豆蔵ホールディングス(3756)事業分析、株価|AI、IoT、BigData注目小型株

豆蔵ホールディングス(3756)事業分析、株価|AI、IoT、BigData注目小型株

豆蔵ホールディングスは何をやっている会社か。

豆蔵ホールディングス、前々から気になっていてじっくり調べる時間がなかったので、纏めてみようと思います。まず、名前からして、何をやっているか検討がつきません。

有名投資家のピーター・リンチの著書にも書かれていたのですが、少しダサい名前の企業は、優良でありつつも多くの投資家から見逃され、放置されている銘柄であることもあると。。

さて、ホームページを見るとトップページに、「私たちは、困難な山の頂を目指す会社です」と書かれていています。

その通り、最先端の技術を用いて生活スタイルの変化や産業プロセスの革新に直結するシステム構築と運用を担っている会社です。

最先端の技術を担えるだけのエンジニア集団が集まっている組織ということでしょう。

これまでの沿革をみると、M&Aを実施して、グループ会社を増やしてきている会社だということが分かる。

事業セグメントは、ビジネス・ソリューション部門(68.3%)、エンジニア・ソリューション部門(22.7%)、教育ソリューション部門(1.9%)、産業機械事業(7.1%)に別れています。

主力事業は、ビジネスソリューション部門であり、この部門では、

  • 金融・保険業基幹システム
  • 介護施設向け見守りシステム
  • 音楽・映像配信マルチDRM
  • AGRAデータ統合ツール
  • 農業データ連携基盤構築
  • AI + RPAシステム導入コンサルティング

などを事業内容として実施しています。

金融・保険業がメインのクライアントとなっていると思われるので、収益基盤は安定していそうです。

その他も社会課題として高そうな、介護領域、農業、人材不足解消としてのAI、RPAなどにも積極的に取り組んでいる模様。

RPAとはホワイトカラー業務に取って代わると言われている技術ですね。単純作業は将来的に代替されると言われています。

ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation, RPA)とは、認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能等)を活用した、主にホワイトカラー業務の効率化・自動化の取組みである。人間の補完として業務を遂行できることから、仮想知的労働者(Digital Labor)とも言われている。

出典:Wikipedia

 

ちなみにAGRAについてはなかなか理解するものが難しいのですが下記の通りサイトでは紹介されています。

“使えるデータ”は、「ヒト」「モノ」「カネ」に匹敵する第四の経営資源であり、企業にとって貴重な武器になるものです。Agra Vシリーズは、この“使えるデータ”を生成する技術であり、「データを経営資源に」するソリューションです。

出典:http://www.agra-japan.com/index.html

エンジニアソリューションは、自動運転技術、産業ロボット、IoTとこちらもホットな話題に取り組んでいて面白そうです。

会社としては、データ社会の到来に向けて、ソリューション提供という軸で必要な事業領域に幅広く取り組んで行こうとしている意志が伺えます。

豆蔵ホールディングスが狙っている業界は魅力的か。

これまで説明してきた通り、参入している業界はいずれも今後とも引き続きテーマ性があるものばかりで、魅力的、かつニーズの絶えることがない領域だと思います。

では、これまでの経営実績はどうか。

出典:会社HPより

ご覧の通り、右肩上がりで推移しています。2017年度で売上が落ち込んだ原因は、新たに加入した子会社での案件整理を行っているためと決算短信に記載があり、売上を闇雲に追わない、筋肉質な経営を目指していることが伺えます。そのため、利益率自体は向上しています。

懸念として考えられいた、積極的な買収によってコスト増で利益が落ちることがありますが、この点堅実な経営をされていることが分かります。

豆蔵ホールディングスの経営者はどんな人か。

代表取締役社長 荻原 紀男 氏

1958年生まれ。80年中央大学商学部卒業。83年アーサーヤング公認会計士共同事務所入所。93年荻原税理士事務所開業。99年豆蔵(現豆蔵ホールディングス)設立、取締役就任。2001年副社長を経て03年社長に就任(現任)。04年東証マザーズ上場。13年東証一部に市場変更。

インタビュー記事を拝見しました。こちらとても参考になるので、会社を詳しく知りたい人は一読する価値あります。

当社の代表は、エンジニアではなく会計士ですね。驚きです。しかも若い頃に大変苦労され、会計士となり、その後友人の会社へ投資していたが、バブル崩壊とともに多額の借金を抱えることとなる。

ここから借金返済のためにがむしゃらに働き、38歳の時に税理士事務所を設立しています。

重要な転機は、顧客先シリコンバレー帰りのIT技術者から、オブジェクト指向の話を聞いたことと書かれています。

そこから当社を起業することとなる。。すごすぎる。普通の人は、会計士からソフトウェア会社を起業するってなかなか飛躍があって考えにくいですよね。

どんな人なのか、大変興味があるのですが、勝手に考察するに、若い頃にがむしゃらに働いたこと、運悪く借金を背負ったがそれを自力で返済したことで、他の人より何倍も早いスピードで成長し、大きな自信をつけたこと。

その経験から、独立してからもどんな案件も取り掛かる姿勢、オブジェクト指向の話を聞いて豆蔵を起業するなど、ベンチャーマインド満載の起業家であることが分かります。

リーマンショック時にも、危機をチャンスと捉えて、2社買収して、今のグループの成長につなげていることも、普通ではなかなかできない判断だと思います。

豆蔵ホールディングスの成長性はあるか。

扱っているものは、いずれもテーマ性が高く、時流にあっているとこと、また、他のソフトウェア会社ができない高い技術力を武器にしているので、成長性はあると思います。

課題としては、ソフトウェアの会社であるだけに、優秀なエンジニアをいかに採用できるかという点がとても重要だと思います。採用ページを見る限り、採用にはグループ全体で力を入れていることが窺えます。

豆蔵ホールディングスに参入障壁はあるか。

技術的に難易度が高い領域に取り掛かっているので参入障壁は十分あると思われます。

豆蔵ホールディングスの財務は健全か。

 

平成30年3月期 第3四半期決算短信より、

現金および預金         5,779,319千円

短期借入金           1,580,000千円

1年内返済予定の長期借入金              280,000 千円

長期借入金            412,500 千円

現金に対して、有利子負債は多くなく、余裕のある財務体制であると思われます。IT関連であること、かつコスト意識が強い筋肉質な経営を目指している成果が現れているのかもしれません。

今後のM&Aにも期待です。リーマンショック時の時と同様、景気悪化のタイミングで大きく動き出す可能性もあるかもしれません。

豆蔵ホールディングスの株価は割安か。

時価総額25,396百万円

PER 17.61

PBR 3.51

ROE 22.70%

PERは20倍以下と低い水準にあり、ROEの高さは将来的にも利益が積み上がっていくことと思われますので、割安度は長期に渡って増していくと思います。

PERの安さは、グループ会社が多々あるため、事業内容が分かりにくいことがあるのかもしれません。商社なんかも低PERですしね。

どこかのタイミングでテーマ性の高いところがピックアップされれば、株価が上がるストーリーは大いにありそうです。商社と違って、トレンディーなテーマを豊富に含んでいるので。

総括

時価総額が250億とすでに規模感があるため、短期間での大きな飛躍はあまり期待できないかもしれませんが、

  • 長期でみると今の水準は割安であること
  • 堅実な経営を実施していることが窺えること
  • 時流にあったテーマに積極的に取り組んでいること

以上を鑑みると今後が面白い企業といえるでしょう。