オークファン(3674)、株価、業績分析、強みと成長可能性

オークファン(3674)、株価、業績分析、強みと成長可能性

オークファン(3674)の業績、売上高等を分析、考察しています。

まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。

株価関連情報

(調査日時:2021/5/16)

時価総額:166億円

PER(予):20.44倍

PBR:2.54倍

時価総額は160億円近くと、小型株です。PER予想は、20倍とITセクターの成長株にしては、平均的水準という感じでしょう。

売上高推移

(単位:百万円)

2016年:2,725

2017年:3,656

2018年:5,863

2019年:6,636

2020年:7,874

順調に伸ばしております。過去5年間で3倍近くになっているので、素晴らしい成長スピードと言えるでしょう。二桁成長が当たり前で、事業としては、成長性があるのでしょう。直近は、20%の成長率を下回っていることもあるので、今後の成長性がどこまで継続されるのかが気になるポイントです。

営業利益推移

(単位:百万円)

2016年:320

2017年:205

2018年:410

2019年:679

2020年:820

利益も積み上がっております。投資先行フェーズから回収のフェーズに入っているのか、投資を継続して長期的な成長に結びつけられていれば良いと思いますが、利益が上がっている、すなわち良いというわけではないので、今後の成長性に注目です。

当期利益推移

(単位:百万円)

2016年:308

2017年:218

2018年:223

2019年:327

2020年:428

ROE推移

(単位:%)

2016年:13.6

2017年:8.8

2018年:8.2

2019年:10.2

2020年:5.2

ROEが意外に低いです。ITセクターで高収益体質の企業であれば、20%台以上はあるのですが、資金効率はあまりよくないビジネスモデルなのかと疑ってしまいます。

有利子負債推移

(単位:百万円)

2016年:1,536

2017年:1,098

2018年:2,112

2019年:1,396

2020年:2,168

有利子負債が、20億円近くあることにも意外と感じました。このような成長企業であれば、フリーキャッシュフローが積み上がって、無借金であることが多いのですが、中身が気になります。

現金等推移

(単位:百万円)

2016年:1,424

2017年:1,028

2018年:2,094

2019年:1,354

2020年:2,704

有利子負債分を単純に差し引くと、7億円近く余裕があるという考え方にはなるのですが、財務体質が磐石かというと、そのように楽観視はできない感じです。

キャッシュフロー推移

営業活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:765

2017年:155

2018年:468

2019年:-6

2020年:824

営業キャッシュフローが2019年にマイナスとなっていること、2020年と平均しても、4億円近くと考えられます。

投資活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:-248

2017年:-125

2018年:-222

2019年:-322

2020年:-287

投資に対しては、2億円〜3億円平均してかかっています。営業キャッシュフローが4億円近くだとすると、手元に残るのは1億円近くでしかないです。それゆえに現金はあまり積み上がらないのでしょう。

財務活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:-503

2017年:-430

2018年:818

2019年:-411

2020年:813

財務キャッシュフローを見ると、資金調達と返済を繰り返しているように思われます。

フリーキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:516

2017年:29

2018年:245

2019年:-328

2020年:536

フリーキャッシュフローは、マイナスの年もあり、積み上がっていたとしてもそこまで高い水準ではないことが理解できます。

事業内容

株式会社オークファンは流通業向けに商品の価値を見える化することで、取引の確からしさを明確にするEC支援を展開しています。

主な事業内容として、在庫価値ソリューション事業、商品流通プラットフォーム事業、インキュベーション事業の3つを展開しています。それでは3つの事業をそれぞれ見ていきましょう。

在庫価値ソリューション事業

在庫価値ソリューション事業では、創業以来培った商品価値データとAIを活用することで、在庫商品の課題や問題点を明確にするサービスを提供しています。具体的に6つのサービスに別れています。

zaicoban

在庫が引き起こす問題をAIが明確化し、経営に最適な在庫管理の実現をサポートします。

経営会社の販売傾向だけでなく、他者の傾向とも紐付けし最適化を提案します。また、それらをカテゴリ化することで在庫管理をよりわかりやすく、簡単にすることが可能です。

特徴として、

・在庫の市場価値から商品の妥当性を明確化
・在庫の価値から最適なアクションの提案
・不要在庫の流動化を支援

などが挙げられます。

タテンポガイド

商品を複数のネットショプで展開している場合の商品管理を一元化サポートしています。受注から在庫確認、入金、発送までの一連の流れを1つのサービスで管理が可能となります。

オークファンプロPlus

市場に出ている商品の価値をリサーチすることが可能なサービスです。680億件を超えるデータを元に最安値や中央値の値段を調べることができます。

また、市場全体のトレンドや、流動が激しい時期など までリサーチすることが可能なため、価値相場を決める大きなサポートとなります。

amazon業務効率化ツール

Amazon専用の管理ツールで、売り手側の出品作業を簡略化するサポートを提供しています。商品登録の簡略化およびFBA(フルフィルメントをAmazonに委託すること)利用時の危険物確認を自動化することが可能なため、出品者の作業工数削減に大きく貢献します。

good sellers

物販副業を行いたいと考えている人に専門的ノウハウを教えたり、商品の価値データを提供するサービスです。物販初心者の方でも簡単に始められサポートも受けられるサービスです。

aucfan.com

国内から海外までの通販サイトをまとめて検索可能出来るサービスです。検索した商品の相場を通販サイトから予想してくれるため、商品価値の妥当性がわかります。

商品流通プラットフォーム事業

廃棄される商品在庫をネット販売や卸売り業者に流し、消費者に届ける機会を設けるサービスです。具体的に2つのサービスを提供しています。

NETSEA(ネッシー)

卸売り業者と小売店を繋ぐBtoBプラットフォームです。扱っている商品の幅が非常に広く簡単に出店や取引が可能です。

Otameshi(オタメシ)

分け合って捨ててしまう商品を割引価格で購入可能な通販サイトです。売上の一部はNPOやNGOに寄付しています。

インキュベーション事業

AIなどのシステムテクノロジーのベンチャー企業に投資をやアドバイスを行っています。国内のみならず海外のベンチャー企業にも積極的に投資しています。

考察

事業ドメインのテーマとしては、EC関連、また複数商品の取引データを蓄積していることもあるので、ビックデータも関連します。また、在庫最適化や商品流通を支援することを通じて、廃棄ロスをなくすことも目標に掲げているため、SDGs関連とも言えることができます。

複数のサービスを同時にスピード感を持って展開しているため、なかなか事業の中身を精査することが難しいのですが、全体の傾向としては、商品流通プラットフォームが好調な模様です。

商品流通プラットフォームの中でも「NETSEA」というBtoB卸のプラットフォームは好調な模様です。

在庫管理などのプロセスや在庫の価値の算定領域からシステムでサービスを提供でき、そこを抑えることによって、次は流通させる領域で、NETSEAなどでサービスを提供するなど、一貫したサービス提供ができれば、戦略としては綺麗でしょう。

領域そのものは時代のニーズにマッチした事業を提供しているので、面白い領域と言えるでしょう。

※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。