スタジオアタオ(3550)事業内容、強み分析、成長可能性

スタジオアタオ(3550)事業内容、強み分析、成長可能性
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女性向けのバック「ATAO」やキャラクターグッズを展開するスタジオアタオ(3550)の業績、売上高等を分析、考察しています。

まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。

株価関連情報

(調査日時:2021/2/1)

時価総額:61億円

PER(予):47.65倍

PBR:2.03倍

時価総額は、60億円と規模はかなり小粒です。PERの予想は、かなり高くなっております。PBRは2倍程度なので、そこまで割高水準とは言えないでしょう。コロナの影響をモロに受ける業界なので、利益水準の低下がPERの高騰につながっていると言えるでしょう。

売上高推移

(単位:百万円)

2016年:1,944

2017年:2,869

2018年:3,441

2019年:4,214

2020年:4,142

コロナ前までは順調に伸ばしていました、特に2016年〜2019年までは勢いがすごく、成長率も2桁台、成長の早い年では、47%成長もありました。しかし、2020年になってから、成長に陰りが見え始めており、横ばいに、そして今回のコロナでの影響となっています。

営業利益推移

(単位:百万円)

2016年:245

2017年:461

2018年:552

2019年:743

2020年:788

営業利益に関しても、売上高と同様に推移しています。営業利益率が16%台で推移しているので、高収益体制という点も気になるところです。アパレル業界でも、ブランド力が多少でもある企業は利益率が高いと言えるでしょう。

当期利益推移

(単位:百万円)

2016年:157

2017年:333

2018年:359

2019年:532

2020年:540

利益水準も2019年までは順調に伸びていました。2020年までは、PERベースでも現株価水準であれば、12倍と割安なのですが、PERベースでの考え方は、一時的な利益を元にしているので、あまり当てにできないことが理解できます。

ROE推移

(単位:%)

2016年:33.8

2017年:30.2

2018年:26.3

2019年:28.0

2020年:22.1

ROEは非常に高いです。とにかくこの企業のすごいところは高ROE体質ということ。現在はコロナの影響を受けていますが、もともと利益が上がる仕組みや秀逸なビジネスモデルを有している可能性が高いといえます。

有利子負債推移

(単位:百万円)

2016年:91

2017年:99

2018年:76

2019年:264

2020年:151

有利子負債は特に気にする水準ではありません。アパレル系の業態だと、店舗を展開したり在庫を抱えたい

現金等推移

(単位:百万円)

2016年:246

2017年:698

2018年:812

2019年:1,394

2020年:1,913

現金は順調に増やしています。2018年〜2019年にかけて、2019年から2020年にかけて大きく増やせています。

キャッシュフロー推移

営業活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:90

2017年:262

2018年:199

2019年:442

2020年:744

営業キャッシュフローはプラスで推移しています。特に2020年には大きく延ばせています。

投資活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:-89

2017年:-49

2018年:-62

2019年:-50

2020年:-118

投資活動は、そこまで大きな金額での支出はありません。つまり営業活動が安定すれば、安定したフリーキャッシュフローを生み出せるということ。

財務活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:53

2017年:239

2018年:-23

2019年:190

2020年:-107

財務活動も大きな動きはなさそうです。

フリーキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:0

2017年:212

2018年:136

2019年:392

2020年:625

フリーキャッシュフローの水準は、だいぶブレがあります。特に2020年は大きくなっているのですが、2017、18年の水準は1億〜2億円なので、規模としては大きくないです。2020年の水準が平常時に安定的に出せるかどうかが気になるところ。

スタジオアタオの事業内容

会社HPを見ていただければ分かるのですが、婦人向けのバックなどを複数ブランドで展開しています。
http://www.atao.co.jp/

スタジオアタオに注目した理由

今回、なぜスタジオアタオに注目したかというと以下の理由があります。

・財務内容がとにかく良い
・ブランド力が強い
・利益率が高いモデル
・グローバル展開の可能性
・株価が割安

それぞれ説明していきます。

スタジオアタオの財務内容はとても良い

詳細は各自で有価証券報告書を見て確認してもらいたいのですが、昨年度の主要な数値を載せておきます。

ROE:32.7% 26.4% (予想)
自己資本比率:76.4%
現金:約14億円
有利子負債:約2億円
営業CF:4億円
投資CF:5千万円

このような数字だけ見るだけでも、優れたビジネスモデルを展開されていることが理解できます。

そもそも、ブランド力があり、店舗ビジネスというよりもECでの売上比率が高いので利益率が高い構造になっているのでしょう。

スタジオアタオはブランド力が強い

次にブランド力が強いという点です。スタジオアタオの主力商品といえば、ATAO。
このATAOというブランド力がとても強いと私は感じました。周りの女性の人は、ATAOという名前は知らないのですが、
バックは見たことがあるという人がほとんどだったからです。

広告費をかけている、SNSでシェアされることが多いという点から、一定の認知度は確保ができていると思います。

もちろん、名前が分からないとブランド力ではないだろうと言われてしまえば、それまでなのですが、
見たことある、ないの差はかなり大きいと思います。

心理的にもハードルが低くなるので、購入のハードルは他の知られていないブランドに比べて低くなると思っています。

利益率が高いビジネスモデル

これは財務内容のところでも説明しましたが、小売事業であるにもかかわらず、ECの売上比率がとても高いです。
普通アパレル系の企業はEC売上比率はとても低い(多くても10%前後)。
しかし、アタオのEC売上比率は50%を超えていたと思います。

これは、正直驚異的で、他のアパレル企業がすぐに真似ることができないと思っています。

これを可能にしたのは、パートナー企業で株主である企業によるところが大きいとは思うのですが、
ビジネスモデル自体は今後の潮流にも合う魅力的なモデルだと思います。

SNSやブログ、デジタルマーケティング、楽天ショップなどオンラインでの販売の強化などを通じて、
認知度を確保して、店舗で実際の中身を確認、オンラインで購入といった流れは今後も続きそうだと思います。

小売店は今後はショーウィンドウ化すると思っていますので、その潮流にも早い段階から取り掛かっており、
既にビジネスモデルとしては一定確立ができているのでしょう。

グローバル展開の可能性

さて、ここからは将来の妄想に近いのですが、グローバルでの展開もあながち夢物語ではないと思っています。
ATAOのバックの売りは、国産ブランドということ、機能性、長持ちする丈夫さ、などがあります。

本当に良いものを、リーズナブルな価格帯で提供するという本質的な価値に紐づく商品は今後もニーズは一定うまれると思います。

特に東南アジアのマーケットでは、インスタグラムやSNSの影響で、見栄えが良いもの、みんなが持っているもの、など
他者起点の価値が強かったのですが、これからは個の価値や本質的なものを追求するフェーズになってくると思っています。

そうなった時に、ATAOが提供する価値は合致するのではないかと予想しています。

本当に良いものに関しては、国境を超える可能性があるのではないでしょうか。
まずはイルメールといったキャラクタービジネスから始めて下地を整えてもらいたいものです。

株価の水準は割安水準

そうはいっても問題が株価の水準です。
現状は、下方修正があったせいもあり、かなり割安な水準で放置されています。
PERは14倍〜15倍といったところで、成長性やフリーキャッシュフローが積み上がっているモデルでは
かなり割安水準だと思います。

懸念点

最後に、懸念点を少々。国内マーケットでは、市場の伸びは見込みづらいことです。
いくら商品がよくても購買力自体が減少している国内マーケットで、果たして成長を継続できるかという不安はあります。

特に、メルカリやバックのレンタルビジネスなどの二次流通が一般的になってきている中で、新しい商品を購入する人は減ってきているのが現状です。
そういう意味では、今回キャラクタービジネスにも手を出したのは、経営者の目線の高さや視野の広さが伺えます。

今後も期待したいビジネスの一つ。


最後に、個別銘柄投資以外の選択肢として、カリスマファンドマネージャー藤野英人が運用する 【ひふみ投信】 もオススメです。足で稼いだ情報で日本全国の中小企業を発掘し、「日本を根っこから元気にする」という熱いミッションを持った投資信託なので、他とは少し違う共感型の投資信託と言えます。本ブログとのコンセプトにも近い、長期投資や本質的な企業価値をベースにした投資信託です。

参考:お金を増やすためには、元手となる種銭を早く作り、複利の効果を享受する

少額でもコツコツ投資をしながら、実践を積み重ねることを前提として、企業調査には、力が入ります。スクリーニングにかける時間も変わってくるでしょう。

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※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。