エンビプロホールディングス(5698)、事業内容、業績分析、成長可能性

エンビプロホールディングス(5698)、事業内容、業績分析、成長可能性

本記事では、循環型社会の実現の一役を担うエンビプロホールディングス(5698)、の業績、売上高等を分析、考察しています。環境関連、電池関連テーマの銘柄として、テーマ性があるので、今後も注目がされます。

まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。

株価関連情報

(調査日時:2021/1/2)

時価総額:105億円

PER:25倍

PBR:0.89倍

売上高推移

(単位:百万円)

2016年:29,130

2017年:29,122

2018年:37,456

2019年:36,364

2020年:33,879

直近5年間の売上高推移をみると、2018年をピークに減少傾向にあります。過去を遡って見ても、2013年に一度売上高のピークがあります。全体的には、横ばいという感じで、特に右肩上がりで継続的に成長しているとは言えません。

売上高も年度ごとにブレが大きいです。

営業利益推移

(単位:百万円)

2016年:731

2017年:796

2018年:1,002

2019年:839

2020年:790

営業利益は、過去5年間をみると、2018年をピークに減少傾向にあります。売上高と比例して、営業利益も減少しています。過去を遡ってみても、2012年の赤字以外は安定的に、5億〜10億円の間で営業利益は推移しています。成長しているとは言えませんが、営業利益を継続的に出すことができるビジネスモデルはあるのではないでしょうか。

ROE推移

(単位:%)

2016年:7.8

2017年:8.8

2018年:7.7

2019年:7.0

2020年:5.1

ROEは、全体的に高いとは言えません。5%〜8%の間で推移しており、全体的な傾向としては、ROEも減少傾向にあります。

有利子負債推移

(単位:百万円)

2016年:3,826

2017年:5,874

2018年:7,131

2019年:4,442

2020年:10,611

有利子負債は、2020年に大きく100億円を超えて大きく上昇しています。2020年は、60億円近く有利子負債が増えて、大きな動きがあります。

現金等推移

(単位:百万円)

2016年:2,852

2017年:2,066

2018年:4,856

2019年:2,714

2020年:10,242

現金は、2020年に大きく増えていますが、これは有利子負債残高と比例して増えているので、借入金の上昇によるものと考えられます。

キャッシュフロー推移

営業活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:2,534

2017年:5

2018年:843

2019年:-8

2020年:2,632

営業キャッシュフローは、2017年、2019年と減少しているため、お金の流れとしては、安定しているとはいいにくいビジネスモデルと言えるでしょう。資金回収に一定のサイクルがあるのかもしれません。

投資活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:- 1,044

2017年:- 2,567 

2018年:- 618

2019年:- 615

2020年:- 1,012

毎年継続して投資キャッシュフローはマイナスとなっています。2017年に大きく投資をしており、翌年の2018年に売上高が大きく伸びています。直近では、2020年に10億円近く投資をしております。

財務活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:- 30

2017年:1,757

2018年:2,550

2019年:-1,440

2020年:5897

有利子負債残高のところで、確認はしましたが、2020年に59億円近くの資金調達をしております。2017年以降は、2019年を除いて、資金調達を大きく続けています。

フリーキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:1,490

2017年:-2,562

2018年:224

2019年:-689

2020年:1,631

フリーキャッシュフローは、大きくプラスの年もあれば、大きくマイナスの年もあります。過去10年間でみると、フリーキャッシュフローがマイナスの年は、2011,2012.2014,2015,2017,2019と6年間あり、キャッシュフローの状況としては優秀とは言いにくいでしょう。

事業内容

事業内容は、「資源循環事業」「グローバル資源循環事業」「中古自動車関連事業」などで構成されています。

「資源循環事業」とは、廃棄物の処理を行っているとのことです。具体的には、廃棄物の収集、処理、販売を行っています。リチウムイオン電池のリサイクルなども行っているので、電池関連銘柄としても分類されています。

「グローバル資源循環事業」とは、HPによると、鉄・非鉄スクラップ、バイオマス燃料、飛行機のリユースリサイクル、などを扱っているとのことです。国内外での資源の輸出入を行っています。

「中古自動車関連事業」とは、中古自動車・部品の国際流通、国際物流サービスで構成されています。日本の中古車両や部品などを国際的に流通させている事業です。

考察

客観的な数字だけをみると、各年で変動はあるものの、安定的に売上、営業利益がでている点は良い点と考えられます。事業領域が産業廃棄物などの処理・販売なので、常に需要は発生する領域と考えられます。

一方で、資源価格(鉄・スクラップの価格)によって、売上が変動するリスクはあることと、国際流通に関わっているため、為替のリスクも受けるため、変動はしやすい点は、懸念点として考えられます。

キャッシュフローに関しては、フリーキャッシュフローが安定的に推移していない点は、個人的には少し懸念されます。

領域としては、環境問題は今後長期的に注目がされる領域なので、テーマ性としては良いと考えられます。リチウムイオン電池などのテーマも少し関わっています。株価の水準としては、100億円程度と、PBRでは高くないので、気になる人は、詳細を有価証券報告書で確認してみると良いと思います。

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※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。