ショーケース・ティービー(3909)事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性

ショーケース・ティービー(3909)事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性

ショーケース(3909)の業績、売上高等を分析、考察しています。

まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。

株価関連情報

(調査日時:2021/2/1)

時価総額:81億円

PER(予):232.64倍

PBR:9.29倍

売上高推移

(単位:百万円)

2016年:1,375

2017年:1,859

2018年:2,002

2019年:1,508

2020年(予):1,500

営業利益推移

(単位:百万円)

2016年:331

2017年:191

2018年:352

2019年:92

2020年(予):20

当期利益推移

(単位:百万円)

2016年:176

2017年:12

2018年:16

2019年:-183

2020年(予):35

ROE推移

(単位:%)

2016年:13.8

2017年:1.0

2018年:1.4

2019年:-

2020年(予):3.9

有利子負債推移

(単位:百万円)

2016年:-

2017年:1,081

2018年:1,184

2019年:1,022

2020年:-

現金等推移

(単位:百万円)

2016年:776

2017年:1,141

2018年:1,407

2019年:1,428

2020年:-

キャッシュフロー推移

営業活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:297

2017年:41

2018年:450

2019年:239

2020年:-

投資活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:-250

2017年:-563

2018年:-336

2019年:0

2020年:-

財務活動のキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:-33

2017年:875

2018年:152

2019年:-218

2020年:-

フリーキャッシュフロー

(単位:百万円)

2016年:47

2017年:-522

2018年:113

2019年:239

2020年:-

ショーケース・ティービー(3909)、何をやっている会社か。

企業理念は、“豊かなネット社会を創る”インターネットに「おもてなし」の心を、と掲げている。

事業を構成するセグメントは、3つ

・eマーケティング事業

ナビキャストシリーズと呼ばれる、WEBサイトの最適化技術により成約率を高めるクラウドサービスが主力。セキリティ関連サービスや、広告関連サービスがある。

・WEBソリューション事業

スマートフォンアプリ関連サービス、ECサイト運営、不動産業向けサービスを提供。

・投資事業

ベンチャーキャピタル投資

セグメント別の構成比は、eマーケティング事業が1,463 百万円、Webソリューション事業が395百万円となっており、eマーケティング事業が、80%弱を占めている。

当社の主力サービスは、ナビキャストシリーズと呼ばれるサービス。

NaviCastWeb

サイトの最適化を実現するクラウドサービスが「ナビキャスト・シリーズ」です。 Webの入口/導線からコンバージョン/リピートの改善までを独自の技術で最適化し、成果を最大化します。

出典:同社HPより

詳細はHPで確認すれば分かるが、PCサイトをスマートフォンに対応させることで見やすくするサービスや、サイト上の入力フォームの最適化、自動化するサービスなどがある。

ニッチなところだが、PCサイトがスマートフォン対応していない、入力フォームが記入しにくいなど、ユーザーが不便と思っている点を改善するサービス。

また、特徴としては各サービスの導入のしやすさがある。クラウドサービスなので、クライアントは、変換タグを追加するだけで良い点も魅力的だ。

試しに、同社HP(https://www.showcase-tv.com/)をスマートフォンで開いて頂きたい、閲覧機種を判断して、一瞬でスマートフォン対応することが分かる。

こういう痛いところに手の届くサービスは、成約率を少しでも上げるという観点では大変重要で、ニーズが高いことが感覚的にも分かる。

ショーケース・ティービー、成長ストーリーが描けるか。

ポイントは、①既存事業の伸びはどの程度あるか、②新規で新たな収益の柱となる領域はあるか。

当社は、ナビキャストシリーズを中心としたクラウドサービスにおいて、実績を築き、累計アカウント数は7,600にのぼる。

この数を新たにどれだけ増やすことができるかという点と、追加の付帯サービス提供でどれだけ売上を増やせるかということがポイントだろう。

ウェブマーケティング領域自体が伸びている点、使いやすいサイトが当たり前の時代、各社とも顧客の取合いが加速している点を考慮すると今後も伸びるマーケットであろう。

同社は新たなサービスを追加している姿勢があるため、この点は問題ないだろう。

一方、新規事業に関しては、主にShowcaseCapitalを通じて、積極的に参画しようとしている。

テーマとしては、AR/VR O2O Big Date, AI, Fintechと昨今世の中で注目されているテーマを網羅的に取り組もうとしている。

ShowCaseCapitalの投資先を紹介すれば、具体的にどのテーマに興味があるかが理解できる。以下、投資先を簡単にまとめてみた。

Articoolo Research Ltd.

AI(人工知能)による自動記事作成サービスの提供

スペースエージェント

国内最大の民泊物件サイト「民泊物件.com」の運営

リアルワールドゲームス

位置情報ゲームサービスの運営

bplats

サブスクリプション事業の開発・運営

CVCなので、基本的には同社の事業とのシナジーがあるかという点で投資を実施している。

投資される側のメリットとしては何があるかと気になったが、同社の顧客基盤の活用同社が保有する技術の活用、など確かに投資される側にとってはかなり魅力的なものがある。

単なるベンチャーキャピタルに投資を受けるよりも、より実用的といえるかもしれない。

上記テーマの中で、同社の次の柱となる事業が出てくれば成長ストーリーとしては申し分ない。

同社は、常にスピード感を持って新しい取り組みを実施している印象があり、2021年に連結売上100億円を公言しており、成長に対してコミットする勢いがある。

ショーケース・ティービー、ビジネスモデルに優位性はあるか。

・WEB最適化におけるニッチな領域でシェアNo.1と高い実績

・稼ぎ頭のナビキャストはストック型のビジネスモデル、安定成長が見込める

・クラウドサービスで、タグを貼るだけの簡単設定で導入しやすく、安い。

・コア技術は、特許を取得。

以上、既存ビジネスにおいては、かなり優位性があるといえる。

成長への継続的投資を実施しているか。

投資事業を通じて、積極的な投資を実施している。2021年に連結売上100億円と公言しているため、思い切った投資を実行しないと達成されないだろう。

前期投資CFの事業譲受に伴う支出(△271百万円)とは、メディア事業の譲受によるもの。

メディア事業とは、スマホ購入に役立つ、スマホの教科書(http://smaho-kyokasho.com/ )と女性向けライフスタイル情報メディアFindy(https://findy.jp/)。

メディア事業をどうやって成長させていくのか気になるところ。

AI(人工知能)による自動記事作成サービスの会社に対し、投資を実施していたので、事業譲渡した会社で実験的に使用することを計画しているのかもしれない。

現時点でも成長に向けた投資は積極的であり、今後も継続的な成長投資を実施していくと思われる。

優秀な経営陣はいるか。

代表取締役社長 森 雅弘

経歴:

1963年石川県生まれ。88年金沢大学大学院修了後、リクルートに入社。ソフトウエア情報事業、インターネットメディア事業の企画・営業や新規事業開発などを経験。96年フューチャーワークスを設立。2005年11月にスマートイメージを合併し、社名をショーケース・ティービーに変更した。15年3月19日 マザーズ上場。

共同創業者兼取締役副社長 永田 豊志

経歴

1966年、福岡県出身。知的生産研究家、株式会社ショーケース・ティービー共同創業者兼代表取締役副社長。リクルートで新規事業開発を担当した後、出版社や版権管理会社などを経て、株式会社ショーケース・ティービーを共同設立。創業9年目で東証マザーズ上場、10年目で東証一部上場へ導いた。

森社長のインタビュー記事http://bb-relife.jp/pickup/6366

永田副社長のインタビュー記事(http://www.imagineplus.co.jp/sp_interview/?p=798

二人ともリクルート出身ということ、インタビュー記事からの印象では、森社長がビジョナリーで営業タイプ、永田副社長が戦略家といった感じ。

二人ともリクルート出身かつ起業家ということで、上手く補完しあえているのではないだろうか。

共同創業の難しいところはどちらが代表権を持つかということ、事業がうまく生き始めると役割で揉めるなど、問題が出てくる。

同社の場合は、対外的なことも考え、永田氏の方から代表権を下げるよう依頼した経緯があるとのこと。

Showcase Capitalは永田氏が代表となっていることから、新規事業や成長戦略は永田氏がメインで担当しているのだろう。

リクルート出身者になぜ起業家が多いのか、何が特徴的なのかは別途ブログでも考察してみたい。

分析コメント

良い点

主力サービスの収益基盤が安定している。

・伸びているマーケット

・高い売上目標

注目度高いテーマ性に幅広く取り組んでいる。

懸念点

・ベンチャー投資からどうやって事業の柱として成長させていくかが不明瞭。

投資による事業成長を有利子負債でカバーする構造。

・既存事業の国内マーケットでの成長ポテンシャルはどの程度あるか。

投資精度の向上が必要、減損は避けれられなかったのか。

テンバガー可能性

「C」評価です。
※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。

色々と時流にあったテーマのキーワードはサイトを見るとあるのですが、如何せん業績が継続して悪いということがなかなか評価ができないポイントです。トレンドで一過性の人気が出ることはあるかと思うのですが、客観的に数字だけで評価するならば、経営がうまくできていないのではという印象です。注目できる点としては、オンライン認証のサービスでこのプロダクトがどれだけ成長できるのか今後も要チェックだと思います。

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