アドバンスド・メディア(3773)の事業分析、強み、成長可能性

アドバンスド・メディア(3773)の事業分析、強み、成長可能性

今回は前から気になっていたアドバンストメディア社について調べていきたいと思います。スクリーニングに引っかかった背景としては売上高の成長率が順調に伸びていることと技術的に社会課題の解決に繋がるものと考えられたからです。

領域としては業務の効率化や生産性向上を業界にもたらす DX 関連銘柄と考えられます。

参考:【まとめ】小型、成長株のおすすめスクリーニング方法、実践編

事業内容

事業内容に関してはホームページの製品情報を見ていただければわかるのですが音声解析技術ナンバーワンのシェアを誇る企業です。 具体的にどのように各製品が業界で使われているのかというところに関してもそれぞれHPよりチェックしてみてください。 

わかりやすく身近な具体的に言うと例えば iPhone などに搭載されている「Siri」は音声を認識して文字として出力することができます。人間の声を正しく認識して文字として、認識する技術を音声解析技術といいます。

業界の例で言えば、コールセンター業務などでお客様対応をしている時にどのような言葉を発しているのかというメモを記録することもできます。

また、議事録などを作成するときに文字起こしする必要が自動化によってなくなることなどが期待できます。医療業界においてはお客様の情報を電子カルテに手入力する必要が今までありましたが、音声解析技術を用いればマイクに対して言葉を話しかけるだけでメモを記録することができます。

今後の成長性

コールセンターはすでに顕在化していて、この流れは今後も変わらないと思われます。医療分野においても効率化は進んでいくため、ニーズは伸びると思われます。成長分野であることは変わらないでしょう。

今後労働人口が減っていき小人力化や生産性の向上が各業界で求められる中で求められるツールなのではないかと感じています。

ただし、音声で記録を取ったりする行為は、一定の認知を獲得して、ユーザー側にも使い方に慣れていただく必要があるのでしっかりと導入した後に、活用できるようなサポート体制や使い方を簡略化することが求められていくでしょう。

全体の流れとして、生産性の向上は常に求められているテーマであるので各業界にとって必要となる技術であることは考えられます。

リスク

比較的新しい技術の分野である音声認識市場を創出していく必要があるので、市場が確立するまで一定時間時間を要することが考えられます。その間に他の代替技術の出現などにより想定よりも市場の形成や成長スピードが遅くなることもリスクとして考えられるでしょう。

また、リスクとしては単一の技術に依存しているため、競合企業が参入してきた時に代替リスクがあることが懸念されます。特に Google などの海外の最先端企業が既に技術を確立しているためどこまで差別化ができているのかが確認する必要があります。 

過去業績から経営の健全性

過去の業績からはずっと赤字が続いていましたが、最近になって黒字化が見えてきているため業績は上向いてきていることが考えられます。ただコロナウイルスの影響で営業ができていないことから売り上げの伸びが鈍化していることは見ることができます。

分野別の実績を見ると CTI 事業部というコールセンター業界向けのサービスは順調に伸びていることが見て取れます。一方で成長の柱となる医療事業部に関しては売上は横ばいで推移している状態です。次の事業の柱として 、BSR 2と呼ばれるセグメントに関しては全体的に大きな成長はなく、今後どのように売上高を加速的に成長させていくのかというところは課題でしょう。

財務状態

財務内容は特に大きく問題はなく、負債比率が高いことはないので、問題はないと考えれあれます。

ビジネスモデルの優位性

長年音声認識使用において圧倒的なポジションを確立していることと、大手企業初めて複数社に導入実績があることはビジネスモデルとしての優位性を裏付けることとなりましょう。

製品の優位性に関しては有価証券報告書のリスクの項目に記載があったのですが、要素としては「高い認識率」「早い認識処理」「不特定話者対応」「発話スピードへのフレキシブルな対応」「発話者のイントネーションやアクセント等の違いへの対応」「耐雑音性能等」と書かれていて参考になります。

経営陣

創業者である代表取締役会長兼社長の鈴木清幸氏のインタビュー記事が一部あったのでどのような方なのかを知る良いきっかけとなるでしょう。

もともと人工知能開発ベンチャーに入社し、その後カーネギーメロン大学の養成プログラムを修了した経歴の持ち主であります。

米国で音声認識の天才達と組んで事業を起こし、その後にその会社が買収されて資金を確保することとなったようです。

同インタビュー記事によると IoT 時代において音声認識市場にとっては追い風という認識であり、今後も成長が加速する領域であるという認識を持たれている模様です。

技術系のバックグラウンドを持つ方なので手堅い経営をされているのではないかと考えられます。

参考リンク:https://leaders-file.com/interview/1921/

株価の水準

株価は過去と比べるとかなり低い水準にあると考えられるので下振れリスクというのは限定的なのではないかと考えられます。

総括

疑問点は他の Google 翻訳やGoogle の音声認識ツールとの技術的な比較においてどれだけ優位性があるのかということを知りたいところです。

海外展開に関しても、現在日本語対応のみ進めているが、どれだけ海外市場でのポテンシャルがあるのかまた海外の製品との優位性について知りたいところです。

※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。