2017年:-122

2018年:-51

2019年:-268

2020年:-80

2019年の2億円近くのマイナス以外は特に目につく数字はありません。有報を確認したところ、自己株式取得による支出とのことで、こちらも健全。

フリーキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:269

2017年:71

2018年:294

2019年:-8

2020年:218

フリーキャッシュローは、安定的とまでは言えないものの、2億円近くを毎年積み上げることができる水準という感じです。フリーキャッシュフローベースでは、今の株価は少し割高かなという印象です。

事業内容

株式会社エイジアはメールを用いたクラウド型コミュニケーションシステムの開発および販売を行なっています。

展開している事業として、アプリケーション事業、コンサルティング事業、オーダーメイド事業、EC事業の4つが挙げられます。それでは4つの企業を順番に見ていきましょう。

アプリケーション事業

WEBCAS(ウェブキャス)ASPと呼ばれるメール配信によりお客様と繋がるコミュニケーションシステムです。WEBCASの詳しい説明はこちらを参照ください。

WEBCASにできること(H.Pより)

①配信系サービス

・メール配信

⇒毎時300万通以上の配信が可能。業界最高クラスの大量&高速メール送信ができる。

・顧客リストから即メール配信

⇒メール配信システムを持たない顧客でも、顧客管理表CSVファイルがあれば即配信可能。メール配信用のバックグラウンドを必要としないことが特徴。

・お客様ごとのニーズに合わせた配信

⇒お客様の行動パターンから、お客様1人1人に合わせたメール配信が可能。より興味ある分野に絞って情報を配信することが可能のため効率が良い。

②会員登録システム&会員管理

・WEBCAS CRM

⇒顧客管理を中心に行うWEBCAS CRMは顧客またはお客様に合わせた使いやすさを叶える構築が可能。また、導入時の説明や、運営する中で発生した問題にも迅速に回答するなどアフターサービスにも優れた対応をしている。

③アンケート

・WEBCAS formulator

⇒顧客が求めるアンケートの作成が簡単に可能。また、アンケートの安全性にも優れており、リアルタイムにアンケート回答の分析が可能。アンケートフォーマット作成が顧客自身で簡単に可能なため、アンケート作成の依頼や質問といった工数が削減できる。

④問い合わせメール

・WEBCAS mailcenter

お客様からの問い合わせをサーバーで一括管理することができるため、二重回答といったミスを防げる。また、サーバー上で問い合わせの回答を複数人で対応可能なため、効率良くお客様の疑問に回答ができる。

コンサルティング事業

WEBCASシステムをより効果的に使用してもらえるような企画・提案を行っています。「開封率が悪い」、「アンケート回答が悪い」といった顧客のメルマガに対し、レイアウト、文構成、配布時間などよりお客様の目に届きやすいような工夫を顧客のメルマガに織り込むサポートを行っています。

オーダーメイド事業

ベースシステムはWEBCASを使用しますが、顧客の要望に合わせたシステム開発の委託と導入までのサポートを行なっています。顧客専用の個別システム開発のため、より専門的で自由度の高いシステム開発が可能です。

近年では、新規受注は行っておらず開発システムの保守のみを行っています。

EC事業

ベビー服のECサイト「べびちゅ」を子会社である「株式会社ままちゅ」が運営しています。ベビー用品の豊富な品揃えが特徴です。2020年にサイトをリニューアルしており、視覚的でよりわかりやすいサイトとなっています。

考察と今後

各種顧客との関係構築におけるシステムを提供している会社です。

ECサイトなど、オンライン上での顧客情報の取得、およびコミニュケーションが必要不可欠になってきている時代背景とマッチされるサービスを提供していると言えるでしょう。

例えば、通知メール販促システムなどは、お客様がEC上で購入した際に送られる通知メールの中に販促のコンテンツを追加するなど、これまで定型的だったコミニュケーションにも付加価値をつける仕組みを提供しています。

顧客との接点がメール、ライン、DM、SMSなど様々なタイプがあり多様化しているのですが、それらにも対応するシステムも提供しています。

直近は、コロナの影響は当社にとって追い風となっている模様です。ストック型のビジネスモデルのいわゆるサブスク銘柄です。WEBCASシリーズには、廉価版と大手企業向けの高単価の二つのタイプに分かれるのですが、廉価版の成長率が直近で伸びています。

今後も、オンラインで顧客情報を管理、関係構築する事業者が増えれば、当社にとって追い風となるでしょう。

今後継続的に確認していかなければいけないのは、サブスク銘柄では重要な解約率のところです。解約率が上昇傾向だと、代替となる製品への切り替えや、そもそもサービスとしてのニーズが一時的だった可能性があるからです。

当社のサービスがどれだけ、顧客のニーズを満たし、顧客の事業を継続する上でなくてはならない存在になれるかが重要なポイントとなってきそうです。

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※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。