SKIYAKI(3995) 事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性
- 2018.10.06
- 株式投資

SKIYAKI(3995)の業績、売上高等を分析、考察しています。まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。
株価関連情報
(調査日時:2021/2/1)
時価総額:60億円
PER(予):172.52倍
PBR:5.67倍
売上高推移
(単位:百万円)
2016年:1,138
2017年:1,721
2018年:2,487
2019年:4,084
2020年:4,899
営業利益推移
(単位:百万円)
2016年:-107
2017年:143
2018年:242
2019年:229
2020年:99
当期利益推移
(単位:百万円)
2016年:-148
2017年:115
2018年:181
2019年:79
2020年:-225
ROE推移
(単位:%)
2016年:-
2017年:43.8
2018年:15.7
2019年:6.6
2020年:-
有利子負債推移
(単位:百万円)
2016年:-
2017年:-
2018年:1
2019年:18
2020年:12
現金等推移
(単位:百万円)
2016年:403
2017年:640
2018年:1,948
2019年:1,555
2020年:1,600
キャッシュフロー推移
営業活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:138
2017年:328
2018年:721
2019年:-138
2020年:278
投資活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:-4
2017年:-91
2018年:-102
2019年:-219
2020年:-223
財務活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:-1
2017年:-
2018年:688
2019年:-35
2020年:-9
フリーキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:134
2017年:237
2018年:619
2019年:-357
2020年:55
SKIYAKIの事業紹介

※以下は、2019年に調査した内容となります。適宜追記してきます。
ファンクラブのサイト運営を軸に、チケットの販売や、ライブ会場での物販、イベント、ライブ制作、アプリ開発などを事業内容としています。
・bitfanPro
ファンクラブのワンストップソリューションプラットフォームとして、数多くのファンクラブ実績があります。
・SKIYAKI TICKET
ワンタイムQRコードの電子チケット
SKIYAKIの注目点
・TSUTAYAやTポイントカードを運営するCCC傘下。
・アーティストのサイトを無料で制作して、サイトからの収益(ファンクラブの月額費や年会費)をレベニューシェアするモデル。
・ファンの熱量、活動量を可視化することができるので、ファンをランキング化し、上位ファンに対してえこ贔屓することが可能となる点は面白いです。
・アーティストのサイトを皮切りに、オムニチャネル戦略を取っており、音楽産業の隣接点であるチケット販売、グッズのEC、ライブ制作など幅広い展開を実施しています。
SKIYAKIの経営者はどんな人か。
代表取締役は、宮瀬卓也 氏という方です。以下略歴となります。
平成9年4月 株式会社ソニー・ミュージックエ ンタテインメント入社
平成12年3月 株式会社ブラッドエンタープライ ズ取締役就任
平成13年5月 トイビィー・エンタテインメント 株式会社 取締役就任
平成14年2月 同社 代表取締役就任 平成22年1月 当社入社
平成22年2月 当社取締役就任
平成22年6月 当社代表取締役社長就任(現任)
平成28年12月 株式会社Ararik 代表取締役就任 (現任)出典:有価証券報告書より
エンターテイメント系の仕事をこれまで多く経験してきたことが分かります。
インタビュー記事がありましたので、価値観や事業構想についてこちらも参考になると思います。
参考記事:ファンを熱狂させる交流サイトが目指す世界
記事を読んでいただければ分かると思うのですが、もともとアーティストを目指していたことが理解できます。
自身がアーティストを目指していたからこそ、アーティストが抱える課題を理解でき、事業化につながったことが理解できます。
ファンクラブ構築のプラットフォームの機能拡充にも意欲的であり、最近はVR関係の機能拡充にも挑戦しているみたいで、ますますファンクラブにおける強固なポジションを築いていることが分かります。
社内がどんな雰囲気かが分かる記事もありました。
参考記事:【SKIYAKI】常識にとらわれない経営で「居抜きオフィス」を選択する理由。大切なのは“モノ”を持つことではなく、働きやすい“場所”をつくること。
宮瀬:SKIYAKIが掲げているクレド(志・信条・約束)のなかで、第一条に「笑顔」、第二条に「遊べ、学べ」と謳っていて、仕事の前にまず遊ぶことを重んじているんです。年に3回の長期休暇を設けていて、2017年のGWは9連休、夏季は6連休、年末年始休暇は10連休もあります。
出典:【SKIYAKI】常識にとらわれない経営で「居抜きオフィス」を選択する理由。大切なのは“モノ”を持つことではなく、働きやすい“場所”をつくること。
遊びやクリエイティブをテーマとしている会社だけあって、クレドとして「遊べ、学べ」と掲げているのは注目すべき点です。
社員のモチベーションや成長、事業のイノベーションを考えたときに、様々な体験をすること、そのきっかけとなる休暇と旅行は特に重要と認識しているのでしょう。
合理的に考えても、会社にとってメリットがあるのかもしれません。
考えてみれば、生産性の高い会社は意外に休暇取得率が高い可能性があります。欧米企業など生産性の高い企業はワークアード、プレイハードの価値観を持ってメリハリがあるような気がします。
休暇によってリフレッシュするからこそ、集中ができる、休暇から新たなアイデアが生まれるといった好循環が日本の企業には足りないのかもしれません。
話が脱線してしまいましたが、SKIYAKIは領域自体が新しいことに挑戦していること、遊びをテーマとしているので、色々と新たな取り組みをしていそうで面白そうです。
株価水準
2019年3月調査時点
時価総額:約77億円
PER(会社予想)約192倍
分析コメント
代表のインタビュー記事で「コピーされるものの価値は減る時代」ということを意識しています。
確かに音楽産業はCDが楽曲が売れない時代となり、コンサートやイベントなどの体験が売れる時代となってきています。
そのような背景で、ファンとの接点をいかに持つか、その際にインターネットを活用すること、ファンの行動をデータ化して分析することは欠かせない時代となっているのでしょう。
時代のニーズに合ったサービスを展開しており、特に根幹であるファンとの接点を抑えるサービスをWEBから展開している点、そこから多角的に事業展開をしている点が戦略としては面白いと感じました。
CCC傘下ということもあり、Tポイントカードの膨大な顧客データと、どのようなシナジーが今後生まれてくるのか、今後の展開に期待です。
今後の成長戦略として、CtoC向け(一般向けファンクラブ)についてのプラットフォームを提供することも戦略として掲げています。
YouTubeを通して、新たなタレントが生まれたように、新たなプラットフォームを構築できることができれば、成長性はかなりある領域と言えるでしょう。
銘柄のスクリーニング方法やその他の小型株の情報に関しては以下が参考になります。関連記事:【まとめ】小型、成長株のおすすめスクリーニング方法、実践編
関連記事:小型成長株、銘柄一覧【注目の新興銘柄40社を独自調査】
種銭を生み出すことの重要性や、どのように種銭を積み上げるのかという方法については以下参考にしてください。
関連記事:お金を増やすためには、元手となる種銭を早く作り、複利の効果を享受する
※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。
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