いい生活(3796)、株価、業績分析、強みと成長可能性

いい生活(3796)、株価、業績分析、強みと成長可能性

いい生活(3796)の業績、売上高等を分析、考察しています。


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まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。

株価関連情報

(調査日時:2021/10)

時価総額:29億円

PER(予):40倍

PBR:1.7倍

時価総額が30億円以下がと非常に小型の銘柄になります。PERはそれでも40倍という水準です。

売上高推移

(単位:百万円)

2016年:1,934

2017年:1,986

2018年:1,909

2019年:1,984

2020年:2,123

2021年:2,214

売上高は大きくは成長していません。長期的に見ても一定水準で横ばいという水準です。あまり大きくは成長しにくい領域なのかもしれません。

営業利益推移

(単位:百万円)

2016年:125

2017年:153

2018年:49

2019年:13

2020年:123

2021年:69

利益水準も非常に低いです、営業利益率も3〜5%台なので、収益率も悪いです。

当期利益推移

(単位:百万円)

2016年:62

2017年:88

2018年:21

2019年:-3

2020年:72

2021年:20

ROE推移

(単位:%)

2016年:3.8

2017年:5.3

2018年:1.2

2019年:-

2020年:4.4

2021年:1.2

有利子負債推移

(単位:百万円)

2016年:-

2017年:-

2018年:-

2019年:-

2020年:-

2021年:-

現金等推移

(単位:百万円)

2016年:625

2017年:702

2018年:644

2019年:613

2020年:595

2021年:529

現金保有もあまり潤沢とは言い難い状態です。

キャッシュフロー推移

営業活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:508

2017年:541

2018年:438

2019年:484

2020年:524

2021年:458

投資活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:-369

2017年:-388

2018年:-407

2019年:-432

2020年:-464

2021年:-443

営業CFに対してかなり投資額が大きいので、毎年継続して投資しなければいけない構造的な課題があるのかもしれません。

財務活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:-78

2017年:-76

2018年:-89

2019年:-83

2020年:-77

2021年:-80

フリーキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:138

2017年:153

2018年:31

2019年:52

2020年:59

2021年:14

投資CFが大きいので、フリーキャッシュフローはあまり積み上がらず、現金が積み上がるということもありません。

いい生活(3796)、ビジネスモデル・事業内容

株式会社いい生活は不動産業界に特化して、様々な課題に対する業務支援システム・アプリケーションをクラウド・SaaSとして提供しています。

事業としてはクラウドソリューション事業の単一となっております。

では、SaaSについて説明をした後に、この事業について見ていきましょう。

SaaSとは

クラウドサービスの一形態で、事業者がソフトウェアをインターネット経由で提供し、利用者は必要な期間・必要な分のサービスなどを選択して利用可能にするものです。

クラウドソリューション事業

事業の中でも、大きく分けて2つのサービスに分けられています。

①サブスクリプションサービス

直近の年度決算の売上高において90%以上を占める、メインサービスになります。

主なサービスとしては下記の項目があります。

・賃貸物件及び入居者データの管理や物件検索機能といった、不動産と顧客の一元的管理
・物件オーナーと入居希望者または入居者が、スマートフォンアプリによってコミュニケーションを図れる機能やWEBでの入居申込、家賃などを電子決済可能とするサービス
・入居希望者向けに、電力・ガスなどのライフラインサービスの取次・紹介機能や重要事項 説明のWEB接客対応支援
・物件情報について、企業間での流通支援機能
・不動産ポータルサイトに対応した広告データの変換や入稿機能

上記の具体的な商品として、賃貸物件情報や顧客データなどに関しては「ESいい物件One」シリーズ、スマートフォンによる入居者や物件オーナーとの各種支援は「pocketpost」といったサービスがあります。

②スポットサービス

自社の直接的なサービス以外で、より幅広い顧客ニーズに対応するための付加的サービスを提供する補完的立場となっております。内容としては主に次の項目があります。

・クラウド・Saasの利用にあたり顧客に対し人的リソース提供などの導入/運用支援
・自社のクラウド・Saas利用を前提として、顧客が別途に活用している他システムとの連携機能など効率的運用を可能にするシステム・アプリケーションの受託開発
・他社のクラウド・Saasサービスの紹介や代理店販売

銘柄分析コメント(所感)

不動産領域において、ソリューションを提供している、いわゆるバーティカルSaaSという領域で、業界特化のDXとしてテーマ性がある面白い領域だと考えられます。

一方で、客観的に数字だけを見ると良くわかるのですが、まだ収益を安定的に挙げられる体制とはなっていないことと、収益ならまだしも売上が伸びていないという点が少し気がかりではあります。

理由としては、不動産領域に関して想像してみていただければ容易いかと思います。当社が狙っている領域は全国にある中小の不動産が顧客となります。一度は賃貸物件を探しに町の不動産を訪ねたことは誰しもがあるでしょう。

業務をしている人の年齢や対応などアナログだなと感じたことはありませんでしょうか。そう、不動産領域はとてもデジタル化が進みにくい領域として、今までDXの流れがあまりきていなかったのです。

当社の領域は、そんなデジタル化の難しさがそもそもハードルとしてあるので、簡単には浸透しにくいということが要因としてはあるのでしょう。

ただし、この領域においてはだからこそあまり多くの企業がこれまで参入してこなかった、もしくは参入を試みたが利益率の低さや難しさから撤退してしまった企業も多かったのではないかと想像ができます。

市場規模としては明らかに大きなマーケットであることは間違い無いので、どこかのタイミングで、デジタル化の流れが一気に進めば、面白いと考えれます。ただしそれがいつになるのか、その仕掛けをどう構築するかは当社の実力にかかっているでしょう。

テンバガー可能性

「C」評価です。

時価総額が30億とかなり小さいので、大化けすれば可能性はあるかもしれませんが、現時点で成長性に乏しいのと収益率が低いので、その点がマイナスとなりました。

※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。


当ブログでは、個別銘柄投資以外の選択肢として、カリスマファンドマネージャー藤野英人が運用する 『ひふみ投信』 も応援、紹介しています。足で稼いだ情報で日本全国の中小企業を発掘し、「日本を根っこから元気にする」という熱いミッションを持った投資信託なので、他とは少し違う共感型の投資信託と言えます。本ブログとのコンセプトにも近い、長期投資や本質的な企業価値をベースにした投資信託です。

※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。