CRI・ミドルウェア(3698)、株価、業績分析、強みと成長可能性

CRI・ミドルウェア(3698)、株価、業績分析、強みと成長可能性

CRI・ミドルウェア(3698)の業績、売上高等を分析、考察しています。


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まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。

株価関連情報

(調査日時:2021/10/20)

時価総額:77億円

PER(予):36倍

PBR:1.9倍

時価総額は100億円以下と小型になります。PREが36倍と指標だけ見れば割高感があります。

売上高推移

(単位:百万円)

2016年:1,334

2017年:1,258

2018年:1,641

2019年:1,784

2020年:2,349

2017年に一時的に落ち込んでいたものの、直近は右肩上がりで推移しています。特に2020年には、30%の売上高成長を達成しているので、何か変化が起きていないかを確認する必要があります。

営業利益推移

(単位:百万円)

2016年:326

2017年:118

2018年:401

2019年:368

2020年:457

営業利益は安定して出ています。ここ数年は3億円〜4億円という水準で推移しています。営業利益率は19%〜20%と比較的高い水準と言えるのでは無いでしょうか。

当期利益推移

(単位:百万円)

2016年:203

2017年:80

2018年:284

2019年:259

2020年:373

直近数年は赤字がないので、比較的安定して利益を出せています。

ROE推移

(単位:%)

2016年:11.1

2017年:4.1

2018年:12.2

2019年:9.7

2020年:10.2

有利子負債推移

(単位:百万円)

2016年:-

2017年:-

2018年:-

2019年:-

2020年:-

現金等推移

(単位:百万円)

2016年:1,418

2017年:2,424

2018年:2,725

2019年:2,891

2020年:3,349

時価総額70億円近くで有利子負債なし、現金が33億円近くあるのは、かなりキャッシュリッチな企業と言えるでしょう。

キャッシュフロー推移

営業活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:275

2017年:74

2018年:372

2019年:118

2020年:445

多少の振れ幅はあるものの、営業キャッシュフローはマイナスということはありません。

投資活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:-349

2017年:-94

2018年:-188

2019年:-59

2020年:-133

2016年に比較的大きな投資をしているようですが、直近は1億円前後で推移しています。そこまで大きな投資が必要ないビジネスモデルのようです。

財務活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:476

2017年:1,018

2018年:115

2019年:114

2020年:146

フリーキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:-74

2017年:-19

2018年:184

2019年:59

2020年:312

キャッシュが積み上がるかどうかの重要な要素としてフリーキャッシュフローがありますが、当社は16年、17年とマイナスの時期があり、少し気になる部分ではあります。

事業内容

株式会社CRI・ミドルウェアは、映像・音声などの分野でミドルウェアの開発・提供をしている企業です。マルチプラットフォームに対応しており、様々な機種向けに製品を展開しています。音声・映像ミドルウェアでは国内唯一の企業で、デジタル信号処理技術、圧縮技術、再生技術などの独自技術を保有しているのが強みです。

展開している事業として、ゲーム事業、エンタープライズ事業の2つが挙げられます。それでは2つの事業を順番に見ていきましょう。

ゲーム事業

ゲーム開発向けのミドルウェアを提供しています。技術力や信頼性が高く評価されており、世界中の4,000以上のゲームやアプリに採用されています。

CRI

スマートフォンゲーム、コンシューマゲーム、アーケードゲーム開発向けに、⾳声・映像

再生ソフトウェアを提供しています。圧縮技術を応用した高度な音声・動画再生を実現し、20機種以上のマルチプラットフォームに対応しているのが強みです。

ウェブテクノロジ

画質を維持したまま画像データ量を軽くすることができる、高度な画像最適化技術をメインに、Webサイトの転送量の削減や、ダウンロードサイズを抑えた高画質のゲーム制作・配信を可能にします。

ツーファイブ

スマホアプリや家庭⽤ゲームソフトなどの⾳声制作サービスを提供しています。声優のキャスティングに始まり、演出、収録、加⼯、編集までをワンストップで提供できるのが強みです。

アールフォース

⼤⼿のパブリッシャーからの受託制作をメインに、多くのオリジナルゲームやIPタイトルの開発をしています。

エンタープライズ事業

組込み分野

家電や業務機器、IoT機器、アミューズメント機器、⾞載などの組込み機器向けに、⾳声・映像技術を提供しています。各ハードウェアに対応したミドルウェアをカスタマイズする受託開発、アミューズメント機器メーカーに開発支援ツールを提供したりする受託開発も実施しています。

新規分野

動画を活用するEC市場向けに、Webブラウザ上で動画を扱いやすくするWeb動画ミドルウェアを提供しています。また、監視カメラや映像配信といった大量のデータを扱う分野で、画質を維持したままデータサイズを半分以下に再圧縮する、動画圧縮技術を提供しています。さらには、ゲームで培ったテクノロジーを医療向けに応用し、クリニック向けシステム開発といった医療現場での業務効率化もサポートしています。

考察

音声・再生ソフトウェアを提供している企業で、ニッチなところですが、音声、映像が必要とするマーケットではニーズが一定あり続けるビジネスとなります。

独自の技術により、音声データや画像データをかなり軽く圧縮できるようで、重宝される技術だと考えれれます。

当社の個人投資家向け説明ページでは、スマホトップセールスランキング100のうち30が採用しているとのことで、一定のアプリでの活用はあるのでしょう。

当社がこれまで安定して収益を上げられてきていたのは、ニッチな部分での技術力の高さと、ゲームマーケットの成長に伴ってニーズも増えているからでしょう。

一方で、ゲーム市場に依存している構造的な課題はあるので、ゲーム以外のエンタープライズ事業領域で今後どれだけシェアを伸ばせるのかという点が重要なポイントとなりそうです。


最後に、個別銘柄投資以外の選択肢として、カリスマファンドマネージャー藤野英人が運用する 【ひふみ投信】 もオススメです。足で稼いだ情報で日本全国の中小企業を発掘し、「日本を根っこから元気にする」という熱いミッションを持った投資信託なので、他とは少し違う共感型の投資信託と言えます。本ブログとのコンセプトにも近い、長期投資や本質的な企業価値をベースにした投資信託です。

※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。