アイロムグループ(2372)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性

アイロムグループ(2372)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性

本ブログ記事では、アイロムグループ(2372)のビジネスモデルや業績など数値データを分析、事業内容に基づく強みと今後の成長可能性について考察しています。SMOやCRO事業、ヘルスケアをテーマとした銘柄です。

アイロムグループ(2372)、株価関連情報

(調査日時:2023/6/1)

時価総額:235億円

PER(予):7.98倍

PBR:1.9倍

類似企業としては、BML(4694)が挙げられますが、PERが15倍程度あるので、現状の水準は割安水準かもしれません。

売上高推移

2019:105億7800万
2020:105億9300万
2021:129億600万
2022:156億9300万
2023:183億5100万

2021年以降の売上高の成長率高さは気になる動きではあります。2017年以降売り上げを伸ばしてきた実績があります。構造的に何か戦略を変えたのか気になるところです。

営業利益推移

2019:12億1900万
2020:12億700万
2021:10億6800万
2022:27億6400万
2023:36億3900万

営業利益も、とても改善しています。直近の営業利益率の高さは、目を見張るものがあります。

当期利益推移

2019:9億1200万
2020:12億3600万
2021:13億7300万
2022:19億6100万
2023:25億4200万

ROE推移

2019:15.17%
2020:17.34%
2021:15.83%
2022:19.36%
2023:20.93%

ROEも20%台を出していて、とても良い水準ですね。業界でもトップレベルに高水準ではないでしょうか。

有利子負債推移

2019:52億2000万
2020:56億5800万
2021:87億9200万
2022:121億7900万
2023:171億7800万

PL単体で見れば、成長も加速しており魅力的はあったのですが、有利子負債の多さには、少し懸念点があります。成長に向けた調達ということであれば問題はないと思うのですが、中身に関しては注視が必要そう。

現金等推移

2019:28億1600万
2020:21億7400万
2021:38億5900万
2022:63億7100万
2023:93億7200万

現金は増えていますが、後ほどわかるようにフリーキャッシュフローの増加による増加ではなく、調達による増加であることがわかります。

フリーキャッシュフロー推移

2019:-17億1200万
2020:-9億500万
2021:-10億9400万
2022:-2億8800万
2023:-12億8100万

フリーキャッシュフローベースではマイナスが続いています。営業CFはプラスで推移しているのですが、思った以上に投資を加速しています。

事業内容

SMO事業、CRO事業、先端医療事業、メディカルサポート事業の4つの柱で事業を推進しています。

SMOとは
SMO(Site Management Organization:治験施設支援機関)は治験実施施設(医療機関)と契約し、GCPに基づき適正で円滑な治験が実施できるよう、医療機関において煩雑な治験業務を支援する組織です。

日本SMO協会より

CROとは
医薬品開発業務受託機関とは、製薬会社や食品会社、バイオ企業等の研究を外部機関として手助ける、一種のサービス業の形態である。

Wikipediaより

ビジネスモデル、今後の考察

・事業の沿革のポイントは下記の通りです。
・1997年SMO事業として創業、2003年上場。2007年CRO事業参入。2013年、九州地区強化のため、㈲クリニカルサポートを子会社化
・2014年遺伝子創薬、細胞・再生医療等の先端医療事業を行うべく、株式交換によりディナベック㈱を子会社化
・2016年 豪州の臨床試験実施施設を運営するCMAX CLINICAL RESEARCH PTY LTDの株式を61%取得し、連結子会社化
・2017年SMO事業強化のため、㈱エシックを連結子会社化
・先端医療事業強化のため、㈱ICEの全株式を取得
・2019年、CRO事業強化のため、㈱アイクロスが㈱IBERICAの全株式を取得し、連結子会社化
・上記遠隔から分かるのは、2010年代は、積極的なM&Aによって事業を伸ばしていく戦略が伺えます。

・SMO事業が売上/利益ともに稼ぎ頭、売上ベースで50%を超える年もあり、利益ベースでは直近80%以上を創出しています。
・SMOの市場規模は、年間で350億円〜400億円という状態で、プレイヤーは限定的です。業界トップ企業のインタビューがありましたので、参考はこちら
・SMO業界の成長性については、製薬業界の新薬開発動向に左右されるのですが、調査をしてみるとあまり成長性は高くないかもしれません。
・CRO業界に関しては、CRO協会より2021年度で2,256億円という市場規模なので、規模的にはSMOよりCRO業界の方が大きそうです。参考リンク

テンバガー可能性

「C」

※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。

※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項は個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。

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方法②:SBI証券アプリのスクリーニング機能を活用する

SBI証券アプリのスクリーニング機能を活用して銘柄を見る習慣をつけることも効果的です。


SBI証券[旧イー・トレード証券]

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SBI証券では3,600以上の銘柄が取り扱われていますが、スクリーニングを上手に活用することで、素晴らしい銘柄に出会うことができます。

関連記事:SBI証券のスクリーニング指標一覧、機能の使い方

関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】

方法③:著名な投資家の本を読む

以下の関連記事で、個人的に読むべき10冊をまとめています。

関連記事:株式投資の本質を勉強するためのおすすめ書籍10冊

著名な投資家の本を読むことは、投資における知識と洞察を深めるために重要です。これらの本は、成功した投資家の経験と教訓に基づいて書かれており、貴重な情報を提供してくれます。
投資家の視点や戦略を学ぶことで、市場の動向やリスクの評価についての理解が深まります。
また、投資家の成功や失敗のエピソードを通じて、心構えやリスク管理の重要性も学ぶことができます。これらの本は投資初心者から上級者まで役立つ情報を提供し、自身の投資戦略を構築する上で不可欠な道しるべとなります。