【注目】小型成長株、N・フィールド(6077)事業分析、株価水準 | 精神科に特化した訪問看護事業

【注目】小型成長株、N・フィールド(6077)事業分析、株価水準 | 精神科に特化した訪問看護事業

今回は、ヘルスケア領域の中でも特に社会的な課題からニーズが高まっている訪問看護領域、その中でも精神科に特化した企業、N・フィールドをピックアップしました。

N・フィールド、事業内容

・ミッション
「私たちは、地域社会における在宅医療サービスを通じて、安全・安心・快適な生活環境を創造し、人々のライフプランに貢献します。」
・主な事業内容

訪問看護サービス
デューン

住宅支援サービス

数字で見るN・フィールド

2018年12月期有価証券報告書より

決算年月 2018年度12月(単位 百万円)

売上高 9,392
経常利益 513
当期利益 238

営業CF 201
投資CF △ 81
財務CF △ 58

現金、現金同等物 828
有利子負債 6

ROE 11.6%
従業員数 1,208名

N・フィールド注目点

・精神疾患を持つ患者に特化した訪問看護

・全国に事業所を構えている、167事業所(2018年12月31日時点)

・医療費削減要請から訪問看護の整備の社会的ニーズが必要

・精神科長期入院患者数の削減が社会的課題(2020年度までに最大3万9千人削減)当社決算補足資料より

・精神疾患を有する総患者数は392万人と増加傾向(H26、出典、厚生労働省資料より)

N・フィールド、懸念点

・労働集約型なビジネス

・看護師の採用、確保の競争は激しい模様。2018年12月期の通期決算は、看護師の採用進まず増収減益

・平均勤続年数が2.0年と短い(直近は、会社の重要課題として改善してきている模様)

・診療報酬に依存した制度ビジネス

経営者はどんな人か。

代表取締役は、又吉 弘章 氏という方です。以下略歴となります。

97年(平9年)独立行政法人国立病院機構やまと精神医療センター入職。12年N・フィールド入社。14年取締役、17年副社長。

出典:有価証券報告書

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株価水準

2019年4月時点

時価総額:約98億円
PER(会社予想)約53倍

まとめ

訪問看護事業のビジネスモデル自体が、看護師に依存する労働集約型なモデル、かつ介護報酬制度に依存するモデルなので、新規参入が難しい、難易度が高いビジネスだと思います。

当社は、訪問看護の中でも精神科に特化したビジネスを展開しており、さらにニッチな領域で専門性が高い点が特徴です。

課題としては、やはり人材の確保と定着に尽きるでしょう。

看護師の確保ができれば、事業規模を拡張することができるし、定着してくれれば新たな人を採用して育成するコストも削減できます。

当社説明資料にも書かれていたことですが、難しい点は病院やクリニックの現場から、訪問看護に移ることは看護師にとってもハードルが高いという点です。

なおかつ、精神科となるとさらにハードルが高いのでしょう。看護師のニーズは高まっており、各社ともに採用競争が激化している印象です。

そのような背景から2018年通期の業績は、採用が計画通り進まない結果となり業績にインパクトを与えています。

どうすれば人が集まってくるような会社とできるか、人が定着するような会社となることができるか、その点が経営者としての手腕が問われる点であり、業績にダイレクトにつながってくるポイントとなりそうです。

経営者が課題を認識し、言葉だけでなく、従業員を大切にする姿勢を率先垂範し、そいういった姿勢を各拠点長レベルに落とし込み、具体的な数値として管理、モニタリングすることが重要なのでしょう。

長期的な従業員の確保と定着のためには、一時的な売上、利益の落ち込みは耐える必要がありそうですが、乗り越えることができれば、社会的なニーズがあり、ニッチな領域でポテンシャルの高い会社だと感じます。