セキュアヴェイル (3042)事業分析、株価|サイバーセキュリティ注目小型株

セキュアヴェイル (3042)事業分析、株価|サイバーセキュリティ注目小型株

セキュアヴェイルは何をやっている会社か。

事業内容:コンピュータ・ネットワーク・セキュリティシステムの設計、構築、運用監視、ログ分析および関連製品の販売。

・システムセキュリティ運用・監視サービス
・ログ解析サービス・製品販売
・セキュリティシステムの設計、構築、関連製品の販売

セキュアヴェイルは成長ストーリーが描けるか。

外部環境としては、セキュリティの脅威となるサイバー攻撃の増加や個人情報保護の動きの高まりなどにより、各社ともセキリティに対する意識の高まりは強まっていると思われます。

また、IoT製品の開発や生活への浸透により、日々の生活におけるIT化の進展も併せて、外部環境としてのマーケット環境は良いと思われます。

特に日本企業は、セキリティ意識が弱いと言われており、課題は山積みだと考えています。

ITR社の調査も上記予想を裏付けています。

国内サイバー・セキュリティサービス市場(全28分野)の2016年度の売上金額は約2,420億円、前年度比9.5%増となった。近年、サイバー攻撃は、自社運用だけでは対応できないほど巧妙かつ高度化しており、被害はより甚大化している。

2016年度から2021年度までの年平均成長率(CAGR)は9.5%、市場規模は3,800億円を突破するとITRでは見ている。

出典:https://www.itr.co.jp/special/securityservice/index.html

したがって、セキュリティマーケットには注目に値し、有望なマーケットではないかと考えています。

また、企業側のセキリティの課題としては、人材確保がトップにあり、セキリティに精通した人材不足が課題の根幹としてあることが理解できます。

過去の実績から、セキュアヴェイルの経営は堅実であるか。

出典:当社HPより

当社は、2012年からストックビジネスへの移行を標榜し、利益率と利益ともに上昇傾向にあります。一方で売上は伸びない時期もあり、企業の経営状態による投資抑制の影響があるものかと考得られます。

この点は、セキュリティに対する企業経営者の意識の高まりがない限り、景気が悪くなったから、セキリティへの新規投資は控えようという考え方になってしまいます。

セキュアヴェイルの財務は健全で余裕はあるか。

直近の決算短信では、

現金及び預金 369,746
負債合計 156,020
有利子負債 無し

財務は健全といえます。

セキュアヴェイルのビジネスモデルに優位性はあるか。

統合セキュリティ運用サービス「NetStare(ネットステア)」や統合ログ解析ソフトウェア「LogStare(ログステア)」といったソフトウェアの提供後の保守料・ライセンス料はストックビジネスであり、長期で売上が積み上がっていくモデルであります。

ただ、個別のサービス内容としては私自身が技術面のところが分からなかったので、特に他社が持ち得ないような特別な点は見当たらなかったです。

ただ、セキュリティ専業で独立系という点で、他のセキリティ会社にはない柔軟性やこれまでの経験からの強みはある可能性があります。

成長への継続的投資を実施しているか。

キャッシュフローをみると、投資CFが営業CF上回る年度もあり、投資は積極的に行なっていることが分かります。

理想的には、営業CFが投資CFを上回る状態ですが、成長に向けて先行投資をしているためでしょう。

2017年度は、研究開発費として、36,464千円計上しています。当該年度の売上が792,328千円であることを考えると研究開発費が4.6% と高い水準であると思われます。

この業界は人材が命といえるのですが、採用も積極的に行なっているようで、2016年53名から、2017年は67名と大幅に増えています。

研究開発費の中で気になるのが、新商品の「NetStare® Suite」クラウドサービスとして、システムやセキリティリスクを予測するシステムです。

これを無償提供しており、初期の顧客獲得に貢献することができると期待できます。

優秀な経営陣はいるか。

代表取締役 米今政臣

経歴:

昭和61年9月 日本オリベッティ株式会社(現エヌ・ティ・ティ・データ・ジェトロニクス株式会社)入社
平成8年11月 新日鉄情報通信システム株式会社(現新日鉄住金ソリューションズ株式会社)入社
平成13年4月 ジェイズ・コミュニケーション株式会社入社
平成13年8月 当社設立代表取締役社長(現任)
平成18年12月 当社社長執行役員(現任)

かなり古いのですが、少しだけインタビュー記事がありました。2007年実施のインタビューで、セキリティ技術者の育成セミナーについて書かれています。

当時セキリティ人材があまりいない状況において、社長はセミナーを無料で開催、しかもこのセミナーが6週間で2週間ごとに試験があり、試験を通過すると5万円の報奨金がもらえる。

全て通過した人には、15万円の報奨金と当社への入社資格が得られるという仕組みです。

それだけ、人材不足であったことが理解できます。

今の状況はどうなのか、分かりませんが、セキリティ人材不足は大きな課題となっていて、当社はその点教育を提供できる体制があるのだと思います。

セキュアヴェイルの株価は割安であるか。

2018/4/24時点

時価総額 2,719百万円

PER(株価収益率)(倍)     63.34倍

PBR(株価純資産倍率)(倍)           5.20倍

ROE(自己資本利益率)(%)            8.60%

なんとも判断が難しいです。PERだけみると割高にみえますが、会社のステージとしては成長途中で投資フェーズなので、長期で利益が積み上がる形に移行ができれば、時価総額27億は、まだまだ成長余地はあると考えられます。

総括

魅力的な点

・セキリティマーケット自体が有望で、伸びるマーケット

・ストックビジネスへの転換により利益率、利益が向上している。

・新製品開発などの研究開発に積極的

・新商品のクラウドサービスの売上貢献に期待

 

懸念

・売上を今後どれだけ伸ばせるか未知数。

・技術的、ビジネスモデル状の優位性が明確でない。

・企業のセキュリティへの投資は景気の動向に左右されやすいといえる。

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