【注目】小型成長株、ユーザベース(3966)事業分析、株価水準 |経済情報プラットフォーム

【注目】小型成長株、ユーザベース(3966)事業分析、株価水準 |経済情報プラットフォーム

今回は、メルカリ、サイボウズに引き続き米国市場に果敢に挑戦している銘柄としてユーザベースをピックアップ。経済情報で、世界を変えるというミッションに基づき、SPEEDA、NewsPicksの事業を展開しています。

ユーザベース事業内容

・ミッション

「経済情報で、世界を変える」

・主な事業内容

SPEEDA

契約ID数によって課金、その他オプション機能によるオプション料金、レポート料金で課金。

FORCAS
ユーザーの既存顧客のデータとSPEEDAが保有する企業情報データと組み合わせることで、

entrepedia

日本最大級のスタートアップ情報データベース

NewsPicks

会員の有料課金、広告収入がメイン

数字で見るユーザベース

2018年12月期有価証券報告書より

決算年月 2018年度12月(単位 百万円)

売上高 9,340
経常利益 533
当期利益 610

・販売実績
SPEEDA 3,963 (前年同期比 136.5%)
NewsPicks 5,376 (前年同期比323.6%)

営業CF 145
投資CF △ 6,592
財務CF 8,968

現金、現金同等物 5,725
有利子負債 9,096

ROE 17.27%
従業員数 130 名

・その他、気になる数字
SPEEDA 契約ID数 2,571 (H30年12月末)
NewsPicks 会員数 3,801,499人、有料課金ユーザー数 96,268人(H30年12月末)

ユーザベース 注目点

・米国Quartz社を買収、グローバル展開を加速

参考記事:「NewsPicksは5年後、世界で最も影響力のある経済メディアになる」 Quartz買収の目的と戦略(ユーザベース説明会レポート)

・NewsPickの成長が著しい(Quartz上乗せ分を除いても高成長)

・米国Quartzのアプリの評価がとても高い

参考: Quartz Quartz Brief

ユーザベース 懸念点

・新株予約権の潜在株式数が発行株式総数の25.2%相当、希薄化の可能性

・Quartzの過去3年間の業績を見ると芳しくない点 2017年12月期、売上3,032百万円、営業損失892百万円 (直近は回復している模様)

・Quartz買収に伴う多額なのれん(約92億円)

・長期借入金の多さ(約85億円)

・売上債権の増加(約12億円)に伴う営業C/Fの少なさ

経営者はどんな人か。

代表取締役は、共同経営という形で2名います。
稲垣裕介 氏と梅田優祐 氏という方です。以下略歴となります。

稲垣裕介 氏

アビームコンサルティングに入社し、テクノロジーインテグレーション事業部にて、プロジェクト責任者として全社システム戦略の立案、構築、金融機関の大規模データベースの設計、構築等に従事。豊富なシステム技術の知識、経験を基に株式会社ユーザベースを設立。2017年よりユーザベースの代表取締役に就任。SPEEDA事業におけるCEOも兼務。
出典:当社HPより

 

梅田優祐 氏

戦略系コンサルティングファームのコーポレイトディレクション(CDI)、UBS証券投資銀行本部の東京支店を経て、2008年に新野良介・稲垣裕介と共にユーザベースを創業。ニューズピックス代表取締役、およびNewsPicks USA, LLC Executive Chairmanも務める。

出典:当社HPより

インタビュー記事がありました。

参考記事:
スタートアップのチーム経営に必要なこととは?ーユーザベース共同創業者 稲垣さん
株式会社ユーザベース代表取締役社長(共同経営者):梅田優祐 
~自分が心から欲しいと思ったからこそ、強いサービスを作り上げることができた~
お二人は、高校時代の同級生ということです。

稲垣氏のインタビューからは、以下のポイントが参考になります。

・コンサルティング業界出身
・エンジニア

こういった経済情報の領域のサービス開発に、元ユーザーであるビジネスチームとそれを実装できるエンジニアチームが、同じ共同創業者としてチームを組んで経営できることは稀有だったんじゃないかと思っています。

出典:スタートアップのチーム経営に必要なこととは?ーユーザベース共同創業者 稲垣さん

創業者が幼馴染かつ、異なるバックグラウンドと提供価値があるという点に強みがあるのでしょう。

創業者間での不和もかつてはあった模様ですが、腹を割って話すことで強固な信頼関係となっている模様です。やはり、苦難を乗り越えた関係性の根本には幼馴染でお互いをよく知っているという点があるのでしょうか。

梅田氏のインタビューからは、以下参考ポイント

・大学時代にアジアを旅
・UBS証券での業務時、情報収集のツールが使いにくいという課題意識を持つ(一人のユーザーとしての課題意識からの発想)

プロダクトを作るときに、僕が基準にしているのは、「自分だったらどんなものが欲しいか」ということです。

大事なのは、自分が喉から手が出るほど欲しいものを作ることに尽きますね。

出典:株式会社ユーザベース代表取締役社長(共同経営者):梅田優祐 
~自分が心から欲しいと思ったからこそ、強いサービスを作り上げることができた~

ここは非常に参考になるポイントです。多分創業当時から苦労が絶えない中で、やり切るためには自分でも欲しいようなプロダクトでないといけないということを実感できるエピソードです。

米国事業についても少しヒントがあります。

株価水準

2019年3月時点

時価総額:約968億円
PER(会社予想)約-倍

ユーザベース まとめ

ユーザベースの今後の成長性を理解する上では、米国事業が肝となってきます。

日本にい流ので、米国のメディア事情をあまり理解していないので、日本でのモデル(NewsPicks)が受け入れられるのか、という一番クリティカルなポイントの判断が難しいです。

ちなみに、アメリカのニュースアプリのランキングは以下参考リンクを載せておきます。どこまで正しいかは分からないのですが、Quartzは上位50には載っていないです。

また、ニュース系ではメディア以外にも競合はかなりいることは理解できると思います。

参考:モバイルアプリランキング 米国での上位 App Store アプリ | News | Top Free

足がかりとして買収したQuartz社に関しては、優秀な経営陣とモバイルファーストなプロダクト開発をコンセプトにコアなユーザーから支持されている模様です。

アプリ上で二つプロダクトをローンチしている模様で、どちらともかなり高い評価をユーザーから獲得しています。

気になる点はやはり財務面でしょう。米国事業に参入するためにかなりリスクを取ったチャレンジをしているため、有利子負債の多さはやはり気になります。

サイボウズ、メリカリ、ユーザベースと新興系企業の米国市場での挑戦、今後の進展は要注目です。

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