クックビズ(6558)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性
- 2019.02.27
- 株式投資

クックビズ(6558)の業績、売上高等を分析、考察しています。
まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。
株価関連情報
(調査日時:2021/2/1)
時価総額:21億円
PER(予):-
PBR:2.82倍
売上高推移
(単位:百万円)
2016年:1,232
2017年:2,066
2018年:2,503
2019年:2,973
2020年:1,445
2019年までは順調に伸びていましたが、コロナの影響をモロに受けてしまい厳しい状況です。
営業利益推移
(単位:百万円)
2016年:56
2017年:266
2018年:132
2019年:226
2020年:-615
当期利益推移
(単位:百万円)
2016年:51
2017年:171
2018年:71
2019年:139
2020年:-599
当期利益も赤字に転落してしまっています。もともろ利益が少なかった上に、痛手となっています。
ROE推移
(単位:%)
2016年:36.1
2017年:18.0
2018年:6.1
2019年:10.3
2020年:-
有利子負債推移
(単位:百万円)
2016年:64
2017年:50
2018年:-
2019年:-
2020年:700
再起に向けて、借り入れを増やしています。
現金等推移
(単位:百万円)
2016年:145
2017年:1,131
2018年:1,053
2019年:1,393
2020年:1,310
現金は13億円ありますが、借入により保っている点も多いので、予断を許さない状況にはあります。
キャッシュフロー推移
営業活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:5
2017年:402
2018年:1
2019年:343
2020年:-785
投資活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:-43
2017年:-26
2018年:-154
2019年:-26
2020年:-16
財務活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:-25
2017年:609
2018年:74
2019年:23
2020年:719
フリーキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:-38
2017年:375
2018年:-152
2019年:316
2020年:-801
クックビズの事業内容・ビジネスモデル
※以下は、2019年に調査した内容となります。適宜追記してきます。
クックビズのミッションは代表メッセージを読めば理解ができます。
ミッションである「食に関わるすべての人の成長を実現する。」を目指し、業界内の人材だけでなく、才能あふれる若手人材や他業種で経験を積んだキャリア人材が、フード産業で活躍できる社会を創造します。
出典:クックビズ HP
当社は、飲食業界特化の人材サービスを中心に事業展開をしている会社です。
具体的な事業サービスをみると、
・人材紹介サービス
・スカウトサービス
・研修サービス
・メディア運用
など、飲食関連、特に人材に力を入れていることが理解できます。
注目点
・フード産業全体が人手不足、有効求人倍率が高止まり、求人に対するニーズが高い領域であること。
・飲食に特化しているサービスを多角的に展開している点。
・求人事業が増収増益で好調
・キャッシュリッチな企業であること
懸念点
・Googleの仕事検索が既存の求人事業の集客にどのように影響するかが未知数(当社は既に対応済みの模様:飲食特化の求人サービス「クックビズ」 Google しごと検索に対応開始)
・人材紹介事業は競争が激しい領域であり、すなわち集客コストが高い点
・新規事業、SNS「Foodion」の収益貢献が未知数である点。今後将来的に投資回収ができるかどうか。
・人材紹介事業の計画未達、減収減益
株価水準
分析コメント
飲食業界の人手不足の課題は恒常化しているため、今後もニーズは続くと予想されるので、安定成長が見込まれると考えられれます。
会社としてもキャッシュリッチなので、多少の業績が不安定さにも耐えられるだけの体力があるでしょう。
飲食に特化して、勝負しているので競合他社は数多くいる業界ではあるものの、カテゴリートップを目指せるのではないかと期待が持てます。
一方で、2018年は、主力の人材事業が減収減益という結果になった点は、多少の先行き不安感はあります。
積極的な拠点展開や採用、広告宣伝費への投資を実施したことと、集客の効率が悪かったことが要因として考えられますので、一時的であれば今後のにはまだ期待が持てるのではないでしょうか。
ただ、集客コストの上昇が一過性のものではなく、今後も続くものであれば、収益率は悪化する可能性があり、なかなか判断がつきにくい点ではあります。
当社のプレスリリースで、Google仕事検索にいち早く対応している点は非常に好感が持てます。今後どのようにして、広告宣伝費を抑えて効率的に集客するかが肝となってくるでしょう。
人材紹介業は、収益率の高いビジネスモデルですので、集客というボトルネックを解消できれば、時価総額も低い会社だけに、成長性の高い領域ではないかと期待できそうです。
2021年追記:
コロナの影響をモロに受けてしまっている業界なので、業績的には厳しい状況に置かれています。今後、コロナの影響が弱まり通常通りになれば、V字回復も期待できるとは思いますが、慎重に判断したい銘柄ではあります。
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※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。
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