ファイズ(9325)事業内容、株価水準、強みと成長可能性 | EC物流のソリューション提供会社

ファイズ(9325)事業内容、株価水準、強みと成長可能性 | EC物流のソリューション提供会社

今回は、ROEの高さ売上成長の速さ、時価総額100億円以下ということでファイズ社をピックアップ。

EC市場の伸びとともに、物流へのニーズは高まりを見せており、社会的な課題でもあります。

前回、ソフトバンクが物流参入した理由仮説記事に加えて、物流スタートアップまとめ記事ラクスルの物流事業など当サイトでも物流関連テーマには注目しております。

ファイズ、事業内容

・ミッション
「人と人のつながりで未来のあたりまえを創造する」

・主な事業内容
以下、大きく三つに分かれています。

⑴「オペレーションサービス

各拠点内における出荷業務、入荷業務などの物流業務全般を請け負っています。そのほか、コンサルティング業務も実施。

詳細はリンクを参考。小売メーカーサイド、EC運営企業の物流拠点、配送会社などのすべてのプレイヤーを対象としているサービスである事が理解できます。

物流拠点での作業はなかなかイメージが湧かないと思うのですが、商品が到着した際の入荷作業、そして注文を受けた後にピッキングして、梱包するなど、かなり細かい業務フローがあります。

⑵「ロジスティックスサービス

シンプルにいえば、拠点間の商品の移動を実施しています。

車両は自社保有と、パートナー企業のものを活用。自社保有の割合が現時点では多い。

⑶「デリバリーサービス

ECサービス利用者向けに配送する小口配送の業務を担っています。
車両はトラックというよりも小口配送に特化した軽車両を活用。

車両は現時点で、自社保有ではなくパートナー企業のものの割合が多い。

数字で見るファイズ

2018年3月期有価証券報告書より

決算年月 2018年度3月(単位 百万円)

売上高 7,428
経常利益 468
当期利益 301

・販売実績
オペレーションサービス 5,351(前年同期比 131.7%)
ロジスティックスサービス 1,314 (前年同期比132.1%)
デリバリーサービス 762 (前年同期比 483.9%)

営業CF 312
投資CF △ 91
財務CF △ 440

現金、現金同等物 999
有利子負債 52

ROE 32.27%
従業員数 206名

ファイズ、注目点

・高いROE (30%は驚異的)

・EC市場は成長産業、2024年度に消費者向けECの市場規模は27兆2000億円(野村総合研究所)
参考ページ:【EC市場予測】ネット通販は27兆円、オムニチャネル・コマースは76兆円[2024年度]

・EC関連の物流業務を一貫してサービス提供しているビジネスモデル

・アマゾンの成長に沿う形で、高い成長率を実現している点

・ラストワンマイルであるECサービス利用者向けのデリバリーサービスが高い成長

・デリバリーサービスはカバレッジ地域の拡大余地あり

ファイズ、懸念点

・アマゾンジャパン合同会社に対する売上が全体の68.3%と依存度が非常に高い

・同業他社は複数存在する点

・省人化、庫内作業の自動化により業務範囲が狭くなる可能性

参考動画:ファストリ 倉庫自動化を全世界で

経営者はどんな人か。

代表取締役は、榎屋幸生 氏という方です。以下略歴となります。

インタビュー記事がありました。

参考記事:アマゾンと急成長する物流ベンチャーの正体 EC危機は商機!マザーズ上場ファイズの勝算

参考になるポイントは、ヤマトなど大手宅配業者がECの荷物の多さに対応できていないのに、なぜファイズは対応できているのかという質問。

・配送だけでなく、庫内作業も請け負っているので、必要なドライバーの量を予想できる点に優位性がある
・人材派遣からスタートしただけあって、人を集めるノウハウがある点

株価水準

2019年4月時点

時価総額:約85億円
PER(会社予想)約27倍

ファイズ、まとめ

成長産業であるEC市場、物流の課題も豊富でその点当社が取り組んでいるEC物流のドメインは注目に値します。

成長に当たって一番大きな課題は、やはり人の採用と定着ということでしょう。

特にドライバーなどの人手が不足しているので、今後どうやって採用競争力を高め、人が定着するような組織を作っていく事ができるのかがポイントとなってくるでしょう。

物流企業は中小零細な企業が多く、しっかりとした人材マネジメントをする余裕がない印象があります。

当社は、その中でも新興系企業であり、上場企業ということもあり、新たな取り組みをしやすい土台があります。

物流企業に対する良くない印象を払拭して、しっかりとした人材マネジメントとキャリアパスが描けるような企業となれば、かなりの競争力を持った企業となり得るのではないでしょうか。

物流業界は、巨大なマーケットであるが、未だ旧態依然とした業界という印象が強く、当社のような新興企業が業界に新たな風を巻き起こしてくれるのではないかと期待ができます。

関連記事:【まとめ】小型、成長株のおすすめスクリーニング方法、実践編

関連記事:小型成長株、銘柄一覧【注目の新興銘柄40社を独自調査】

最後に個別株投資の基礎を学ぶことは、将来の資産形成や財務の知識を高めるために非常に重要です。以下では、お金をかけずに効率的に学ぶことができる3つの簡単な方法をご紹介いたします。

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関連記事:SBI証券のスクリーニング指標一覧、機能の使い方

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方法③:著名な投資家の本を読む

以下の関連記事で、個人的に読むべき10冊をまとめています。

関連記事:株式投資の本質を勉強するためのおすすめ書籍10冊

著名な投資家の本を読むことは、投資における知識と洞察を深めるために重要です。これらの本は、成功した投資家の経験と教訓に基づいて書かれており、貴重な情報を提供してくれます。
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