キャリアデザインセンター(2410)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性
- 2019.02.28
- 株式投資

今回、調査対象として取り上げる会社はキャリアデザインセンター、時価総額が低いにも関わらず、収益率の高さ、高財務体制が気になりピックアップしました。
まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。
株価関連情報
(調査日時:2021/2/1)
時価総額:62億円
PER(予):-
PBR:1.6倍
売上高推移
(単位:百万円)
2016年:8,569
2017年:9,893
2018年:10,975
2019年:12,154
2020年:11,021
営業利益推移
(単位:百万円)
2016年:1,005
2017年:1,153
2018年:1,166
2019年:995
2020年:-244
当期利益推移
(単位:百万円)
2016年:674
2017年:802
2018年:802
2019年:721
2020年:-169
ROE推移
(単位:%)
2016年:24.3
2017年:25.0
2018年:21.0
2019年:16.6
2020年:-
有利子負債推移
(単位:百万円)
2016年:205
2017年:124
2018年:85
2019年:65
2020年:45
現金等推移
(単位:百万円)
2016年:2,185
2017年:2,355
2018年:2,832
2019年:3,092
2020年:2,439
キャッシュフロー推移
営業活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:689
2017年:941
2018年:1,001
2019年:906
2020年:187
投資活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:-261
2017年:-325
2018年:-267
2019年:-407
2020年:-517
財務活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:-209
2017年:-445
2018年:-257
2019年:-239
2020年:-323
フリーキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:428
2017年:616
2018年:734
2019年:499
2020年:-329
キャリアザインセンターの事業内容・ビジネスモデル
※以下は、2019年に調査した内容となります。適宜追記してきます。
当社は、人材紹介事業がコア事業です。
会社HPをみると、ターゲットしているのは、「キャリア志向の高い人材層」「エンジニア」「女性」で、ターゲットを明確に絞っている点が特徴として挙げられると思われます。
サービスは以下で構成されています。
・転職サイト系
type
type 営業の転職
女の転職
・転職フェア
エンジニアtype転職フェア
・人材紹介
type転職エージェント
・IT派遣
typeIT派遣
・新卒採用支援
type就活
type就活エージェント
注目点
・キャッシュリッチ。キャッシュが毎年積み上がるビジネスモデル
・人材紹介、求人広告事業、特有の収益率
・増収増益基調が続いていること
・2019年2月時点で株価が割安水準で推移していること
・エンジニアと女性、今後もニーズの増加に期待が持てる領域に特化していること
・「女性」マーケットが好調な模様
・IT派遣事業が好調
懸念点
・競合他社との競争激化による集客効率が悪化している懸念あり、高い広告宣伝費用が負担
・求人メディア事業における新規会員の獲得数の伸びが鈍化している。
・来期以降も広告宣伝を積極的にする戦略方針で一時的に収益が落ちる可能性。
株価水準
分析コメント
同社代表取締役は経歴をみると、リクルート出身で、取締役になった方です。人材系ビジネスのオペレーションをリクルートから学んで、創業していると思われます。
2019年2月末時点での空売り残高では、ゴールドマンが入っていますが、だいぶ買い戻しが進んできた模様です。
信用残高も高くないので、マーケット全体の悪化に伴う投げ売りのリスクもそこまで高くないでしょう。
時価総額が約100億円に対して、有利子負債がほぼなく、現金が28億円近くあるので、現時点ではかなり割安水準ではないかと個人的には考えております。
ビジネスモデル自体が収益率の高いモデルで、毎年キャッシュが積み上がるモデルなので、比較的安心できると思います。
人材紹介事業各社に言えるのですが、競争激化に伴う集客コストの増加が収益率の悪化を招いている状態です。
関連記事:クックビズ(6558)|飲食業界特化の人材サービス企業、注目小型株、企業分析
当社としては、広告宣伝費を投下して顧客獲得を積極的にする戦略を持っているので、一時的に収益率は悪化すると思われます。
最近では新たな取り組みのキャンペーンもあり、今後が注目されます。
長期で見ればキャッシュが積み上がるモデル、かつ女性、エンジニアをターゲットにしているトレンドに沿ったマーケットなのでかなり有望なのではないでしょうか。
2021年追記:
コロナの影響が長期化していることが原因で業績は低迷傾向にあります。人材ビジネスの不安定さが理解できるでしょう。一方で、コロナが落ち着いてくれば、回復されることも期待されるので、それを見越してか株価はそこまで低迷していません。
銘柄のスクリーニング方法やその他の小型株の情報に関しては以下が参考になります。関連記事:【まとめ】小型、成長株のおすすめスクリーニング方法、実践編
関連記事:小型成長株、銘柄一覧【注目の新興銘柄40社を独自調査】
種銭を生み出すことの重要性や、どのように種銭を積み上げるのかという方法については以下参考にしてください。
関連記事:お金を増やすためには、元手となる種銭を早く作り、複利の効果を享受する
※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。
[…] 関連記事:キャリアデザインセンター(2410)|女性、エンジニアに強い人材系企業、企業… […]