サンセイランディック(3277)事業内容、業績、株価分析、強みと成長可能性

サンセイランディック(3277)事業内容、業績、株価分析、強みと成長可能性

今回の調査対象ピックアップ企業はサンセイランディック。割安小型株、高齢化、相続というキーワードで長期トレンドにマッチした不動産にまつわる問題解決企業です。

サンセイランディック事業内容

不動産販売事業と建築事業の二つ。

・不動産販売事業

不動産販売事業は、権利関係が複雑な土地を所有者から買い取り、権利関係調整後、販売する事業を展開。

底地物件、居抜き物件、所有権の売買などがあります。

底地とは聞きなれないですが、サンセイランディックのビジネスを理解する上では必須なので、以下参照。

底地(そこち)とは、借地権付の土地(宅地)の所有権のことをいう。所有権には本来、その物を「使用」「収益」「処分」する権能が含まれるが、底地の所有権者には、このうち直接の使用収益権能がないこととなる。
出典:Wikipedia

・建築事業

連結子会社、One’s Life ホーム社を通じて事業展開

数字で見るサンセイランディック

2017年、第42期期有価証券報告書より

決算年月 2017年度12月(単位 百万円)

売上高 13,098
当期利益 1,111

・売上構成
不動産販売事業 (売上) 11,968 (セグメント利益) 2,742
建築事業 (売上) 1,203 (セグメント利益) – 44

営業CF △3,666
投資CF 107
財務CF 4,667

現金、現金同等物 3,407
有利子負債 7,419

ROE 15%
従業員数 151名

サンセイランディック注目点

・直近発表された2018年12月期決算説明資料より、土地の仕入れが順調に推移、販売用不動産は11,678百万円

・底地、所有権の販売が順調に推移。

・複雑な権利関係の調整など、ノウハウと手間がかかるビジネスなので、参入障壁があるビジネスモデルであること。

・底地は、相続や高齢化と関係するビジネス領域。今後高齢化が進むと、相続発生前に底地処分のニーズが増える可能性が高い。

参考ページ:
底地(貸宅地)の問題解決事例
底地(貸宅地)のお悩み解決

サンセイランディック懸念点

・建築事業は損失が出ている点

・建築事業の販売実績が芳しくない。販売件数と販売高ともに低調気味

・不動産販売事業は、居抜きの販売は順調だが、底地の販売件数、販売高ともに低調気味。

・ストックではない、フローのビジネスモデルがメインなので、景気動向に左右されやすい。

・不動産マーケットの状況は楽観視できない。
節税目的の賃貸住宅建設が急激に増加したことによる需給バランスが悪化。過剰供給。

株価水準

2019年3月時点

時価総額:約60億円
PER(会社予想)約5.8倍

サンセイランディックまとめ

金融機関による不正融資問題や不動産投資や節税目的による過剰供給による需給バランスの悪化により、販売が低迷している可能性があります。

しかし、長期のトレンドで見たときには、高齢化、相続の発生など一定のニーズは継続して発生するものと考えられます。

当社の強みとしては、一部上場企業で不動産の問題解決に特化してきた企業で、ユニークなポジションを確立している点です。

当社HP上でも”約半世紀、全国の不動産問題に向き合ってきた業界唯一の“東証一部上場”企業。”と謳っていることも、他社がなかなか参入できない領域で差別化ができているのでしょう。

不動産マーケットが悪化すると一時的に仕入れに対して、売却が低迷することは考えられますが、長期的には常にニーズがあり続ける領域と考えられるのではないでしょうか。

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方法③:著名な投資家の本を読む

以下の関連記事で、個人的に読むべき10冊をまとめています。

関連記事:株式投資の本質を勉強するためのおすすめ書籍10冊

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