貯金100万円の人が資産運用をするなら、パターン別に紹介

貯金100万円の人が資産運用をするなら、パターン別に紹介

本記事では、貯金100万円の人が資産運用を始めるなら、どのようにするか、シュミレーションしていきたいと思います。

貯金100万円という額はそんなに難しい数字ではなく、誰でも努力すれば貯めることができる数字です。 

しかし、資産運用となると、ほとんどの人が興味はあるけど、実際に行動に移せた人は少ないのではないでしょうか。

貯金100万円の運用パターン

運用パターンを考える上では、リスク度合いに応じて考えてみると良いと思います。

その人にとって、100万円がどの程度大事かという考え方によって、リスクの取り方は大きく変わってきます。

ハイリスクを許容できる場合

例えば、安定した収入があり、100万円を失ったとしても、また挑戦ができる人の場合はハイリスクを許容できるでしょう。

リスクが高い分、リターンも高い可能性があるため、大きくリターンを求めたい人にも向いている投資となります。

例えば、ハイリスク投資の例としては、変動幅が大きい新興株への投資や仮想通貨などです。

ミドルリスク

リスク許容度は、個人の感覚に近いので一概にミドルとは定義がしづらいですが、感覚的には、100万円のうち20%~30%程度の損失も許容は可能というリスク許容度がイメージになります。

失うことに抵抗はないが、その額は一定の範囲に収まって欲しいと考えるリスク許容度です。

ローリスク

ローリスクの許容度のパターンは、損失をほとんど許容しない場合に当てはまります。

このような方は、基本的に損失がでることを極力避けたいと考えるため、元本が保証されている、もしくは損失する場合も一定の範囲に収まっていることを重要視します。

投資先としては、株式投資ではなく、例えば国債などの安定投資となります。

株式投資の場合は、大型株の中でも比較的景気に左右されない銘柄などが対象となります。

貯金100万円のリターン、シュミレーション

貯金100万円でどの程度リターンが経年で積み上がっていくのかをシュミレーションして、目標額に対して、どの程度のリスクとリターンが必要かを検証していきたいと思います。

年率 5%で運用

年率5%で運用ができた場合です。年率5%は、投資先が上昇すれば、比較的に目指せる水準です。

日経平均などの長期のマーケットのリターンが、5%程度、4%~7%と言われていますので、マーケットよりは劣る水準となります。

この場合、

5年目で、121万円

10年目で、155万円

15年目で、197万円

15年目で2倍という水準です。

年率 8%で運用

次に、年率8%で運用ができた場合です。この水準は、マーケットの平均よりも高い水準ですので、目標としては、比較的ちょうどいい水準と言えるでしょう。

この場合、

5年目で、136万円

10年目で、199万円

15年目で、293万円

2倍になるには、10年かかり、15年目には3倍近くになります。

5%の時と比較して、3%しか違わないのに、額にしては、かなりの差が出ていることが理解できます。

5年も早く2倍の水準にすることができるので、数%の成績の差も馬鹿にはできないことが分かります。

年率 10%で運用

次に、年率10%水準で運用できた場合です。この水準で運用ができれば、ほぼプロ並みといったところでしょうか。長期でこの水準で運用できる人は、個人ではほとんどいないと考えられます。

この場合、

5年目で、146万円

10年目で、235万円

15年目で、379万円

5年目で、すでに1.5倍近く資産を増やすことができます。15年目には4倍近くになります。

年率 20%で運用

最後のパターンは、年率20%で運用ができた場合です。この水準は、米国の有名投資家のウォーレンバフェットが、何十年という長期でこの水準を達成しています。

この水準を維持できるのは、ほんとに一握りの人に限られ、プロでもほとんどの人が達成できない水準と言えます。もちろん、数年間という短期間であれば、運が良ければまた達成できる水準でしょう。

この場合、

5年目で、207万円

10年目で、515万円

15年目で、1283万円

5年目で、2倍、10年目で5倍、そして、15年目には、13倍と加速度的に資産を増やすことができます。

保有銘柄数

株式投資で100万円を元手に資産を増やしたい場合の銘柄数はどの程度が良いかを考えてみたいと思います。

まず100万円を投資する場合には、一銘柄への投資単位は100株、平均的な株価は500円〜2000円と考えた時に、5万円から20万円程度が必要になってきます。

現実的に考えて、20銘柄への投資は難しく、選択肢としては、1銘柄〜5銘柄と考えました。

1銘柄の集中投資

1銘柄に、集中投資するという場合です。メリットとしては、会社が成長した場合に、ダイレクトにリターンを享受できるので、リターンが高くなる傾向があります。

ハイリスク、ハイリターンの投資方法と言えるでしょう。明らかに、特定の銘柄に自信がある場合や、100万円を棄損しても問題ないので、リターンを重視したい場合にのみおすすめの投資方法です。

初心者の場合は、一つの銘柄の値動きに敏感になり過ぎてしまうので、あまりお勧めはできません。

3銘柄への分散投資

3銘柄に分散投資する場合は、1銘柄あたり平均30万程度投資ができるため、100株〜200株単位は保有ができる水準です。

この保有数は、3つに1つがうまくいかなかった場合でも、他二つでカバーができる可能性があるため、リスク分散ができて、ちょうど良い保有数と考えられるでしょう。

最低限のリスクを抑えつつ、100万円という範囲で投資ができるちょうど良い水準と言えるかもしれません。

5銘柄への分散投資

5銘柄の場合は、1銘柄の投資金額が20万円程度なので、株価の水準が高い場合には、100株単位でしか保有ができません。

1銘柄が成長した場合にも、あまり、リターンを享受できないため、かなりリスクを抑えて分散したい場合や、リターンもそこまで高い水準を求めていない場合などは良いでしょう。

ただ、5銘柄になってしまうと、監視する銘柄数も増えてしまうため、注意が分散されてしまいます。

初心者で、まずはいろんな銘柄について調べて勉強したい、値動きのクセを知りたい場合などは良いと考えられるでしょう。

5銘柄で始めて、状況に応じて、銘柄数を3つ絞るなど、その時々に応じて、保有数を変動させるのも一つの方法です。