小型成長株、投資対象候補として挙げた銘柄の結果検証と振り返り

小型成長株、投資対象候補として挙げた銘柄の結果検証と振り返り

こんにちは、@growprojecttaroです。小型成長株投資を実施した振り返りをしております。

これまで調査した小型株は以下の通り、皆様の参考になれば幸いです。

2018年度注目していた小型株

2017,8年度、いくつかの企業が面白そうだと思って、実際に投資をしたり、しなかったりした。今回はその中でも投資を見送ったが、候補企業として注目した企業がその後どのような株価の変遷を辿ったかを検証してみたい。

2017,8年度に上げた候補企業一覧

・エクストリーム
・SHIMPO
・中西製作所
・グリムス
・アトラ
・エンカレッジ・テクノロジー
・妙徳
・一六堂
・マークラインズ
・日本電計
・英和
・デファクトスタンダード

ざっと思いつく限り、ここら辺の企業群はかなり詳細にチェックしたが、現在は保有していない。2017年11月の株価と現在を見比べてみようと思う。

関連記事:
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1年後、現在2018年度の株価の変化

・エクストリーム
874 > 4,780 + 446% 
・SHIMPO
1,264 > 1,129 – 10%
・中西製作所
1,655 > 1,285 – 22%
・グリムス
813.5 > 1,440 + 77%
・アトラ
708 > 521 – 26 %
・エンカレッジ・テクノロジー
994 > 1,749 + 75 %
・妙徳
2,665 > 2,190 – 17 %
・一六堂
536 > 512 – 4%
・マークラインズ
1,199 > 1,639 + 36 % 
・日本電計
1,877 > 1,661 – 11 %
・英和
919 > 934 + 1 %
・デファクトスタンダード
728.5 > 700 – 3 %

アップサイドでは、エクストリーム社の5倍の銘柄とグリムス、エンカレッジ・テクノロジーが共に70%近く上昇、ダウンサイドでは、アトラの26%が最大で、その他はそこまで変化率は激しくないことが分かる。

なぜ、投資を見送ったのか、なぜ機会を見逃したのか。

エクストリーム社に関して投資検証

・1年前に候補として挙げた理由

エクストリーム社に関しては、小型株かつ割安株であったことが候補銘柄として上げられていた、1年前ごろは時価総額が40億程度で、ゲーム会社でありながら割安であったこと、ROEが15%、かつ財務面でも安定していたことを評価していた。

・なぜ投資を見送ったのかという理由

決算資料や会社概要を見ても、ゲーム会社であるという点と際立って成長ストーリーが描くことができないと思っていたことがある。

特にゲーム会社は安定した成長ができないのではないかという強い固定観念があり、そもそも対象としてはあまり真剣に考えてはいなかった。

過去のメモを読み返してみても、割安度合は評価していたものの、成長性に関しては調査を怠っていた。技術者派遣やゲームの受託がメイン事業と捉えていたため、成長戦略の部分を細かく調べることをしていないことが分かる。

今後の改善策としては、固定観念を持って調査を怠らないようにするということ、気になった銘柄に関してはどんな銘柄であろうとも、調査項目を変えないということであろう。

一方で、今回の株価の高騰は、当社の中国市場でのゲームのヒットがあり、これを事前に予測することができたかといえば、かなり難しかったという点も否めない。

考え方としては、ダウンサイドが既に低い(PERも当時は15倍程度だった)ということを鑑みて、成長戦略を理解し、アップサイドが少なからずあるというのであれば、冷静に考えればリスクはとってもよかったと考えることができる。

グリムス社に関して、投資検証

・1年前に候補として考えた理由

過去の売上、利益成長が高く、右肩上がりの実績があった点。時価総額が100億以下でアップサイドがあると考えられた点。中小企業向けにコスト削減のためのソリューション提供を事業内容としていて、国内マーケットが縮小する中で時流に合っていると考えた点。

・なぜ投資を見送ったのかという理由

成長性に関して、事業内容として、そこまで大きく成長することはないのではないかと判断したため。

そもそもしっかりと事業内容を理解した上で、成長性を判断することができなかったので見送ることとした。

電力事業に関して、内容が専門的で高度であったため、自分には事業の構成要素や成長ストーリーを想像することができなかった。

・今後の改善策

基本的に自分が理解できないものには投資しないという観点は間違っていないと思う。

もちろんそれによって投資機会は逃すことは多々あると思うが、よく分からずに投資を実行して、損失を被るよりも良い。グリムスの事業内容は、電力事業と関連していて、内容が少し高度であったために理解ができなかった。

エンカレッジ・テクノロジー社

・1年前に候補として考えた理由

セキュリティー分野は必ず成長するであろうテーマと考えて、小型株を探していた時に見つかり、比較的割安水準であったこととテーマが面白そうであるということから候補として考えていた。

・なぜ投資を見送ったかという理由

IRに問い合わせするほど、当社の成長性について理解ができていなかった。

かなりニッチな製品(システム操作の記録と点検)において高いシェアを誇っていて、今後の伸び代がどの程度あるかが読めなかった点。

クラウドサービスを開発、中小企業向けへの導入する成長戦略がどの程度早いスピードで顕在化するかが理解できなかった点。

今回は業績が好調であったこと、かつテーマ株であるということで人気化した模様。業績は、セキュリティーに対する社会の意識の高まりに応じて、既存事業が伸びたことが要因と思われる。

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割安銘柄としての候補企業は成績があまり良くない。

2017年度後半から、単体割安への投資から、成長株への投資と投資戦略を変えたが、これは正しい選択だったと思われる。

最も高いパフォーマンスは、成長兼割安銘柄であった。それは、上記3つの銘柄に当てはまることで、バリュエーション的には人気化してはおらず(PERは20倍以下)で、一方で売上、利益ともに右肩上がりであり、成長ストーリーが何らかの形で描くことができる。

割安単体の銘柄に関しては、見直しによる適正化が見込まれると予想していたが、割安銘柄はそのまま放置されて割安で居続ける可能性が高い。

株式市場は美人投票であるということがよく分かり、ある程度その流れに乗らないと、株価は上がることはないのであろう。

最も最悪な投資としては、これは失敗経験であるが、バリュエーションが高すぎる銘柄(特に上場間近)の銘柄への適正値でない購入である。

高バリュエーション企業は、かなりの損失を招く可能性が高く、なるべく避けるようにしないといけないと実感した。

まとめ

ここまで1年単位での振り返りを見たが、正直、長期投資を前提にしているならば、検証機関としては短すぎる可能性が高い。上記成長企業として株価は上がっているが、これから先何が起こるかは予想ができないからだ。

例えばエクストリーム社は確かに株価が急騰したが、ゲームの人気がいつ下火になるのかも分からず、それによって暴落する可能性だってある。

また割安銘柄で放置されている企業群に関しても何らかの見直しが入る可能性だってある。今後の検証が楽しみである。

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方法②:SBI証券アプリのスクリーニング機能で銘柄をチェックしまくる

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関連記事:SBI証券のスクリーニング指標一覧、機能の使い方

関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】

方法③:著名な投資家の本を読む

以下の関連記事で、個人的に読むべき10冊をまとめています。

関連記事:株式投資の本質を勉強するためのおすすめ書籍10冊

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