田中化学研究所(4080)、株価、業績分析、強みと成長可能性
- 2022.03.19
- 株式投資

本ブログ記事では、田中化学研究所(4080)の株価や業績など数値データを客観的に分析、事業内容に基づく強みと今後の成長可能性について考察しています。
まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。
株価関連情報
(調査日時:2022/3/19)
時価総額:567億円
PER(予):87倍
PBR:4.3倍
売上高推移
(単位:百万円)
2016年:15,266
2017年:13,254
2018年:21,413
2019年:32,632
2020年:20,073
2021年:22,754
大きな傾向としては、売上高は右肩上がりに推移している模様ですが、売上高のブレが大きいです。
営業利益推移
(単位:百万円)
2016年:-301
2017年:-406
2018年:730
2019年:-494
2020年:-1,365
2021年:-20
2020年には大きく営業利益がマイナスとなっています。この利益水準で株価が評価されている理由について探っていく必要があります。
当期利益推移
(単位:百万円)
2016年:312
2017年:-640
2018年:681
2019年:-524
2020年:-1,628
2021年:-414
当期利益はマイナス続きが多い傾向にあります。バイオ株に近い印象を抱きます。
ROE推移
(単位:%)
2016年:17.2
2017年:-
2018年:8.0
2019年:-
2020年:-
2021年:-
有利子負債推移
(単位:百万円)
2016年:7,173
2017年:3,000
2018年:2,700
2019年:2,400
2020年:5,100
2021年:13,800
有利子負債の水準も非常に高いです。負債によって赤字をカバーしているという形でしょう。
現金等推移
(単位:百万円)
2016年:2,893
2017年:4,521
2018年:2,945
2019年:8,535
2020年:1,714
2021年:2,529
負債が130億円近くあって、現金が25億円なので、大丈夫かと思う水準です。
フリーキャッシュフロー推移
(単位:百万円)
2016年:-145
2017年:-555
2018年:-1,129
2019年:-683
2020年:-9,292
2021年:-7,858
フリーキャッシュフローも積み上がるようなモデルではありません。
ビジネスモデル、今後の考察
- 経営理念は、”正極材開発で培ってきた独自技術を基盤に”新製品を生み出し、地球環境課題の解決に貢献する、と記載あり、正極材に特化したメーカーであることが明確に分かります。
- 代表メッセージを見ても、特にリチウムイオン電池の正極材料の開発、製造に特化していると分かります。
- 二次電池という単語が頻出するのですが、二次電池とは、繰り返し充電することで利用ができ電池のことを指します。持ち運びができる携帯のモバイルバッテリーのイメージに近いでしょう。
- 正極材料とは、二次電池の中を構成する材料で、少し専門性が高いので興味のある人は、調べて見る必要があります。
- 1957年兵庫県尼崎創業の会社。2004年に上場。過去の沿革を見ても一貫して電池の素材開発を続けていることが理解できます。2016年に、第三者割当増資によって、住友化学株式会社の子会社となっています。
- 事業内容はシンプルです。リチウムイオン電池用正極材料、ニッケル水素電池用正極材料の開発、製造。
- 2018年以降、リチウムイオンイオン電池の特に車載向けが伸びており、電気自動車の市場拡大が追い風になっていることが分かります。
テンバガー可能性
「C」
※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。
未来の安定と成長を築くためのお金の学び方
本ブログでも繰り返し紹介していますが、マネーリテラシーは、成功と安定のために不可欠なスキルです。マネーリテラシーの習得は、自己のお金に対する意識を高め、将来の目標を達成するための財政的な基盤を築くための重要な一歩です。
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方法①:無料の勉強会・セミナーに参加して体系的に基本を学ぶ
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株式投資では、他の人との「差別化」が重要です。一般の人がどのように投資を学び、知識を獲得しているのかを理解することは役立ちます。
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方法②:SBI証券アプリのスクリーニング機能で銘柄をチェックしまくる
SBI証券アプリのスクリーニング機能を活用して銘柄を見る習慣をつけることも効果的です。
スクリーニング機能を使うと、さまざまな指標を組み合わせて効率的に銘柄を見つけることができます。
SBI証券では3,600以上の銘柄が取り扱われていますが、スクリーニングを上手に活用することで、素晴らしい銘柄に出会うことができます。
関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】
方法③:著名な投資家の本を読む
以下の関連記事で、個人的に読むべき10冊をまとめています。
著名な投資家の本を読むことは、投資における知識と洞察を深めるために重要です。これらの本は、成功した投資家の経験と教訓に基づいて書かれており、貴重な情報を提供してくれます。
投資家の視点や戦略を学ぶことで、市場の動向やリスクの評価についての理解が深まります。
また、投資家の成功や失敗のエピソードを通じて、心構えやリスク管理の重要性も学ぶことができます。これらの本は投資初心者から上級者まで役立つ情報を提供し、自身の投資戦略を構築する上で不可欠な道しるべとなります。
※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項は個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。