チームスピリット(4397)事業分析、株価水準 |クラウド型、勤怠管理システム

チームスピリット(4397)事業分析、株価水準 |クラウド型、勤怠管理システム

SaaS型、増収増益基調ということで、今回はチームスピリット社(4397)をピックアップ。働き方改革や生産性に注目が集まっている領域で、事業内容や成長性について調べていきたいと思います。

チームスピリット事業内容

TeamSpiritの事業内容がよく分かる動画です。
文章で説明するよりも、商品紹介動画を見れば、何が優れているのかをビジュアルで理解できると思います。

勤怠管理、工数管理、経費登録、精算などデイリーで発生する業務を全て管理することが可能です。

シームレスな設計になっているようで、とても使い勝手が良さそうな印象があります。

特に経費精算は時間のかかる面倒なプロセスなのですが、レシートの写真での自動読み込みや、監督者の承認後からの銀行振込のスムーズな手続きフローを見ると使い勝手がよさそうだなという印象を受けます。

導入事例のページを見れば、各社どのように使われているのか、どのような企業で採用されているのかを理解することができます。

特に株式会社ウフルのプロジェクトの工数管理の事例(TeamSpirit Leaders)はオプション商品として参考になります。

数字で見るチームスピリット

2018年8月期有価証券報告書より

決算年月 2018年8度月(単位 百万円)

売上高 1,232
当期利益 91

・販売実績
ライセンス 942 (前年同期比 147.1%)
プロフェッショナルサービス 289 (前年同期比219%)

営業CF 292
投資CF △ 37
財務CF 464

現金、現金同等物 1,486
有利子負債 110

ROE 17.6%
従業員数 64名

・その他重要なKPI
(H30年8月)
契約ライセンス数 139,171
契約社数 973

チームスピリット注目点

・年間の契約金額を一括前払いで回収、優れたキャッシュフロー

ストックモデルで利益が積み上がるビジネスモデル

Sales Forceと強い関係性、TeamSpritのサービスは、Sales Forceが運営するLighting Platform上に構築されている点

・Sales Forceと資本提携している

・Sales Forceがバックにいるので、信頼感、安心感がある点

・働き方改革として、企業の働き方の可視化や生産性の向上が求められている点

・日々業務の管理など、製品の顧客依存度が高いこと

・TeamSpirit Leadersのオプションでクロスセルが狙えること

チームスピリット懸念点

・Sales Forceに依存しているモデル

競合が多数存在するレッドオーション市場
参考:勤怠管理システム比較47選 | クラウド | 価格・特徴 | 基礎知識も
何をもって選べばいいのか、迷ってしまうほど数多くの製品があります。

経営者はどんな人か。

代表取締役は、荻島浩司 氏という方です。以下略歴となります。

昭和57年4月 日幸興産株式会社 入社
昭和58年4月 アイ・エヌ・エス株式会社 入社
平成8年10月 有限会社ネットウェイ設立 代表取締役
平成8年11月 当社設立 代表取締役(現任)
平成23年8月 オーバーザレインボー株式会社設立 代表取 締役(現任)

出典:有価証券報告書

インタビュー記事がありました。創業のプロセスと、TeamSpiritのプロダクトの優位性について創業者の萩島氏が語っています。

参考記事:思い切った事業の構造改革によって生み出された
働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」

注目ポイント
デザイナーを目指していた
・IT営業のバックグラウンド
・4人で起業後、短期間で失敗、軸を持つことの重要性の認識
・独立後、東芝のシステム受託開発に長年従事
・10年前からクラウドの重要性に早い段階で認識
・既存の勤怠アプリのデザインがいまいち、自社で着手
・顧客の声から機能を追加していくやり方
・経営で重視しているポイントは、透明性の徹底

TeamSpirit商品について以下、強みと考えられる部分が書かれていたので、抜粋します。

それぞれの企業が独自の勤務体系や規定を設けているので、標準化するのは容易ではありません。しかし、「TeamSpirit」はカスタマイズ一切なし、設定だけで800社以上の勤怠管理に対応しています。ここまでできる製品はおそらく、ほかにはないと思います。

出典:思い切った事業の構造改革によって生み出された
働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」

「TeamSpirit」は、基幹系以外の勤怠管理や経費精算、電子稟議などすべてを一つのパッケージとして、一体化し連動させています。従業員が使う多数のシステムを統合する「フロントウエア」という考え方で設計しているのです。

出典:思い切った事業の構造改革によって生み出された
働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」

キーワードは、導入のしやすさ、勤怠管理以外のサービスとの一体感といったところだと考えられます。また、セールスフォースがバックにいることも企業にとっては安心感につながると思われます。

株価水準

2019年3月時点

時価総額:約300億円
PER(会社予想)約129倍

チームスピリット、まとめ

既に株価が300億円を超えているのには驚きです。それだけ投資家からの期待値が高いということの表れでしょう。

過去5年間の業績の推移をみても、着実に右肩上がりで成長しており、売上高の成長率87.8%、81.1%、76.5%、33.7%、70.6%と高い成長率を誇っています。

利益率もSaaS企業の特徴として、規模が大きくなるほど原価率は下がるので、上昇する点も魅力的です。

ポイントはやはり、現時点の株価の水準を割安とみるか、割高とみるかという点でしょう。

売上の成長率が70%を今後も維持できるとすると、現水準は割安と捉えることができるだろうし、成長率が鈍化した場合には割高とも捉えることができるので、判断が難しいポイントです。

当社の商品は、他社にない信頼と安心感がある点と、単なる勤怠管理アプリとは異なるソリューションが提供されている一貫性と導入のしやすさが差別化になっていると思われます。

大前提として、どのように企業の生産性を上げるのかというポイントで企業の構造を変えるためのシステムとして考えられたプロダクトなので、より大きな枠組みで捉えているのが他社との違うポイントだと考えられます。