エイトレッド(3969)事業分析、強み・今後の成長性

エイトレッド(3969)事業分析、強み・今後の成長性

今回は、久しぶりに新規企業の簡単な調査をしてみた、エイトレッド(3696)という企業です。

過去あまり注目してこなかった企業ですが、ワークフローの改善をするツールを提供する企業で面白そうだと思い、簡単にまとめてみました。

事業内容

中小企業向けワークフローのツールを提供する会社。主に中規模企業以上をターゲットとした会社です。

イメージがしやすい領域としては稟議申請などのワークフローシステムの構築ができるソリューションを提供している会社です。

企業勤めの方なら理解ができると思うのですが、上司や会社からの承認フローって結構面倒だったりしませんか?未だに紙でやっているところなども多く、効率化が求められている領域と言えるでしょう。

中小企業向けや大企業向けでパッケージソフトでの提供、小規模向けの企業向けには、クラウドサービスなので、使い分けています。

最近はクラウドサービスによるサービス提供も始めていて小規模企業をターゲットとした導入も推薦している模様 

今後の成長性

働き方改革など人手不足を背景とした業務効率化が時代のトレンドとなってきているので、追い風である領域で、魅力的な領域と言えるでしょう。

過去の業績推移を見ても堅調に伸びており、数字の実績からも今後も成長が期待できる可能性が高いでしょう。

最近はコロナウイルスの影響もあって承認フローの簡略化など対面での申請が不要な承認フローシステムの構築もトレンドとしてあるのではないでしょうか。一過性の導入に止まらずに、今回のコロナウィルスをきっかけに業務効率化の重要性を認識するきっかけとなり成長が持続するのではないでしょうか。

リスク

ワークフロー製品の単一事業であることによるリスクがあるが、全体的には成長マーケットなのでそこまでリスクはないかもしれません。また、業務のフローとしては、無くなることはないので、安定して需要が一定あるサービスと言えるでしょう。

懸念しなければいけないのはこの製品市場の競合企業が複数存在していることでしょう。様々な業務ツールとの連携が求められる中で、当社製品がどこまで、今後どれだけ導入されるのかという点においては考えなければいけません。競合のリサーチなどは必要です。

営業活動を外部パートナー企業に大きく依存している点は注意が必要でしょう。自社でコントロールができるのであれば問題はないのですが、今後しっかりとした教育や販売体制ができるかという点には注視が必要。今のところは順調に営業活動も行えていそうな模様。

過去業績から経営の健全性

過去業績の推移を見ると売上高営業利益ともに順調に推移しており、キャッシュフローを見ても営業キャッシュフローに対して投資キャッシュフローが下回っておりフリーキャッシュフローが常にプラスで推移していることが分かります。

また、現金保有保有もかなり高い水準で推移していて健全な経営が行われていることが分かります。

財務状態

大きな負債もなく、有利子負債もないので、財務状態は健全と言えるでしょう。

ビジネスモデルの優位性

日本型業務プロセスへの適用という記載が有報にあり、過去これまで累計3000社以上導入実績を有していることから、様々な業種業態の企業の承認フローに適した機能やシステム提供が可能である所は競争優位性が高い領域だと思います。

日本企業によくあるのが、各社ごとにルールや業務フローが異なるので細かいチューニングが導入にあたっては必要になってきます。ここら辺は長年実績が豊富な企業が勝つことができる優位性でしょう。

経営陣

現経営陣は取締役会長の林氏が親会社であるソフトクリエイトホールディングス出身者です。代表取締役社長の岡本氏は日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社の出身でありシステム関係の人が多いことが経営陣に豊富であることがわかります。

現社長のインタビュー記事はないのですが、前職はDMM.comのロボット事業に携わっていた模様で、最近エイトレッドの社長になられた方です。

事業の説明などは、ワークフロー総研と呼ばれるメディアで紹介があったので、参考に載せておきます。

参考:https://swri.jp/article/703

株価の水準

今日の株価の水準は約150億円で PR では35倍近くなのでSaaS事業においてはそこまで割高とは言えないだろう。

ただし実態としてはクラウドサービスの売上高がまだまだ大きな割合を占めているとは言えないので、今後適正な時価総額で判断される可能性があるのではないかと思います。領域としては、成長領域なので面白いとは思うが、どこまでポテンシャルがあるのか、成長余地については質問をしてみたいところ。

総括

2020年度 有価証券報告書を見るとパッケージソフトサービスとクラウドサービスの売上高の比率で見るとパッケージソフトでの売り上げが約11億円に対しクラウドサービス事業は約4.5億円なのでストック型の売り上げがそこまで大きくないことが少し懸念されるポイントである。しかしながらクラウドサービスの売上成長率は前年同期比で約34%と成長率が高い。

今後もこの成長が続けば面白いと言えるだろう。引き続き、注目していきたい。